2017年9月26日火曜日

島全体が極上ビーチで覆われ、外国人観光客も押し寄せていない手付かずの唯一の楽園が「与論島」だ。息子が行って撮影してきた写真を見ながら紹介しよう。


下の息子が職場の夏休みを使って与論島から帰ってきた。45日、内23日は与論である。与論島は、聖域だった八重山・宮古が外国人観光客の急増などで今までの特別な地位を失いつつある中、残された最後の楽園だ。2年前に奇跡的に自分は車椅子で与論へ行けたのだが、12日では行きたい場所の半分も回れず、行けなかった場所を中心に息子に撮影してもらってきた。さっそくその写真をご覧いただきたい。「ウドノスビーチ」でのシュノーケリングでウミガメ2匹に出会ったという。リーフ内のこういう美しいビーチではウミガメが現れることは経験になく、自分も数えられないほど、深さがないリーフ内でシュノーケリングしたが一度も見たことがない。有名なのは大潮に近い干潮時に海の中に砂浜は現れる「百合が浜」だ。ここは与論一の観光スポットで、カップルや家族連れが多かったとか。自分が行った時は見られなかったが、渡し船の道中でもウミガメが泳いでいるのが見えたそう。そして息子がいわく一番美しいビーチは「アイギビーチ」で、B&Gというダイビングショップの間の前の海なので挨拶しながら行く方がいいらしい。息子が話したショップの店員さんは、神奈川で営業の仕事をしていたが、与論のここへきて、あまりの美しさに移住を決めて4月から働いているとか。朝方はこのビーチでもウミガメが泳いでいるそうで、この環境では移住を決める気持ちが分かるな。寺崎海岸、そして黒花海岸へ行ってどちらかでシュノーケリングをしてきたそうだが、どちらも極上のビーチで、みな言葉を失うほどの美しさらしい。ただし魚は少ないそうだ。他にも「プリシラリゾートヨロン」下の兼母海岸、島の東下からの赤崎海岸も行ってきてくれこれらもみな美しく、2年前にはウミガメの産卵跡を見つけ、沖に沖縄本島が見える「パラダイス・ビーチ」、百合が浜を沖に抱く長い白浜のビーチの一部の「シーマンズ・ビーチ」を見たが、こんな美しいビーチに囲まれた島は他にはない。今の自分はベッドの上でテレビとパソコンを見るだけで、24時間を過ごしているが、息子達に行ってもらって写真とビデオで見せてもらえば十分。自分は動けなくても家族はどこにでも行けてこうしてビジュアルで見せてもらえる。これで自分は幸せである。自分は光熱水費から通販などクレジットカードで払えるものは全てカード払いしてJALのマイルを貯めている。貯めたマイルを、今月に長男が二男に続いて公務員になったのでそのお祝いに、二男には夏休みなど好きに使えということで、長男は二男とすれ違いに今日から函館へ行った。幕末ファンなので五稜郭メイン。2週前は私と同じで花輪和一の「刑務所の中」にハマったので網走へ行って網走監獄見学、そして昔、長男とは大学卒業祝いに一緒に鹿児島・熊本と、薩摩の史跡は一緒に行ったので、3週前はまだ行っていない長州へ行きたいと山口へ行って萩を回り、下関戦争の砲台跡へ行ってきた。長州はかなりショボかったそう。そうして今回、二男が沖縄本島へ渡ってその日に目的の「ポケモンGO!」沖縄限定出現のサニーゴをゲット、安心して自分が徹底的に勧めた与論へ向かう。与論島へ行くには方法は2つ。那覇空港からプロペラ機が1日一往復飛ぶが、フライトは40分と短いが那覇発が13時、与論発145分は真昼間に着くだけ。それでも往復で29000円もかかる。その点、フェリーがあって那覇港から与論港まで沖縄本島を縦断していくので5時間かかるが、2等で片道2820円と安い。一日1便で朝7時発11時半に与論着、帰りは14時発で19時那覇港着なので発着時刻は飛行機と変わらず、値段は1/6だからこれは船が得。到着したらレンタカー、常に軽自動車を借りる。急坂がある場合はリッターカーの場合もあるが、レンタカーで無駄なでかい車を借りる人間の気が知れない。ホテルは常にビジネスクラス。高級リゾートは大金を捨てるバカの筆頭だと思っているし、だいたいホテルや旅館の夕食が嫌い。外食の方が好きなものが美味しく安く食べられるのに、本当に無駄。ただし民宿は生理的にダメ。与論島には全てがコテージで、複数人で借りればリーズナブルな「プリシラリゾートヨロン」があるが、一人で借りると高いので、民宿ではないホテルを捜すと「トイレ風呂共同」が多く、室内についているのは2か所しかなくそこを借りる。朝食付きで6000円くらいなので安いのだが。ここまで書いた息子達にプレゼントした旅行は、往復航空券はマイルなのでタダ、レンタカー、ホテルなどはヒマな自分が予約して代金は親の自分持ちで、まあ本当に「旅行プレゼント」だ。場合によっては分刻みのスケジュール表も付ける。家族旅行・夫婦旅行と30回は計画してきたので、もうツアー・コンダクターみたいになってしまっている。事実、今、お世話になっている訪問リハビリのPTさんのカップルに、先日八重山の最適スケジュールを考えて大成功、月末には私の勧めで八重山へ行ったら宮古へ行かないと話にならないと…という私の勧めに乗ってくれて吉野海岸など重要拠点を回って堪能してもらうことにした。「良かったです。最高でした」と言われればもう至福の喜びだ。息子達にはマイルで10月の3連休に土曜・最終便、月曜・始発便しかマイルの空きがなく、日曜に家族でまだ唯一軍艦島へ行ったことがない二男に「軍艦島上陸プラン」をプレゼントして、9月~10月の5つのJALマイル旅行はひと段落となる。まだ2回分くらいマイル旅行ができるので後は申請待ち。ちなみに軍艦島は、世界遺産登録以降大人気で、飛行機も取れなければ土日の軍艦島の船の予約も取れず、波高が0.5m以上で上陸禁止などの条件が付いているので、払い捨てで無駄でも午前・午後でひとりずつ空いていた別会社の予約を入れた。軍艦島(端島)は、平均月収がサラリーマンの倍、光熱水費に家賃はタダで、本土の炭鉱や、西表島のタコ部屋炭鉱と違って楽園で、住人はずっと住んでいたかったと誰もが語る炭鉱だったのに、隣のやっかいな国は強制労働だけでなく、映画では日本軍が炭坑内を水責めで殺すなどという嘘八百の映画を作っているのだから本当にひどいものだ。2年前に行った対馬じゃ盗んだ仏像を返さないし…。まあ気分の悪い話はここらでやめておこう。

