カート・ベッチャーはコーラス・アレンジの天才である。独特で誰もカートの領域に近づけなかった。一方、ミレニウムやボールルームを中心となって作り、サンディ・サルスベリ―、リー・マロリー、マイケル・フェネリー、ミシェル・オマリーらの優秀なソングライターをメンバーにしたことで膨大なデモテープを残した。その中からいい曲をゲイリー・アッシャーはチョイスしてアレンジを加えサジタリアス(1st)でリリースする。そして特筆すべきはカートが1965年から5年間、Our Productionsのスタッフとして数多くのアーティストのプロデューサー、ヴォーカル・アレンジャーを担当、その中にはアソシエイションを大成功させ、トミー・ロウのアルバムではトミー・ロウの歌まで印象に残らなくするほどの凝りに凝ったコーラス・ワークを付け、1970年代にはブルース・ジョンストンと組んで、カリフォニアという現代の新しいトロピカル・ミュージックを生み出そうとし、アルバムを完成させながら長くオクラ入りになってしまった。そして1987年にはエイズのため43歳で夭折している。さてこの複雑なカートのワークスを、2回に分けて紹介しよう。まずは第1回は分かりやすいミレニウム、ボールルーム、サジタリアスと、カート・ベッチャーのソロ、カート以外のメンバーで最も才能があったサンディ・サルスベリ―のワークスを紹介しよう。
ミレニウムの『Begin』はソフトロックの最高峰に位置するアルバムとして昔も今も不動だ。この名盤を1曲ずつ紹介などというのは野暮、聴いた事があるのは常識だ。作曲が得意でなかったカートはがこのアルバムでは「I Just Want To Be Your Friend」がベストで他2曲が単独作品。そしてメンバーの中では最も遅く加入したマイケル・フェネリー=ジョーイ・スティックが「It’s You」など3曲、リー・マロリーも「I’m With You」など3曲が入ったのに最も作曲能力があるサンディ・サルスベリ―は明るくポップな「5AM」1曲のみというちょっと首をかしげたくなる選曲だった。最も感動的で堂々とした「There Is Nothing More To Say」はカートとマイケル・フェネリー=サンディ・サリスベリーの共作。このアルバム用のデモは数が多く、『Pieces』というコンピにはサンディ・サルスベリ―&ジョーイ・スティックの全体を覆うハーモニーが心地良い「I Just Don’t Know How To Say Goodbye」がいいし、『Begin』っぽいちょっと胸を張ったような堂々としたコード進行が耳に残る快作サンディ・サルスベリ―&リー・マロリーの「Can You See」はあるが、16曲もあったアルバムに入らなかったトラックはやはり質が少し低かった。
カート・ベッチャーとサンディ・サルスベリ―の出会いは古くボールルーム自体から一緒のメンバーであり、その作曲能力の高さを一番知っていた。しかし前述したようにミレニウムの『Begin』では1曲しか採用されず、カートのアルバムコンセプトと合わなかったのだろう。5人もソングライターがいたミレニウムでもシングルをリリースできたのは3人だけで最多はサンディだ。サンディの最初のシングルにカートは無関係だが、1967年のOur Photograph Recordsからのシングルで「All I Really Have Is A Memory」と「The Best
Thing」で、どちらもサンディらしいポップな仕上がりで、「The Best Thing」の方が明るくコーラスが華やかでいい。カートとキース・オルセンのレーベルのトゥゲザーから1968年に3枚のシングルをリリースする。サンディ以外のメンバーのシングルはリリースしていないので、ここでカートがサンディの才能を高く評価していた事が分かる。1枚目は「Do Unto Others」と「Cecily」。A面は快調なパワーポップ、B面はサンディらしさが出た優しい雰囲気の牧歌的なナンバー。2枚目は外部ライターの有名な「Come Softly」で、持ち前のコーラスワークを生かしてトロピカルに仕上げた。B面は「Once I Knew A Little Dog」はこれもサンディらしい優しい牧歌的な曲でコーラスワークとスチールドラムがいい。3枚目はビーチ・ボーイズの「With Me Tonight」を明るくアレンジした「On And On She Goes」で、B面の「Goody Goodbye」は転調を使ったバブルガムタッチのナンバーだった。その他のサンディがミレニウム系、ボールルーム系メンバーと録音とした膨大なデモテープは、ソフトロックの再評価の中で日英で同じタイトルなのに曲目が違うCDが連発、うんざりするほどリリースされ、もう整理がつかない有様なので、ここでは「Sandy
Salisbury」名義でリリースされたCDの中で、これはとおススメする曲だけ紹介しておこう。「Baby Listen」は、ビートルズの「It’s Only Love」をちょっと思わせるAメロから、高揚感があるサビのメロディとサウンドが素晴らしい。ギターの弾き語りのようなシンプルな曲だが、コードとメロディが洒落ていて浮き浮きするお「A Little Bit Of Love」、サジタリアスのデモの中でも飛び切り出来が良かった「Lonely Girl」の、ここでは最もシンプルなデモが聴けるが、もともとメロディもハーモニーもいいのでこちらも十分だ。「Falling To Pieces」はギターの音色とキャッチーなリフレインとハーモニーで聴かせてしまう。ピアノをバックにした美しくゴージャスなメロディの傑作「Married To The Wind」、軽快なビートで最もキャッチーで開放的なメロディをサビに持ってきた「So Close To Heaven」など、基本的にミレニウムのナンバーで最もキャッチーなメロディを書く才能があったのがサンディだ。
