2018年3月24日土曜日

桶田知道が新曲「トラッカーズ・ハイ」のMVを公開、そして無料配信!


昨年531日にファースト・ソロ・アルバム『丁酉目録(ていゆうもくろく) 』をリリースした元ウワノソラの桶田知道が、新曲「トラッカーズ・ハイ」のMVを本日公開した。
しかもその新曲を下記URLにてmp3音源を無料配信するのである。
ダウンロードページ→https://www.kouhando.com/n-free




作詞:岩本孝太
作曲 編曲:桶田知道
Vocal & All Instruments:桶田知道

Cast:Tomomichi Oketa

   Kota Iwamoto 
   Kazuyuki Nakagaki 
Director:Kota Iwamoto
Presented by kouhando-JPN


ウワノソラでデビュー以来桶田と交流を持つ筆者は、今月頭に完成されたばかりの新曲「トラッカーズ・ハイ」のWAV音源を聴かせてもらい、直後にこのMVも観させてもらった。

前作のリード・トラック「チャンネルNo.1」よりスムーズなシーケンス・パートと、昭和文学が醸し出す詩世界との奇妙な融合が独特のグルーヴをもたらしてる。 このシーケンスのリズム・パターンはこれらテクノポップでは王道であるが、ルーツを辿ればエンニオ・モリコーネが映画『荒野の用心棒』(64年)のテーマ曲で使ったのが知られ、その後もビートルズのジョージ・ハリスン作「While My Guitar Gently Weeps」(『The Beatles / White Album 』収録 68年)の左チャンネルで鳴っていたりする。 AORファンにはドナルド・フェイゲンの「New Frontier(『The Nightfly』収録・82年)を彷彿とさせるかも知れないが、一般的に知られるようになったのはやはりYMOの「Rydeen(雷電)」(79年)だろう。作者の高橋幸宏氏によれば黒澤明監督の『七人の侍』(54年)にインスピレーションを受けたというから、既出の『荒野の用心棒』がオーバーラップしたのかも知れない。



ともあれこの桶田知道の「トラッカーズ・ハイ」のMVも極めて映画的であり楽しめた。前作「チャンネルNo.1」ではスタンリー・キューブリック監督を彷彿とさせるカメラワークとシンメトリーなコンポジションが非常に鮮烈であったが、ここでは粒子の粗い8ミリ風映像のオフビートなフィルム・ノワール調テンポで、昭和初期のエノケン映画を彷彿とさせるとぼけたセンスが混入され化学反応を起こしていて、なんとも言えないテイストに仕上がっている。
(MVなのにホンダの軽トラ、アクティでぶっ飛ばすかね 笑)

さてこの新曲「トラッカーズ・ハイ」を聴きつつ、次なるアルバムを待ちわびるファンもいるだろう。なんとそのセカンド・アルバムは5月23日にリリースを予定しているので、下記のオフィシャルサイトで情報を得て欲しい。
【考槃堂商店】https://www.kouhando.com/

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