まず川がある八重山の石垣島や西表島には土砂のためこういうビーチは川のない場所に2か所くらいしか存在しない。人気No1の波照間島のニシハマだが、逆にここひとつのみ。竹富島のコンドイビーチも人気があるが、ここも隣のカイジ浜までしかない。黒島、新城島、小浜島もメインは1か所ずつ。これが実は八重山の美しいビーチの数なのだ。その点、川のない宮古島は美しいビーチが多いが、三つの巨大な大橋で5つの島が結ばれたので一体とものとして計算しても、与論級のビーチは9つである。(ただリーフ内まで珊瑚が密集している吉野海岸、新城海岸は宮古島にしかない)私が昔から強くプッシュしている宮古島と石垣島の間に浮かぶ多良間島は、観光客が来ない点では与論以上、ただし極上ビーチは2か所しかない…。一つの島で宮古諸島5島のビーチ以上の極上ビーチを持つ与論島は最強の離島と言っていいだろう。1999年から子供達とは小学生から大学生まで沖縄の八重山に6回、宮古に6回、計12回行って、両諸島の全19の有人島を制覇できた。ところが八重山に最初に行った時の入域観光客数は61万が今は127万、宮古は34万が今は70万。海もイマイチ、観光客だけ多い沖縄本島が嫌で、さらにはるか南西のこの両諸島に通っていたのに、最近は外国人観光客が激増、もう静かな環境が保てなくなったよう。本土からは嫌いな「星野リゾート」など高級リゾートが開発しはじめ目障りでしょうがない。残った最後のパラダイスが、本島の東22㎞に浮かぶ与論島だった。この島の凄さは島に川がないので珊瑚礁が発達し、島の6割がリーフに覆われなんと60ものビーチがある。与論島は、本島が目の前に見えるほどの近さなのに行政区分では鹿児島県の奄美諸島で、一般的な沖縄観光コースから外れているところが幸いだ。年間の観光客数は6万人でプライベート感は十分、しかし島は港区くらいのコンパクトな島ながら人口は6000人と結構多いので、八重山の島々のように300人くらいしか住んでいないと食べるところも限られ、日帰りでないと不便極まりないが、与論島に不便さはない。沖縄返還前までは日本の最南端は「ヨロン」で、子供の頃、「ヨロンへ行こう!」というCMを何度も見た。しかし沖縄が返還され、与論島の観光客数は減り続け、廃墟になってしまったホテルが散見されるのが侘しい。ただ、与論島はこのまま、目を付けないでそっとしておいてほしいものだ。(佐野邦彦)



 


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