今年4月にファースト・フルアルバム『季節のつかまえ方』をリリースし、ポップス・ファンや音楽通の間でも評判になっている生活の設計が、新曲「キャロライン」を7インチシングルで11月3日にリリースする。カップリングには小西康陽氏が7インチ化を強く熱望していた「むかしの魔法」を収録ということで、これは入手しない訳にはいかないだろう。
彼らのプロフィールは『季節のつかまえ方』のレビュー時に紹介したが、東京で活動するスリーピース・バンドで、前身バンド “恋する円盤” と“Bluems (ブルームス)”を経て今年2月にバンド名を 現在の“生活の設計” に改名した。メンバーはリーダーでボーカル兼ギターの大塚真太朗、ベース兼コーラスの辻本秀太郎、ドラム兼コーラスの大塚薫平の3名だが、11月4日の京都KBS HALLで開催されるボロフェスタへの出演をもって、ベースの辻本が脱退することがアナウンスされている。
非常に残念であるが、バンドはサポート・メンバーを加えて継続していくとのことなので、 ファンは引き続き応援して欲しい。
「キャロライン / むかしの魔法」CM
生活の設計 - キャロライン(Lyric Video)
ここからは本作のレビューをお送りする。
新曲の「キャロライン」は、ギターポップ・ファンにはハウスマーティンズ(The Housemartins)などを彷彿とさせて、一聴するとBPMが高く勢いのあるキャッチーなサウンドであるが、分数コードを多用して凝ったソングライティングを施しているのが大塚らしい。また複数のギターの重ね方やリバプールサウンド風の間奏、後半のパパパ・コーラスなどアレンジ的にも工夫されていて聴き飽きさせない。
歌詞は二人称で描かれていて、散文詩のように情景が目まぐるしくカットアップされていき、映像的でユニークである。
生活の設計 - むかしの魔法 (Music Video)
カップリングの「むかしの魔法」は『季節のつかまえ方』収録音源から7インチ用にミックスを変えてボトムを強調したヴァージョンとなっている。前回のレビューから繰り返しになるが、小西康陽氏も高評価している楽曲であり、筆者も同アルバムのベストトラックと考えている。
嘗てのゲントウキ「素敵な、あの人。」(シングル 2003年)にも通じる良質なポップスなのでCDで愛聴していた読者も7インチで入手して、同ヴァージョンで是非聴いてほしい。
◎ディスクユニオン予約リンク:https://diskunion.net/jp/ct/detail/1008714963
【生活の設計★ライヴ情報】
2023年11月4日(土)
ボロフェスタ2023
開場/開演 11:30/11:55
京都KBSホール
※出演時間は「街の底STAGE」にて12:40〜
詳しくはこちら:https://borofesta.jp/
チケットはこちら:https://eplus.jp/sf/word/44386
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11/19(日)
「パンと音楽とアンティーク 2023」
開場/閉演 10:00〜18:00
東京オーヴァル京王閣
(京王線「京王多摩川」駅徒歩1分)
※2人編成によるアコースティックセットとなります
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2024年1月13日(土)
Seukol × sitaq presents「ふゆのなべ」
開場/開演 17:30/18:00
下北沢mona records
共演:Seukol / sitaq
もしくは(生活の設計・窓口): seikatsu.no.sekkei@gmail.com
(テキスト:ウチタカヒデ)
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