ボールルームは、1966年にカートが作ったグループで、曲を作れるメンバーでミレニウムのマイケル・フェネリーとジョーイ・スティックの代わりに、ミシェル・オマリーがいるのがボールルーム。ただしシングル1枚のリリースしかなく、そのシングルもミレニウム色は皆無。ただしボールルーム時代に録音していた音源はまとめられ、サウンドはミレニウムに見事につながる。これらのデモからゲイリー・アッシャーは音源を持ち出して、サジタリアスの名前でリリースしていた。サジタリアスのファーストはそうして作られている。ボールルームの音源ではサンディの作った「Magic Time」が軽快で浮遊感があってまずとてもいい。カートとリー・マロリーの共作は多少地味だが、サビのコーラスのみの部分などいい。サンディの「I’ll Go Stronger」はやはりサンディらしくポップでハーモニーがいいし、同じくサンディの「A Time For Everything」爽やかだ。他では外部ライターの「Opus
To A Friend」もハーモニーが見事。
サジタリアス名義はボールルームのCDに収録されているサンディ作の「Lonely Girl」が、軽快なサウンドとポップなメロディ、重なるコーラスとまさに最高のポップチューン。その他ではボビー・ヴィーがアルバム『Come Back When You Grow Up』で歌っていた外部ライター作の「Get
The Message」もなかなかいい出来だ。サジタリアスはゲイリー・アッシャーがカート達のデモを持ち出して仕上げてサジタリアス名義でリリースしたのが『Present Tense』だった。この時にカートの作曲の才能が突如、開花し、冒頭の「Another
Time」は、静けさの中に静謐な美しさを湛えたバラードで、カートの単独作と知って驚いた。続くカートとミシェル・オマリーの共作「Song To The Magic Frog」もハイトーンのリードとハーモニーが素晴らしく一気に引き込まれる。「Would You Like To Go」も爽やかないい出来だが、共作がカートとアソシエイションのゲイリー・アレキサンダーである点が面白い。そしてシングルカットしたヒットした「My World Fell Down」はカーター&ルイスの曲で、レコーディングにはブルース・ジョンストンやグレン・キャンベルなどが参加していたのは有名な話。このサジタリアスのボーナストラックにはチャド&ジェレミーのオケだけだが「Sister Marie」が入っていて、レコーディングには参加していたというカートの証言がある。この時期のレコーディングには知り合いのミュージシャンが自由に行きかっていて,カートいわく「ルネサンスのようだった」とのこと。凄い時代だったなと改めて思う。そしてこの後のデモはミレニウムのメンバーで固定される。ゲイリーはセカンドの『The Blue Marble』ではカートのデモを好きに調達できなかったようで、アッシャー自身の曲が多くなり、一気に暗く重苦しいサウンドになった。その中ではシングルのみ用のサンディの「Navajo Girl」がポップで明るくベストな出来だ。同じくシングルのみ用の「I
Guess The Lord Must Be In New York City」はあの超名作アカデミー賞映画「真夜中のカーボーイ」を主題歌をニルソンの「Everybody’s Talkin’」と争った曲なのでメリハリがついた曲である。
カート・ベッチャーのソロ・ワークスだが、以前も書いたようにミレニウムとサジタリアスの時には奇跡のように名曲を書けたが、デビュー期と1970年以降はいい曲を書けていない。というか自信もないのか大半がオリジナルではない。ポップさがないのだ。そのため1973年リリースのソロ『There’s An Innocent
Face』や、同年に既に多くが制作されていた幻のセカンドソロ『Chicken Little Was Right』はともかく華がない。カートはコンポーザーではないなと改めて思う。60年代のカートのデモとCMを集めた『Misty
Mirage』には元がいい「I Just Want To Be Your Friend」「Another Time」のデモはもちろんいいし、グループで使用しなかった「Baby,It’s
Real」「Astral Cowboy」はカート本来の持ち味のサイケ色の強いものだった。リー・マロリーの「That’ The Way It's Gonna Be」粗削りなカートのデモも興味深い。しかし最も価値の高いのが、カートがBig Mouthなどというレーベルから当時シングルが出たという噂されるアソシエイションの自作の「Along Comes Mary」の粗削りなデモが入っていたことだ。その昔見た資料のシングルとこのデモが同じ曲とは書いていないが、個人的には「見つけた!」という気持ちでとても嬉しかった。他では60年代にカートは唯一のソロ・シングル「Share With Me」「Sometimes」を自らのレーベルのトゥゲザーからリリースしてここに収録されているが、サイケ色を帯びたものでポップな感覚は薄く、売りになる曲ではない。『Collections』というタイトルでも同内容プラスアルファでCDがリリースされたが、CM系はキラキラしたサウンドだったり、そつなくこなしていた。他にも色々なコンピにカート名義の60年代のデモが収録されていたが、その中で特筆しておきたいのはあのゲイリー・パクストンの依頼でカートは2曲プロデュースしていたが、2015年になってまとめられたCD『Happy Lovin' Time - Sunshine Pop from the
Garpax Vaults』の「Christina, In My Dreams」は、カートが離れた後にリリースされたセカンド・アルバムの『Timeless』、このアルバムはソフトロックの名盤として有名だが、その中のこの流麗なポップナンバーをカートもプロデュースしていたとは知らなかった。ただしカートの作ではない。
★MILLENNIUM
