11月にリリースした『Merry Christmas From The Pen Friend Club』が好評なThe Pen Friend Club(ザ・ペンフレンドクラブ)と、昨年8月サード・アルバム『柳都芸妓(りゅうとげいぎ)』をこちらでもレビューした4人組アルドル・ヴォーカル・グループのRYUTist(リューティスト)が、12月22日のライヴ・イベント会場限定でスプリットCDシングルをリリースする。
その『Merry Christmas From・・・』収録でリーダーの平川雄一のオリジナル曲である「Christmas Delights」をRYUTistがカバーし、カップリングにはペンフレンドクラブによる「Auld Lang Syne」の別ミックスが選ばれている。サウンド・プロデュースとミックス、マスタリングは、カンケこと柏崎三十郎が担当しているのも注目だ。
RYUTistの現メンバーは五十嵐夢羽、宇野友恵、佐藤乃々子、横山実郁の4名から構成されており、所謂アイドルとは一線を画すヴォーカル・ワークと音楽通をも唸らせるソングライティングとサウンドを誇っている。
今年彼女達が発表したオフィシャル作品はシングル2枚で、5月に『青空シグナル』(PGDC-0007)、11月に『黄昏のダイアリー』(PGDC-0009)をリリースしている。
『青空シグナル』は、TWEEDEESの沖井礼二と清浦夏実によるソングライティングで、沖井がアレンジも手掛けており、シンバルズ~TWEEDEESサウンドが展開されている。カップリングの「無重力ファンタジア」は同じく清浦の作詞に、作曲とアレンジはインドネシア出身のシティ・ポップ・バンドikkubaru(イックバル)によるもので、こちらは彼女達の新境地となったメロウ・サウンドの名曲である。
『黄昏のダイアリー』でもTWEEDEESの2人が迎えられ、新たにROUND TABLE の北川勝利が加わってソングライティングとアレンジを手掛けている。北川は4月にこちらで紹介したNegiccoのNao☆のソロ・シングル『菜の花』(TPRC–0199)も手掛けていたので記憶に新しいと思う。サウンド的にはTWEEDEESの最新作『DELICIOUS.』(COCP-40536)に通じるパワーポップで聴き応えは申し分ない。カップリングは 「心配性」と「a birthday song」の2曲で、前者はayU tokiO こと猪爪東風、後者はmicrostarの佐藤清喜と飯泉裕子が各々ソングライティングとアレンジを担当している。
カップリングの「Auld Lang Syne」は『Merry Christmas From・・・』収録ヴァージョンとは、ミックスが異なり、途中の藤本の語りもない。カンケによる新たなミックスは個々のヴォーカル・トラックの定位がオリジナルより広がりを持っており、この曲が持つイノセントな美しさが一際引き立ってよりエバーグリーンさが増している。
またノスタルジーを駆り立てるキュートなジャケット画は青山京子氏による描き下ろしである。
なお好カップリングのスプリットCDだが、12月22日に青山の“月見ル君想フ”でおこなわれる、ペンフレンドクラブ主宰ライヴイベントの「Add Some Music To Your Christmas」でのみ販売される非流通盤である。
同イベントはペンフレンドクラブの『Merry Christmas From The Pen Friend Club』のレコ発ライヴであり、RYUTistも出演するのでイベントを盛り上げるに違いない。
興味を持った音楽ファンは是非足を運んで、このスプリットCDを入手して聴いてほしい。
●2018年12月22日(土) @青山・月見ル君想フ
【Add Some Music To Your CHRISTMAS】
OP/11:00
前売/3,500円 当日/4,000円 (共に+1d、600円)
出演:The Pen Friend Club, RYUTist, OA:Quartet Ez
DJ:aco
・チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1849306
(ウチタカヒデ)
0 件のコメント:
コメントを投稿