ここからがカート・ベッチャーの最もコアなワークスだ。Part.1はみなCD化されているが、Part.2のシングル担当編は1965年、1966年、1967年、1969年~1970年の大半がCD化されていない。アルバムでも未CD化のものが残されている。今回はそのコアな部分について詳細に紹介していこう。
★1964~1966年 Goldebriars、Summer’s Children、Curt Boettcher Productions
1964年~1965年はカート本人が参加したゴールドブライアーズのアルバム2枚をリリースする。メンバーにはその後長くカートと一緒にコーラスで参加していくドティ・ホームバーグがいた。ファーストは、ハーモニーは美しいがポップな感覚はほぼないフォークそのもの。1965年のセカンドではハープシードなどを入れたカートも作曲に参加した「Sea Of Tears」からスタートし、ポップな曲が多くなってシングルカットした「Castle
on The Corner」では、歌にただ機械的なハーモニーを付けるようなものではなく、複雑なコーラスワークを付けてカートらしさを発揮した。日本に住んでいたこともあるカートは「HAIKU」という曲を書いていたが、カートはポップな曲を書けるようになったのは後の話なのでこの時点ではつまらない曲だ。なお1964年暮れにはサード・アルバム用の曲も8曲録音していて2009年に日本でリリースされている。カートは別に女性シンガーとサマーズ・チルドレンというデュオを作り、1965年に「The Summer’s Long」「Everybody’s Been Talkin’」をリリース、A面はデュオにしてはポップできれいなハモリ出来はいい。B面はもっともビートに乗せたナンバーでキャス・エリオットの曲だった。1966年のセカンドはもうOur Productionsのカートのプロデュース名義になっていて「Milk And
Honey」の方は少しエキゾチックな雰囲気のナンバー。「Too Young To Marry」はA面より少しキャッチーなリフレインを持つナンバーでトミー・ロウの曲だった。カートとずっとメンバーを共にすることになるリー・マロリーの1966年のシングル2枚はリーのCDに収録されたが、1966年の「That’s The Way It’s Gonna Be」は不安なビートに乗せて歌が始まると不協和音ギリギリに迫るサイケデリックなナンバーで、でもトータルでポップというとことが絶妙。「Many Are The Times」はゆったりとした曲想に、虚空からふっと現れるような幽玄なコーラスが素晴らしく、隣でレコーディングしていたブライアン・ウィルソンが驚いて飛び込んできたというエピソードがあるほど。こちらはリーのオリジナル。2枚目の「Take My Hand」は一転ポップな曲でカートのハーモニーも目立たない。「The Love Song」はリー作の曲のロック・ナンバーだった。
1966年のカートのベストのワークスはアソシエイションだ。ヴァリアントでくすぶっていた彼らのプロデュースを担当し、高度なハーモニーを学び実際に「Cherish」が1位、「Enter The Young」が7位になるなど成功を収めると学ぶことは学んだと1作でカートを離れてしまうが、案の定セカンドでは低迷する。同年にはユア・ギャングというグループのアルバムに、プロデュースのゲイリー・パクストンの依頼だと思うがアルバム『Your Gang』に「Tomorrow’s Dream」という牧歌的なインスト曲を提供していた。ゴールドブライアーズの同僚、ドティ・ホームバーグのために1966年にカートは4曲をプロデュースしていた。2002年になって『Sometimes Happy Times』のタイトルでようやくCD化されたがコーラスにCurt Boettcher、Sandy Salisbury、Lee Mallory、Michele O’Malleyなどを揃え、「I Sing My Song」はサウンド・ハーモニーとも実に爽やかで曲はミシェル・オマリーの曲。「Sea Of Tears」はゴールドブライアーズのトップを飾ったカートのオリジナルだが若干スローで重いイメージにアレンジしていた。「Foolish Times」はカートのオリジナルで、爽やかだが単調な曲。他にもう1曲「It’s Not Worth It All Out」がありここまで準備していたのに惜しい。
★1966年 Curt
Boettcher Singles Productions
1966 カート・ベッチャーといえばOur