※(Curt Boettcher、Sandy Salisbury、Lee Mallory、Michele Fennelly、Joey Stic etc)。ミレニウムの場合、作曲者が多いので例外的に全曲クレジットする。
☆オリジナル・アルバム(//まで)
1968 『Begin』2006 Reissue Version(ソニー)※唯一のアルバムと唯一のアルバム未収録シングル(「Just About The Same」と「Blight」)入り
Prelude(Edger=Rhodes)/To Claudia On Tuesday(Fennelly=Stec)/I Just Want To Be Your Friend(Boettcher)/5 A.M.(Salisbury)/I’m With You(Mallory)/The Island(Boettcher)/Sing To Me(Mallory)/It’s You(Fennelly=Stec)/Some Sunny Day(Mallory)/It Won’t Always Be The Same(Fennelly=Stec)/The Know It All(Boettcher)/Karmic Dream Sequence #1(Boettcher=Mallory)/There’s Nothing More To Say(Boettcher=Salisbury=Mallory)/Anthem(Boettcher=Salisbury=Mallory=Rhodes)//Blight(Fennelly )/Just About The Same/(Fennelly=Stec=Rhodes)/I Just Want To Be Your Friend(Single Version)/5 A.M. (Single Version)/Prelude(Single Version)/ It Won’t Always Be The Same(Single Version)/ To Claudia On Tuesday(Single Version)/There’s Nothing More To Say(Single Version)
☆必要なコンピレーション
2000 『The Millennium Continues』(Trattoria)
※All That I Am Is Me以外Millenniumらしさ無し
Breakdown(Fennelly )/Such A Good Thing(Mallory=Stec)/All That I Am Is Me(Mallory)/No Other Love(Mallory)
2000 『The Millennium Again』(Poptones)
Wearing Levis(Curtの『Misty Mirage』と別の曲。サウンド的には完成版)。作曲はミレニウムの7名
2001 『Magic Time(Box Set)』(Sundazed)
It Won't Always Be The Same(Instrumental)/There's Nothing More To Say(Instrumental)/To Claudia On Tuesday(Instrumental)
2008 『Pieces』(Sonic Past Music)※67年・68年のデモ。『The Millennium At Last(Box Set)』にも収録。
Prelude/(Edger=Rhodes)/ To Claudia On Thursday(Fennelly=Stec)/Baby, It's Real(Boettcher=Fennelly=Salisbury)/It’s You(Fennelly=Stec)/ I Just Don't Know How To Say Goodbye(Salisbury=Stec)/ Good People(Salisbury=Stec)/Can You See(Salisbury=Mallory)/How Much I Love You(Fennelly=Stec)/ The Blues Is Just A Good Woman Gone Bad(Fennelly=Mallory=Salisbury)/ Once Upon A Time(Boettcher=Mallory)/Dying With You(Fennelly=Stec)/The Word(Mallory)/Share With Me(Mallory=Salisbury=Stec=Usher)/Sometime Or Another(Fennelly=Stec)/ A Younger Me(Fennelly=Mallory)/ I Need To Be By Your Side(Fennelly=Stec)/ Sunshine Girl(Fennelly=Stec)/ Suspended Animation(Boettcher=Mallory=Salisbury=Stec)/ The Ways I Love You(Fennelly=Stec)/ The Hills Of Vermont(Fennelly=Mallory=Salisbry)/ It Won't Always Be The Same(Fennelly=Stec)
2003 『The Voices Of
Millennium』(Rev-Ola)※アルバムはMillenniumと言いながらSagittariusの『The Blue Marble』とSandy Salisburyのラフ・ミックスが大半。『The Blue Marble』は暗いサウンドなので、こちらの方がパワフルに聴こえていい。初登場はCome To Me BabyとMagic Island(Mallory=Boettcher)。Millenniumの『Pieces』収録ヴァージョンのShare With Me(Mallory=Stec=Usher=Salisbry)のラフ・ミックス。『The Blue Marble』のラフ・ミックスはI Still Can See
