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2022年12月25日日曜日
WebVANDA管理人が選ぶ2022年邦楽ベストソング
2022年12月14日水曜日
一色萌とザ・ファントムギフト:『ハートにROCK!』(なりすレコード / NRSP-7106)
今年4月のセカンド・シングル『トラブル・ボーイズ』が記憶に新しいパブロック・アイドルの一色萌(ひいろ もえ)が、リユニオンした伝説のネオGSバンドのザ・ファントムギフトをバックに、サード・シングル『ハートにROCK!』を12月21日に7インチでリリースする。
2022年12月9日金曜日
FMおおつ 音楽の館/Music Note(2022年11月号)~ジュリー・リクエスト特集(Part-1) Set List& 次回放送予告
11月26日に放送した「音楽の館~Music Note」は、9月に募集したジュリー・ナンバーへのリクエストでまとめた「ジュリー・リクエスト特集」を放送しました。この特集は昨年11月放送の「ジュリー特集」がFMおおつの放送アプリ「FMプラプラ」で、ダウンロードによる聴取が局開局以来トップ数を記録させていただきました。そんなジュリー・ファンの皆さんへの感謝を込めた企画です。
現在、ジュリーは久々にツアーバック・バンドを結成し、Live2022-2023『まだまだ一生懸命』のツアー中で74歳とは思えない元気なステージをこなしています。その音源は「YouTube」にもアップされており、圧倒される方も多いと耳にしています。
ちなみにこの番組をスタートしてから初のリクエスト・プログラムでしたが、全国のジュリー・ファンの皆さんから局がてんてこ舞いするほどリクエストが届き、なんと163曲ものご要望をいただきました。しかも大半は一般のヒット曲よりもマニアックなものが大半でした。元々私の番組は局内でもとびぬけてオンエア曲数が多いのですが、さすがにこの数は2時半ではクリア出来るレベルのものではありませんでした。参考までに今回のリクエスト・ベスト10は以下のようなラインナップで、かなり熱心なファンの皆さんからいただいたものだということが、ご理解できると思います。
◎リクエスト・ベスト10
1.コバルトの季節の中で(1976)
2.夜はあなたにワインをふりかけ(1978)
3.君をのせて(1971)
4.LUCKY/一生懸命(一生懸命分のラッキー)(2022)
5.灰とダイヤモンド(1985)
5.ヤマトより愛をこめて(1978)
7.ある青春(1973)
8.遠い旅)(1974)
8.晴れのちBLUE BOY(1983)
8.砂漠のバレリーナ(1985)
8.脱走兵(1990)
8.月の刃(1991)
8.そのキスがほしい(1993)
このリストをご覧いただければ、「私だけが知っている名曲」といったジュリー・マニアの想いが伝わるかと思います。ということで、少しでも多くのジュリー・マニアのご期待に沿えるよう12月に「Part-2」を追加放送する想定で、1曲でも多くチョイスしたセット・リストに仕上げています。
さて今回11月26日に放送した「Part-1」のオープニングはリクエスト上位で一番勢いのあるナンバー<あなたに今夜はワインをふりかけ>、オンエア・テイクは、私も足を運んだ2008年12月3日東京ドーム公演「人間60年・ジュリー祭り」から1000人のコーラス隊が参加したインパクトある音源をチョイス。
まず第1パートBGは”これぞジュリー‼”<憎み切れないろくでなし>。本編は<ジャストフィット>でスタート。この曲は1982年にリリースの「全曲作詞作曲:井上陽水」によるコンセプト・アルバム(18作)『MIS CAST』収録曲。陽水氏自身もこの制作で刺激を受け、傑作アルバム(10作)『LION & PELICAN』を完成させている。もう1曲は井上尭之バンドが絶妙なバッキングを務めた<恋は邪魔者>。リクエストの「コロナは邪魔者」という洒落にやられました。
第2パートは全てザ・タイガース・ナンバー、BGは最大ヒット<花の首飾り>と両A面曲<銀河のロマンス>。まずは彼らを語る上で絶対に欠かせない<君だけに愛を>、ここでは「黄色い歓声」がけたたましい1982年同窓会ライヴ『A-Live』から。続いてはB面曲ながらリクエストの多かった<落葉の物語>と<風は知らない>、そしてジュリーのソロを連想させる<嘆き>、この曲は映画「ハーイロンドン」から。