Productionsのプロデューサーという時代が長く続く。その仕事で特に多くのシングルのプロデュースを担当、明らかにカートと分かるサウンドで作りあげ、これだけ特徴的なサウンドに染め上げるプロデューサーは数少ないといえるだろう。Action Unlimitedの「Thinking To Myself」はバッキングに小さく鳴り続ける同じキーのハイトーンのコーラスがいかにもカート。B面の「My Heart Cries Out」はカートの持ち味のポップ・サイケ色が少し強くなり、イントロと最後にサイケ風のSEが入る。バリトン系の声の地味な曲なので、SE,コーラスは曲中は控えめ。Candy Companyの「The Happies」はホーンを入れた牧歌的な曲で、カートらしさは皆無。B面の「Sugar Stone」になるとカートらしさを入れ込んできてバッキングに同じ音で鳴り続けるマリンバ、同じパターンのコーラスが続いてポップ・サイケになっていた。Lou Berrington & The African Campの「The
Kwella」だがメロディはあるようなないような、語りの部分も多く、「The Kwella Stroll」はほぼ同じ作りで、中間部にテンポを落としたサイケなコーラスのパートが加わりよりポップ・サイケになっていた。Plastic Peopleの「It’s Not Right」は、ヴォーカルがしっかりしていてサウンドも十分なので、カートはこの軽快なナンバーにオーソドックスなアレンジしかしていない。B面の「This Life Of Mine」は単調な曲なので、メロディをなぞった楽器が鳴り続け、1回SE風の電子音が聴こえる。曲全体はポップ・サイケ。Something Youngの「Oh Don’t Come Crying Back
To Me」はメロディ自体がいいのでアコギとハンドクラップ、ハーモニーで普通の爽やかなソフトロック系ナンバーに仕上げた。「The Words I’m Seeking」も同じく正統派のアレンジで、コーラスがやや過剰気味についているのがカートらしいか。Bootiquesの「Mr.Man Of The World」と「Did You Get Your Fun」は曲自体がよくできているので、カートのコーラスワークでとても爽やかな仕上がりになっている。Jonathan Mooreの「London Bridge」は冒頭にロンドン橋落ちたのメロディが入り、あとはポップな歌がコーラスなしに進行する。B面の「I Didn’t Even Know」は珍しいカートの曲で、シンプルなメロディながらサウンドとコーラスは厚く、A面よりも気合が入っている。Lyme & Cybelleの「Song #7」は高音で鳴り続けるハーモニーと、最後はさらに厚くなったコーラスが重なるところがいかにもカート。「Write If You Get Work」は牧歌的な曲で、カートにしては控えめなコーラスでアレンジされている。
★1967年 Curt
Boettcher Singles Productions
1967 Oracleの「The Night We Fell In Love」は、私がスカパーのStar
digioの月1回の番組『Radio VANDA』で10年間、最後までテーマソングにしたソフトロックの傑作中の傑作。キャッチーでポップなメロディ、ハイトーンのリード・ヴォーカルとハーモニー、ペダルで鳴り続ける鉄琴の音も効果的で、最高の1曲なのにカートの多くのシングルと同様にCD化されていない。同じ暗いメロディーを繰り返すサイケな「Don’ Say No」の方だけRhinoのコンピCDに収録されているのは、選者の趣味の悪さを感じるだけ。 Goodtimes
Singersの「Come On Train」は、冒頭からメロディとは別のパターンのコーラスを付けまくり、不協和音ギリギリで攻めるこれぞカートというポップ・サイケそのもののナンバー。B面の「Let The Middleman Win」は逆に明るくポップな曲想を支えるサウンドで、後半にコーラスがどんどん厚くなりバックに食器の音なども入ってくるところが少しカートらしいか。Ray Whitleyの「Take Back Your Mind」は張りのあるリードだが、凝ったサウンドとバックに薄っすらとはいるコーラスでポップ・サイケに仕上がった。B面の「Here Today,Gone Tomorrow」も途中から入るコーラスでポップな雰囲気だけは出ている。Jacobson & Tansleyの「Dream With Me」はハンドクラップとカウンターのコーラスが印象的な曲でサビのハーモニーはいかにもカート。「I Knew You Back When Babe」はロックテイストの強い曲で、カートのハーモニーもオーソドックス。Brother Cainの「Better Times」は、カートのオリジナルだが珍しくキャッチーな曲なので、メロディの良さを生かすオーソドックスなメロデュースで作っている。