Your Face/Will You Ever See Me/The Blue Marble/Navajo Girl(Salisbury=Usher)。Sandy
Salisburyのラフ・ミックスはMeasure Of A Man(Salisbury)/Together In The End(Boettcher=Salisbury)/Midnight
Sun(Usher=Salisbury)/Little Lost And Found(Salisbury)
2012 『The Millennium At Last(Box Set)』(ソニー)の中の『The Voices Of Millennium』※Rev-Ola盤に加えてKeep On Dreamin'。(There's Nothing More To Sayの原曲をアコースティックギターで歌うデモ)収録。(Boettcher=Fennelly=Mallory=Salisbury)
★BALLROOM
※(Curt Boettcher、Sandy Salisbury、Lee Mallory、Michele O’Malley)。楽曲の後ろのクレジットはBallroomのメンバーが書いたのみ記す。
☆必要なコンピレーション
1998 『Preparing For The Millennium』(Rev-Ola)※1967年の唯一のシングル収録。1966-1967
1967年の唯一のシングルSpinning, Spinning, Spinning(Boettcher=Freidman)とBaby Please Don’t Go(J.Williams)を収録。他に You Turn Me Around/ Would You Like To Go(Sagittariusよりヴォーカルも演奏もオン)(Boettcher=Alexzander)/Magic Time(Salisbury)/Forever(Boettcher=Mallory)/Love’s Fatal Way(Sagittariusと同じ)(Boettcher=Naylor)/It’s
A Sad World(ギターがバック)後のピアノのデモより50秒長い/Crazy Dreams/ /Musty Dusty(Sagittariusと同じ)(Boettcher=Almer)/I’ll
Grow Stronger(Salisbury) /Another
Time(Demo。『Magic Time』収録と同じヴァージョンだがさらにイントロにカウント入り)(Boettcher)/If You Only Knew(Curtと同じテイク) (Boettcher)/The
Keeper Of The Games(Demo)/The
Island(MillenniumのVersionと違って後半のSEがなく完奏する)。また『Magic Time』収録のOriginal Versionよりも14秒長く後半のコーラスが違う。(Boettcher)/Believe You(Demo)。『Magic Time』のものよりフェイドアウトが早い。(Boettcher)/It’s A Sad World(Demo)ピアノのバック。Curtの『Chicken Little Was Right』と同じ。/I’m Not Living Here(Demo)カウント入りだが『Magic Time』収録のものと違って後半のコーラスパートがなく10秒ほど早く終わる。(Boettcher)/Sunshine Today。『Magic Time』収録のものより短くコーラス無し。(Boettcher)
2001 『Magic Time(Box Set)』(Sundazed)
Lead Me To Love/ A Time For Everything(Salisbury)/ Would You Like To Go (Instrumental) / Forever (Instrumental) / I'll Grow Stronger(Salisbury)/ You Turn Me Around/Magic Time(Instrumental) /It’s A Sad World(Instrumental)/ Spinning, Spinning, Spinning (Instrumental) / I'm Not Living Here(Demo)。『Preparing For The Millennium』のものと違って後半にSagittariusのヴァージョンにもない未聴のハーモニーパートが出てくる。/ Opus To A Friend(Mallory)/ Believe You(Demo)(Boettcher)。『Preparing For The Millennium』のものよりフェイドアウトが9秒長い。/ The Island (Original Version)。上記の『Preparing For The Millennium』参照。『Begin』と別テイク。/ 5 AM (Original Version)。『Begin』よりハーモニーが少ない。/ Karmic Dream Sequence #1 (Original Version)。『Begin』収録のものよりコーラスが少なく2分前に完奏してしまう。『Begin』ではその後、琴などを使った演奏が続く。/Sun Arise/ Love's Fatal Way (Instrumental)/ Sunshine Today (Demo)。『Preparing For The Millennium』収録のものより32秒長くコーラス入り。
★SAGITTARIUS
※カートらが録音していたデモを、ゲイリー・アッシャーが持ち帰ってサジタリアスの名前で発表したもの。そのため作曲者はBallroomのメンバー関係のみ記す。