第3パートBGはPYGのデビュー曲<花・太陽・雨>、本編ではロック・バンドとしての本領を発揮した<自由に歩いて愛して>。続いてThe Rubettesでお馴染みのソングライター・コンビTony WeddingtonとWayne Bickertonの制作で欧州でもリリースされた1974年『THE FUGITIVE』収録の<キャンディー>。 ソロ初リサイタルからNillsonカヴァー<Without You(Live) >。それにお馴染みのヒット<魅せられた夜><ヤマトより愛をこめて>、さらにちょっと渋めの<ロンリー・ウルフ>。第4パートBGは”正にジュリーのテーマ・ソング”<カサブランカ・ダンディ>。トップは「おおおニ~ナ~」の<追憶>。続いてポップス曲で初のNHK紅白歌合戦でトリを飾った<LOVE (抱きしめたい)>、3曲目はレコード大賞を受賞した代表曲のひとつ<勝手にしやがれ>。
第5パートBGは”今やカリスマ”佐野元春が『G.S.I LOVE YOU』(1980年/15作)に提供した<THE VANITY FACTORY>。ここでの伊藤銀次アレンジによるAlwaysの演奏は“Rolling Stones”を意識した<Under My Thomb>風。本編でもロッカー・ジュリーを象徴するAlwaysのギタリスト柴山氏の髪をかきむしるパフォーマンスが印象的な<おまえがパラダイス>。そして制作費250万の電飾付きパラシュートを身に着けてのパフォーマンスで度肝を抜いた1980年1月1日リリース<TOKIO>。
第6パートはJULIE & EXOTICSにスポットを当てたチョイス。まずは佐野元春書き下ろしで吉川晃司もカヴァーした<すべてはこの夜に>。本編は予想外にリクエストの多かったという印象のAlwaysを率いたアルバム『G.S.I LOVE YOU』のタイトル・ソングでスタート。そしてJULIE & EXOTICSでジュリー自作<麗人>、“46歳で早逝された名アレンジャー大村雅朗”の最高傑作スコアとも語り草となっている<晴れのちBLUE BOY>。
第7パートでは、ジュリーの独立時期のナンバーから、その独立作で東芝移籍作『架空のオペラ』(1985年22作)収録の<君が泣くのを見た>。本編は “最後のトップ10ヒット”となったペン・ネーム李花幻(りかげん)による自作<灰とダイヤモンド>。続いては白井良明(Moonriders)のアレンジが光る2005年リリースのロック・ナンバー<greenboy>。次の曲のみナベプロ時期曲で、当時まだ珍しい「カラー・コンタクト」の衝撃が忘れられない<恋のバッドチューニング>。4曲目は昭和最後の年に“ジュリー大復活”とシーンを賑わせた『彼は眠れない』(1989年26作)から亡き村上ポンタ氏のドラミングが印象的なNobody作<Down>。続いてはNobodyのコーラスがジュリーのヴォーカルを引き立たせている<SPLEEN (スプリーン) ~六月の風にゆれて~>。ラストは今年リリースの最新曲<LUCKY/一生懸命(一生懸命分のラッキー)>。 といったところで次の第8パートは、まさに”ジュリー・マニア”たちならではのリクエストによるスペシャル・チョイス。BGはジュリー初のWアルバム『耒タルベキ素敵』タイトル曲。本編では『彼は眠れない』収録のユーミン書下ろし<静かなまぼろし >と『PANORAMA』(1991年28作)収録のPANTA作<月の刃(やいば)>。 ではラス前第9パート、BGは『耒タルベキ素敵』収録の<確信>。本編では“ロシアのウクライナへの侵攻”を連想させられる<脱走兵(Live)>。このナンバーは1990年の一人芝居Act『Boris Vian(ボリスビアン)』から。もう1曲はジュリーの最大ヒットでこの時期にこそ聴いてほしい<時の過ぎゆくままに>。とはいえ、本放送オンエア中の2時間半パソコンの前でセット・リストをメモしながら鑑賞された方をはじめ、ステレオに繋ぎ大音響で聴取された方、中には深夜の再放送まで含めほぼパーフェクトにどっぷり「ジュリー三昧」を楽しまれたという熱心なリスナーさんもいらしたということを伺い、感無量の心境です。
そこでリクエストをいただいた多くのジュリー・マニア皆さんの熱い思いにお応えし、次回12月も引き続き「ジュリー・リクエスト特集」の「Part2」をお届けすることにしました。