★Tommy Roeなど1967~1968年 Curt Boettcher Productions
1967年の音楽的な収穫はトミー・ロウだ。1966年のアルバム『Sweet Pea』にはSteve Clark For Our Productionsとだけあるのでこの当時のシングルB面も含めカートが関わっていた可能性はあるがサウンド的に可能性は低い。音楽的収穫は1967年の『It’s Now Winter’s Day』だ。このトミー・ロウというビッグ・ネームのアルバムを、カートのヴォーカル・アレンジにより自分のアルバムのように変えてしまったからだ。一曲の「Leave Her」のヘヴィなサンドに負けないコーラスの嵐は凄いの一語。「Moon
Talk」の自在なパターンのハーモニー、美しいメロディの「Sweet Sounds」には後半に幾重にもコーラスを重ね、シングルの「It’s Now Winter’s Day」にも幽玄なコーラスを付けた。ハーモニーはCurt Boettcher、Sandy Salisbury、Lee Mallory、Michale O’Malley、Jim Bell、Dotti Holmberg等の完璧なメンバー。しかしトミー・ロウはカートのヴォーカル・アレンジは自分のヴォーカルを阻害すると判断(賢明)、次作の『Phantasy』は同じOur ProductionsのJim Bellを指名し、カートを外した。ただコーラスは同じメンバーがかなり残ったので検討している。サンディの書きおろしも2曲あったほどだ。同年にはジェームソン(Bobby Jameson)のアルバム『Color Him In』のプロデュースを12曲中10曲を担当。全面的にカートらしいハーモニーを入れこむが、その中ではポップな「Know
Yourself」「Right By My Side」「Candy
Colored Dragon」がいい。フライアー・タックの『Friar Tuck And
His Psychedelick Guitar』もカートが全面プロデュース、コーラスCurt Boettcher、Sandy Salisbury、Michale O’Malley、Jim Bell、Dotti Holmberg等これもまた最強のメンバーを揃えたものの、このバンド自体、演奏が中心で歌はハーモニーのみ(たまにリード・ヴォーカルがあってもまともにメロディを歌わない)で、サイケデリック過ぎて宝の持ち腐れだった。
1968年にはカートでこのレコードでしか聴けないシングルはなかった。まずはエタニティーズ・チルドレンだ。前年の67年にA&Mから「Wait
And See」と「Rumors」のシングルを担当、前者はハーシコードとハーモニーが上手く被ったポップサイケ、「Rumors」はまさに開放感とハーモニーが溢れるソフトロックでカートらしさは少ない。1968年は彼らのデビューアルバム『Eternity’s Children』をプロデュースする。アルバム全体を漂う少し陰鬱な雰囲気に、カートの幻想的なコーラスはピタリとはまる。特にヒットした「Mrs.Bluebird」は幾重にも重なるハーモニー、幽玄なギターなどポップ・サイケの傑作になった。アルバムには美しいボサノヴァの「My Happiness Day」もありバラエティにも富んでいる。ちなみにこのバンドのセカンドの『Timeless』ではプロデュースがゲイリー・パクストンに変わるが、バンドの持ち前のポップさが全開で、こちらはソフトロックの名盤中の名盤として知られる傑作に仕上がった。なおこの中の「Christina In My Dreams」という曲は、2015年になてゲイリー・パクストンの未発表音源集『Happy Lovin’ Times Sunshine Pop From The Garpax Vaults』の中でカートのプロデュースのテイクが披露された。テンポが遅くオルガンの暗い間奏などカートのがボツが正解。同年にはゴードン・アレクサンダーの『Gordon’s Buster』の3曲のプロデュースを担当、ロック色が強いがその中では「Windy Wednesday」がもっともカートのハーモニーも幻想的で色が出ていた。
★1969~1970年 Curt Boettcher Singles Productionsなど
1969年のカートがプロデュースしたシングルは、カートとキース・オルセンの作ったトゥゲザーレーベルからリリースされたモーゼス・レイクの「Ooblake」は不気味なビートのリフに乗せて中間まではメロディがない語りのような歌により最もサイケな曲、「Moses」はR&B系のロック。Bards名義のCD『The Moses Lake Recordings』に収録されているが、他の曲にも参加しているかは不明。もう1枚ニューライフというバンドがミレニウムの名曲「There’s Nothing More