☆オリジナル・アルバム
1968 『Present Tense』1997 Reissue(Sundazed)
Another Time(Boettcher)/ Song to the Magic Frog (Will You Ever Know)(Boettcher=O’Malley)/ You Know I've Found a Way(Boettcher=Mallory)/ The Keeper of the Games(Boettcher)/ Glass/ Would You like to Go(Boettcher=G.Alexzander)/ My World Fell Down/ Hotel Indiscreet/ I'm Not Living Here(Boettcher)/Musty Dusty(Boettcher)/The Truth Is Not Real// Artificial Light (Of All the Living Lies)/ Get the Message/ Mass # 586/Love’s Fatal Way(Boettcher=Naylor) My World Fell Down (Single Version)/ Hotel Indiscreet (Mono Single Version)/Lonely Girl(Salisbury)/ The Keeper Of The Games (Demo)/Sister Marie(Instrumental)
1968 『Present Tense』2006 Reissue(ソニー)
※オリジナル・アルバム以降(//以降)のボーナス・トラックが違う。
My World Fell Down (Mono Single Version)/Hotel Indiscreet (Mono Single Version)/Another Time (Mono Single Version)/You Know I've Found A Way (Mono Single Version)/The Truth Is Not Real (Mono Single Version)/I'm Not Living Here (Mono Single Version)/The Keeper Of The Games (Mono Single Version)/Virgo/Libra/Pisces。なおラスト3曲はシングルB面用のインスト曲。
1969 『The Blue Marble』2001 Reissue(Dreamsville)
※Curt Boettcherは外れており、Gary Usherのプロジェクト。「I Guess The Lord Must Be In New York City」「Navajo Girl」はアルバム未収録シングル。ほぼゲイリーのプロジェクトなので、カート関係の曲のみクレジットする。
In My Room/From You Unto Us(Boettcher)/Will You Ever See Me/Gladys/I Sing My Song(O’Mallry=D.Adams)/The Blue Marble(Usher=Mallory)/Lend Me A Smile/I Still Can See Your Face/I See In You/Cloud Talk// In My Room(Mono)/Navajo Girl(Salisbury) /I Guess The Lord Must Be In New York City/ I Still Can See Your Face(Mono)/Will You Ever See Me(Alternate Version)
2001 『The Magic Time(Box Set)』(Sundazed)※Sunshine Today (Alternate Instrumental Version)。ただしBallroomの曲であり、何故Sagittarius名義なのか不明。(Boettcher)
★SANDY SALISBURY
※下記を揃えないと全音源は入手できない。曲は順に記載し、後に収録された場合は省略した。サンディはほとんどが自作なので、共作の相手がいた場合、相手のみ明記する。
☆必要なコンピレーション
2000 『Do Unto Others』(Dreamsville)※68年Togetherからのオフィシャル・シングル3枚(「Do Unto Others」(=Boettcher)と「Cecily」(=Boettcher)、「Come Softly」(
Troxel/Christophr/Ellis)と「Once I Knew A Little Dog」(=Colley)、「On And On She Goes」(Beach Boysの「With Me Tonight」のこと。B.Wilson/C.Wilson)と「Goody Goodbye」収録。
I Just Don't Know How To Say Goodbye(=Stec)/Spell On Me(#2と同じ)/ The Hills Of Vermont(=Fennelly=Mallory)/ The Good Ol' Good Times /Baby Listen/ Sweet Sweet Cinnamon/ Every Minute Of My Life(=McNeil)/ I'll Do The Cryin'(=Jones)
2000 『Falling To Pieces』(Dreamsville)※日本盤
Lonely Girl(アコギをバックのDemo)
2002 『Falling To Pieces』(Rev-Ola)※イギリス盤。オフィシャル・シングル「All I Really Have Is A Memory」「The Best Thing」1枚収録。なおジャケットには「Lonely Girl」と書いてあるが入っていない。