今ファンの皆さんは来年6月25日「ジュリー75歳の誕生日」にさいたまスーパー・アリーナで開催される『ツアー・ファイナル・バースデーライブ!』のチケット抽選結果が発表される12月19日を心待ちにされていらっしゃるかと思います。その当選結果の吉報で、次回の12月24日クリスマス・イヴ(再放送25日クリスマス他)に放送する「リクエスト特集パート2」がより気持ち良くお聴きいただけることをお祈りしています。
◎音楽の館~Music Note12月号
「ジュリー・リクエスト特集パート2」
2022.12.24.(土)16:00~
(再放送)
2022.12.25.(日)8:00~
12.27(火)~12.30(金)1:52~
※FMおおつ 周波数 79.1MHz でお楽しみください。
※FMプラプラ (https://fmplapla.com/fmotsu/)は全国(全世界)でお楽しみいただけます。
<セット・リスト>
1.今夜はあなたにワインをふりかけ~2009年「人間60年・ジュリー祭り」
BG:憎み切れないろくでなし
2.ジャストフィット ~1992年武道館コンサート“Julie Mania”
3. 恋は邪魔者
BG:銀河のロマンス/The Tigers
4.君だけに愛を/The Tigers 1982 ~1982年THE TIGERS『A-LIVE』
5.落葉の物語/The Tigers
6.風は知らない/The Tigers
7.嘆き/The Tigers
BG:花・太陽・雨/PYG
8.自由に歩いて愛して/PYG
9.キャンディー
10.Without You(Live)
11. 魅せられた夜
12. ヤマトより愛をこめて
13. ロンリー・ウルフ
BG:カサブランカ・ダンディ
14.追憶
15.LOVE (抱きしめたい)
16.勝手にしやがれ
BG:THE VANITY FACTORY/沢田研二 With Always
17.おまえがパラダイス/沢田研二 With Always
18.TOKIO
BG:すべてはこの夜に/ JULIE & EXOTICS
19.G.S. I LOVE YOU/沢田研二 With Always
20.麗人/ JULIE & EXOTICS
21.晴れのちBLUE BOY/ JULIE & EXOTICS
BG:君が泣くのを見た
20.灰とダイヤモンド
21.greenboy
22.恋のバッドチューニング
23.DOWN(Single Version)
24.SPLEEN (スプリーン) ~六月の風にゆれて~
25.LUCKY/一生懸命(一生懸命分のラッキー)
BG:耒タルベキ素敵
26.静かなまぼろし
27.月の刃(やいば)
BG:確信
28.脱走兵(Live) ~1990年『ACT BORIS VIAN(ボリスビアン)』
29.時の過ぎゆくままに
BG:きわどい季節-Summer Graffiti
30.いい風よ吹け
31.君をのせて
32.コバルトの季節の中で
(テキスト:鈴木英之)
2022年12月1日木曜日
TWEEDEES:『World Record』(日本コロムビア/COCP-41930)
TWEEDEESのプロフィールにも触れよう。Cymbals(1997年~2003年)解散後に作・編曲家として多くのCM、ゲーム、アニメーション、テレビ番組等に携わっていた沖井礼二が、アイドルを経て女優(『3年B組金八先生・第7シリーズ』の生徒役等が特に知られる)、歌手として活躍していた清浦夏実をヴォーカリストに誘い、2015年に結成。同年3月に日本コロムビアよりファースト・アルバム『The Sound Sounds.』、翌16年7月にセカンド・アルバム『The Second Time Around』をリリース。17年4月にはEテレのアニメ「おじゃる丸」のエンディング・テーマを担当し、この楽曲を収録したミニアルバム『à la mode』を同年6月、18年10月にはサード・アルバム『DELICIOUS.』をリリースしている。
2022年11月25日金曜日
IKKUBARU:『LAGOON / THE FOUR SEASONS』(CA VA? RECORDS / HAYABUSA LANDINGS / HYCA-8046
2022年11月21日月曜日
Hack To Mono-Goldringがやってきた、そしてウクライナからのおくりもの