To Say」の替え歌の「Canterbury Road」をリリースするが、ソウルフルな歌声でミレニウムらしさは皆無、プロデュースはサンディ・リンツァー、アレンジはチャーリー・カレロでカートは無関係だった。アルバムはサジアリアスなどで一緒だったミシェル・オマリーがミシェルの名前で『Saturn Rings』というソロ・アルバムをリリース、ミシェル以外にもカートの曲が4曲あるなど興味深いものだったが。カートは制作にはタッチでしていない。内容はアシッド・フォーク。
1970年のカートがプロデュースしたシングルは、マーク・リチャードソンのシングルでジミー・ウェッブ作の「I Keep It Hid」。ワルツのリズムの歌いだしがサビで堂々盛り上がるジミーらしいナンバーで、カートも実にオーソドックスにプロデュースしている。このGlobal Theatreというレーベルだがこの1枚しかなく、レコード番号も101なのでこの1枚しか出ていないのだろう・
アルバムは1971年にソングというバンドのアルバム『Song』をリリースするが、ロックバンドなんのでカート得意のコーラスはオーソドックスで特徴的なものはなかった。
★1976~1978年 Bruce Johnstonとの『California』WorksそしてBeach Boysなど
ここからはカートが交流していたビーチ・ボーイズを脱退中のブルース・ジョンストンが作ったRCA-Equinoxプロダクションと以降の交流がカートの最後の華になる。初めはカリフォルニア・ミュージック、その後カルフォルニアに名前を変えた2年の共同作業を追っていこう。1974年にカリフォルニア・ミュージックで始めたこのRCA-Equinoxのプロジェクトは先の2枚のシングルが出ていて、1976年の3枚目をカートが担当した。何よりも素晴らしいのはリード・ヴォーカルをカートが担当した事だ。ハイトーンの美しいヴォーカルを歌わせたらカートの右に出るものはいない。ファルセットを使わないで酔わせてくれるのだ。「Jamaica Farewell」は、ラテンのビートのこの曲をファルセットで歌いハーモニーも素晴らしいエキゾチックな出来だった。カップリングの「California Music」はインスト。同年、グループ名はカリフォルニアになり、さらにラテンビートとハーモニーを効かせた「Music Music Music」のシングルをリリース、B面の「Happy In Hollywood」はトロピカルな雰囲気の素敵な曲で穏やかな気持ちになれる。続くシングルはカリフォルニアの最高傑作の「(Just To Let You Know)I Love You So」で、穏やかな美しいメロディと極上のハーモニーが一体となったこれこそ理想の1曲。そしてこれらの曲を入れたアルバム『Passion Fruit』を1977年にリリースする予定で、録音も終わっていたがリリースされることはなかった。そのアルバムには追加曲でラテンの「Happy In Paradise」、激しいパーカッションの乗せて爽快に歌われるのが「Banana
Boat Song」で、サビのコーラスが何重にもからみ、ドラマティックに転調し、これは極上の1曲。「Iko Iko」ももちろんラテンのビートで軽快にアレンジ、その後は夢見るような穏やかな「Come
Softly To Me」、続いてなんとビートルズの「Words」をディスコビートに乗せて歌う。その後にドラマティックなバラード「Brand New Old Friends」が登場するが、ブルース・ジョンストンの曲で、このリード・ヴォーカルはブルース本人だろう。「We Can, Yes We Can」はハーモニーを重ねていく軽快なラテン・ナンバーだった。ここに前述のインスト曲の「California Music」のみ外した4曲がプラスされた。この大傑作アルバムだが、ディスコビートに傾倒していたカートと、穏やかな曲を望んでいた当時のプロデューサーの一人のゲイリー・アッシャーと意見が合わず、完成品はマイク・カーブへ持っていたが発売を拒否されお蔵入りになってします。しかし2000年になってPoptonesからようやくリリースされた。1978年にこのプロジェクトの後にRSOで同じカリフォルニア名義で作られたディスコの「I Can Hear Music」とB面の「Love's Supposed To Be That Way」もCDには収録され、今は全ての音源を聴く事ができる。
カートのディスコへの傾倒は、ブルース・ジョンストンが7年ぶりにビーチ・ボーイズに復帰したアルバム『L.A.』でかつての『Wild Honey』の「Here Comes The Night」をディスコヴァージョンにしてUS44位、UK37位のヒットになる。
