Bright Lit Blue Skies / The Rockin' Ramrods
この年の終わりに、Lennon-McCartney 作でThe Rolling Stonesに提供された 「I Wanna Be Your Man」のカバー(Plymouth A 2962)をリリースしていて、後にThe Rockin' RamrodsはThe Rolling Stonesのツアーのオープニングアクトも努めている。
その後初期の音楽性に大きく影響を与えていたBill Linnaneが脱退し、Scott Curtis がキーボード奏者として加入。1965年にバンドはプロデューサーのFrank Slayと契約し、初期のギター主導のサウンドから、オルガン、ピアノ、リズムギターを中心としたサウンドに変わっていく。
その年リリースの「Don't Fool With Fu Manchu / Tears Melt The Stones」(Claridge Records CR – 301)はThe GTO'sという名義だったという情報があるのだけれど、その変名の詳細についてはよく分からなかった。
同年、撮影された映画 【Disk-o-Tek Holiday】にも出演もしている。ここで演奏したのは66年シングル曲の「Play It」(Claridge Records CR-317)。
年末にキーボードのScott Curtisが脱退し、Lenny Cirelliが後任となった。前述した「Bright Lit Blue Skies」はこの時期に録音されている。作曲はRonn Campisi。
その後の1968年、Ronn Campisiがすべての曲を書いたアルバムがプロデューサーAlan Lorberの下、新しい名前Puffとして、MGMレーベルからリリースされている。(MGM Records -SE-4622)ジャズ、ブルース、クラシックの要素が取り入れられ、サウンドは大きく変化。Ronn Campisiは演奏には参加していないらしく、この時の録音メンバーはVin Campisi、Jim Mandell、David Ryan、Bob Henderson。Puffのアルバムは成功せず、Ronn CampisiはThe Ramrodsとして再編成し、1971年Vin Campisi、Danny McBride、Glenn Jordan、Stu Kassnerとレコーディングのみを目的としたバンドを結成。この71年の録音を最後に完全な解散となったようだ。
The Rockin' Ramrodsは活動の中で多くの音楽性の変化があり、1、2曲聴くだけになることも多い60年代ガレージバンドの中で、軌跡をたどってみることが楽しめる数少ないバンドのひとつだと思った。
【文:西岡利恵】
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