Art Laboeが2022年10月7日に97歳の大往生を遂げた。現役ラジオDJとして死の直前まで活躍し、彼の生み出したフレーズ「Oldies But Goodies」はラジオ番組のみならず、創業者として立ち上げた自身のレーベルからリリースした同名のコンピレーションはベストセラーとなった。また、Morgan家と実父Murryを通じて15歳のBrianをオーディションに向かわせた先は彼のレーベルであった。(リリースは実現せず)
R&B〜Rock’n Roll黎明期の立役者の物故が相次ぐ昨今モノラル音源を大切にしたい。
モノラル再生に大志を抱き1年経った、最近の収穫は英国製モノラルカートリッジだ。
Goldring社はドイツで創業し蓄音機周りの製造を中心としたが、英国へ製造拠点を移転後はカートリッジ中心に現在でも定評がある。モノラル時代に発売された500は人気を博しステレオ時代の幕開けに登場した600以降ステレオカートリッジにその座を譲る。
今回600を譲るとの報があったが、詳細を確認せずオファーを二つ返事返したのはいけなかった。英国より届いた筐体はGoldringと言う割には鈍い銅褐色だ。
よく調べると600の前の580のようだ。きんさんぎんさんに続いて銅も獲得した訳だから、これも何かの縁、と割り切るしかない。テスタで通電を確認し、問題ない。改めて筐体を確認する、この鉄仮面は2つの顔があるのだ。先端のノブを押し込むと回転する、再生針が表裏についているのだ。SP盤からLP盤への転換期の時代背景がこの二面性の原因といえよう。
今回は両面LP対応にすることとした、事前に入手した交換針がなかなか雑な作りである。そもそも純正と思われる方の針も変わっている。針を装着する箇所にパテ状の物質で覆われており、この弾力がダンパーの役割なのか?
といっても50年以上の歳月が固化を生じて錠剤並に変化してしまっていた。取り外すだけでもヤスリで少しづつ削らねばならなかった。交換針もクセモノで、樹脂の部分のサイズがやや大きい、こちらも削りながら位置調整が必要だった。
あとはアームへの装着だけだが、新たなハードルが!現代のトーンアームとはそもそも形状が全く違うので通常のヘッドシェルでは対応しないのだ。60年近く前の製品だから絶版なのは覚悟の上だがどうするか?
自分で作る?いやいや、Murryが英国から輸入したような工作機械が必要だ。しかし世の中には予想もつかない好き者がいるものだ、当方の所有機種のパテント元の米国機種のクローンを製造販売していたのだ。さらに予想もつかない事態が!
そう、当人の住まいChernihivとある、なんとUkraineの北方の都市だった。
Chernihivで検索すると露軍の侵攻や制圧にミサイル攻撃のニュースがこれでもかという位出てくるのだ。これでは当人宅から旋盤や加工素材など露軍兵士に持っていかれてもおかしくは無いはずだ、思わず弱気になる。恐る恐る本人にコンタクトを取ると数日後「今でもフル操業中」との返事があった。もうここまで来たらSerge(本名)君に任せた、送金しよう。たとえパーツが露軍に差し押さえられてもいい、ほぼお布施感覚だが送金は成功した。数日後「送ったよ」の連絡があった、本人は航空便で送ったとのこと、しかし当地の情勢では日本に向けて航空機を飛ばせば露国の勢力圏に入り撃墜されるのではないか?
この懸念も杞憂に過ぎなかった、ある日ニュースで宇国から海外への空輸はPolandへ一旦陸路で配送し、波国から空輸するとの報道があった。このため宇国と波国の国境にはトラックの大渋滞で、国境を超えるのに数週間要するとの事。実際追跡番号で検索したが、首都Kiewへ持ち込みの後2週間も動いていなかった。発送メールから一ヶ月強、とうとう自宅へ到着した。
早速開封し件のカーソルに580をネジで固定し、アームへ装着。パテントは同じと思われるが国内製造メーカーによっては形状が異なるのが懸念事項だったが、
60年の隔たりを感じさせない寸分違わぬ見事な出来だ、楽曲なら極上カバー!。
戦火をくぐり抜けてたどり着いたぶん、ありがたみは大きい。
ありがとうSerge!
さて、初めて聴くレコードは如何に?
英国製なら英国盤で応えよう、モノラル時代なのでクラシック?
ある意味Phil Spector並の破天荒なビーチャム卿指揮のエニグマ変奏曲か?
いやいやもっと大衆的なのがいい、ということで
The Rolling Stonesのデビュー盤「Come On」にしてみよう。