70年代後半のカートのワークスは1977年のブルース・ジョンストンの『Going Public』では「Pipeline」のディスコミックス、1978年のニジェル・オルセンのアルバム『Nigel』(Bang/35792)で「Say Goodbye To Hollywood」1曲のみプロデュース、1981年のマイク・ラブのアルバム『Looking Back With Love』のプロデュース、1977年のセイラーの『Checkpoint』、1979年のGeno
Washington「My Money Your Money/Get Some Bad Tonight」(DJS1(DJS18005)、「Baby
Come Back/Caught In The Middle」(DJS18008)、「That’s Why Hollywood」(DJS20561)と、1981年のVoices In The Darkの『Five Track LP』(Martian/1716)があるが1枚ずつ紹介するレベルのレコードではないので、記述もカットする。
★Curt
Boettcher Related Works Part.2★
◎Goldebriars(Curt Boettcher、Dotti Holmberg etc)
1964 『The Goldebriars』(Epic/M/S24087/26087)※2006年ソニーでCD化
Railroad Boy/He Was A Friend Of Mine/Come Walk Me Out/Alabama
Bound/Pretty Girls And Rolling Stones(Boettcher=Nelson=D&S.Holmberg)/A Munblin' Word/Old Time Religion/Long Time Trabellin'/Shenandoah/No
More Auction Block/Sing Out Terry O'Day(Boettcher)/Voyager's Lament(Boettcher=Nelson=D&S.Holmberg)//Shenandoah (Mono Single Version)/ Pretty Girls And Rolling Stones (Mono
Single Version)
1965 『Straight Ahead』(Epic/M/S24114/26114)※2006年ソニーでCD化
Sea of Tears(Boettcher=Goldstein)/Macdougal Street/I've
Got to Love Somebody/Jump Down/Sweet Potatoes/HAIKU(Boettcher)/No More Bomb/Queen of SHEBA/Joy, Joy, Joy/Castle
on The Corner/Zum Gale Gale/Ride That Chariot//Love Somebody (Mono Single
Version)/ Castle On The Corner (Mono Single
Version)/ June Bride Baby(Mono Single Version)…シングルのみ/I'm Gonna Marry You (Mono Single Version)…シングルのみ
2006 『Climbing Stars』(Sony Music Direct/MHCP1136)※1964年12月に録音されていた未発表のサード・アルバム用音源9曲(上記のシングルのみ2曲含む)に、ファースト・セカンドのボツ曲8曲、さらにサード用の別テイク4曲で構成
Hush,Hush/Nothing Wrong with You That My Love Can't Cure/Licorice/Walkin'
Down The Line/Last Two People on Earth/Tell It To The Wind/Nothing More to Look
Forward to/ I'm Gonna Marry You/June Bride Baby/ Subshine Special/My Song(Boettcher)/We Shall Overvome/ Linin' Track/ Que Bonita/ Salo Jane/ Noah(Boettcher)/ Freight
Train Blues/ Nothing More to Look Forward to(Alt.Ver)/ Hush,Hush(Alt.Ver)/ Tell