Love Divided By Two / All I Really Have Is A Memory/ Together In The End / Sweet Sweet Cinnamon/ Every Minute Of My Life/ Spell On Me #1(オルガン中心のバック)/The Best Thing/ Spell On Me #2(ギター中心のバック)/ Falling To Pieces / A Little Bit Of Love / Bring Me On Back Home Again(完奏する。US盤の『Everything For You』のはフェイドアウト)/ Butter Me Over With Cinnamon Sugar/Candy Kisses/ Tomorrow/ Here Comes That Feeling / Lonely Girl(アコギをバックのDemo)/ Back Where You Belong
2004 『Everything For You』(Rev-Ola)イギリス盤
Do I Miss You/Invitation Forever/Midnight Sun/Married To The Wind(=McNeil)/Little Lost And Found/Everyone Should Be In Love/My Good Friend/Measure Of A Man/Love Me Love Me Not
2004 『Everything For You』(Dreamsville)日本盤
Love Is A Place For People To Fall In/ Over And Over Again/ Love Came To Strawberry Lane/Warm Of August(=McNeil)/Let It Rain Let It Pour/ Leave It To Love/ Tender Loving Care/Happy Go Lonely Me/I’m In The Mood For Happy/ Yesterday Today And Tomorrow/ Thank You For Loving Me(=Jones)/ Some Other Place Some Other Time/ I'm Moving On Back To You/Missouri Weeps/ Our Love Is An Unwritten Song /Misty Eyes And Smokey Place(=Colley)/ So Much Yourself/ Dealer/Content Am I/
2005 『Sandy』(Rev-Ola)
Once I Knew A Little Dog(Instrumental)/If Roses Are Blue/
2006 『Cathy』(Sonic Past Music)
Maui/Hold Back/ Rag Doll Boy/Here We Go Again /The World Is Laughin' Now/ Sometime Some Other Place /Tale Of A Timeless Love/ Catchy
2007 『Everything For You』(CD Baby)US※この編集盤は『The Millennium At Last(Box Set)』にも収録。
So Close To Heaven/ A Lot Of Love In Me/ My True Confession/ Pretty As A Picture/
2012 『The Millennium At Last(Box Set)』(ソニー)の中の『Do Unto Others』※Dreamsville盤の『Sandy』のこと。さらにボーナス・トラックとしてSuper Day収録。
★CURT BOETTCHER
※カートはミレニウムの頃までは自作を作り、ミレニウムまではいい曲が書けるようになったが、その後のソロ・アルバムではもう書く気持ちが失せたようで大半が他人の作品になる。
☆オリジナル・アルバム
1973 『There’s An Innocent Face』 2002 Reissue(Sundazed)
I Love You More Each Day(=Gere=Burrel)/Such A Lady(Guisas=Naylor)/She’ll Stay With You(Gere)/Love You Yes I Do(=Nefkin=Burrel)/Without Her(Gusias)/Bobby California(Gere)/The Choice Is Yours(M&T,Rooney)/Malachi Star)(Pulver=Wachtel)/Lay Down(Gere)/I’ve Been Wrong(Gere)/Wufferton Frog(Netkin=Schwimmer)
☆必要なコンピレーション
2000 『Misty Mirage』(Poptones)※Millennium,Sagitarius,Lee Malloryなどの音源とは別録音。CurtのTogetherの68年唯一のシングル「Share With Me」「Sometimes」収録。60年代の音源なのでこちらの方が聴きもの。
Tumbling Tumbleweed(Nolan)/ Baby It's Real(Boettcher=Fennelly=Salisbury)/ Misty Mirage/ Sometimes(Boettcher=Mallory)/Share With Me(Usher=Salisbury=Mallory=Stec)/ That's The Way It's Gonna Be(Gibson=Ochs)/ Astral
Cowboy(Boettcher)/Another Time(最後の歌い方がファルセットのデモ(Boettcher)/ Wearing Levi's (Acoustic) (Boettcher)/ I Just Want
To Be Your Friend(Boettcher)/ You Know I've Found A Way(Boettcher=Mallory)//The Know It All(Boettcher)/ Stretch Levi's(Boettcher)/ Tumbling Tumbleweed
(Instrumental) (Boettcher)/
Misty Mirage (Instrumental) (Boettcher) / Astral Cowboy (Instrumental) (Boettcher)/ /Meanwhile Back In The World (Instrumental) (Boettcher) / Dreamworld Fantasy No. 11
(Instrumental) (Boettcher) /
Baby It's Real (Instrumental)/Louise/ Rest In Peace/ Bank Americacard/ Crown
Paper Towels/
2001 『Magic Time(Box Set)』(Sundazed)
The Keeper Of The Games(Demo) (Boettcher)。Ballroomの『Magic Time』収録と同じもの。/Dancing Dandelion(Demo) (Boettcher)/Sea Of Tears(Demo)(Boettcher= D.Holmberg)/Another
Time(Demo) (Boettcher)。基本的にBallroomの『Preparing For The Millennium』収録と同じもので最長ヴァージョン。
2003 『Collections』(Sound City)※『Misty Mirage』がベースだが、Wearing Levi's
(Acoustic)/ Stretch Levi's/ Bank Americacard/ Crown Paper Towelsと6曲のInstrumentalは入らず、その代わりにAnother Time(Demo)アコギバックの2分42秒のデモ。『Misty Mirage』にも収録のAnother Time(Alternate Demo Version) (Boettcher)前者よりも20秒長いエンディングがファルセット。なお、Ballroomのものはこれとも別ヴァージョンながらさらに35秒長い。If You Only Knew(Boettcher)はBallroomの『Preparing For The Millennium』と同じ。なおこの編集盤は『The Millennium At Last(Box Set)』にも『Another
Time』のタイトルで収録。60年代の音源なので楽しめる。
2004 『Chicken Little Was Right』(Dreamsville)※日本盤、未発表2ndアルバム。ただしボーナス・トラックのAlong Comes Mary(Almer)は1966年にCurtが録音した貴重なデモ音源。本来のアルバムはI’ve Been Wrongまでの10曲だけで、2004年にはその10曲だけのCDがSound Cityからリリースされている。
I Call You My Rainbow/Louise(Netkin)/Out Of The Dark Of The Night(Gare)/Astral
Cowboy(ギターのDemo)(Gavin)/Rest In Peace(Gusias)/Sunrise Mango(Scull)/Sunset Fallin’(Web/Garry)/We’re
Dying(Boettcher)/You Make Me
Fell So High(Boettcher=Burrell=Netkin)/I’ve Been Wrong(Boettcher)//Along Comes Mary(Demo(Almer)/Party
People/ Show Me To Do/Bandits
2005 『Chicken Little Was Right』(Rev-Ola)※イギリス盤
Along
Comes Mary(Demo)(イントロノイズがあり、最後まで完奏するので『Collections』ものより17秒長い)/Believe YouとIt's A Sad WorldとIf You OnlyKnew(3曲ともBallroomの 『Preparing For The Millennium』と同じ)/ILouise(Alternate
Mix)/Rest In Peace(Alternate Mix)(この2曲はアルバム収録曲とまったく同じ音源で、僅かにソフトにミックスされている程度。同じものといって過言ではない)
2012 『The Millennium At Last(Box Set)』(ソニー)の中の『Chicken Little Was Light』※2004年のDreamsville盤よりボーナスの4曲(Along Comes Mary(Demo)(Almer)/Party People/ Show Me To Do/Bandits)カットされてしまったが、初登場のShe Got The Power収録。(=Salisbury)
2015 Various:『Happy Lovin’ Time
Sunshine Pop From The Garpax Vaults』(Big Beat/CDWIKD328)
※Gary Paxtonの下で録音していた未発表の「Christina,In
My Dreams」「Stay」収録。
(作成:佐野邦彦)
0 件のコメント:
コメントを投稿