It To The Wind(Alt.Ver)/ I'm Gonna Marry You(Alt.Ver)
◎Summer’s Children(Curt Boettcher )※カートと女性のデュオ。カートが4曲全てプロデュース。2枚目はOur
Productions
1965 The Summer’s Long/Everybody’s Been Talkin’(Apt/25092)
1966 Milk And Honey(Boettcher)/Too Young To Marry(Date/1508)※この2曲はBallroomの『Magic Time』のCDに両面収録。
◎Lee Mallory ※2000年リリースの『That’s The Way It’s Gonna Be』(TYO)にカートがプロデュースしたシングル2枚4曲全て収録。Our
Productions
1966 That’s The Way It’s Gonna Be /Many Are The
Times(Mallory)(Valiant/751)
1966 Take My Hand/The Love Song(Mallory=Naylor)(Valiant/761)
◎その他1966年にOur Productionsでカートがプロデュースしたシングル集
1966 Action Unlimited:Thinking To Myself/My Heart
Cries Out(Parkway/115)
1966 Candy Company:The
Happies/Sugar Stone(ABC/10854)
1966 Lou Berrington & The African Camp:The Kwella/The Kwella Stroll(Parkway/114)
1966 Plastic People:It’s
Not Right/This Life Of Mine(Kapp/789) ※両面ともJim Bellと共同プロデュース
1966 Something Young:Oh
Don’t Come Crying Back To Me/The Words I’m Seeking(Fontana/1556)
1966 Bootiques:Mr.Man
Of The World/Did You Get Your Fun(Data/1513)
1966 Jonathan Moore:London
Bridge /I Didn’t Even Know(Moore-Boettcher)(Columbia/43658)※B面のみ1993年にVarious『Oh,
Split!』(Sony)に収録されCD化済。
1966 Lyme
& Cybelle: Song #7/Write If You Get Work(White Whale/245)…2004年にVarious『In The Garden: The White Whale Story』(Rev-Ola)で両面ともCD化。
◎Association
1966 『And Then Along Comes』(Valiant/S/M/25002/5002)…US5位。1999年にワーナーからCD化
Enter The Young…7位/Your Own Love/Don’t Blame It On
Me/Blistered/I’ll Be Your Man/Along Comes Mary/Cherish…1位/Standing Still/Message Of Our Love(Boettcher=Almer)/Round Again/Remember/Changes
シングル※2012年の『The Complete Warner Bros. &
Valliant Single Collections』(NowSounds)等収録
1968 Just About The Same(Fennelly=Rhodes=Stec)/Look At Me Look At
You(Warner Bros/7372)
◎Your Gang
1966 『Your Gang』(Mercury/M/S/21094/61094)※プロデュースはGary Paxton。
Tomorrow’s Dream(Boettcher)
◎Dotti Holmberg
1966年録音 I Sing My Song(O’Malley=Adams)/Sea Of
Tears(Boettcher=Goldstein)/Foolish Times(Boettcher)/It’s Not Worth It All Outはカートがプロデュース、バックコーラスは(Curt Boettcher、Sandy Salisbury、Lee Mallory、Michele O’Malley etc)。他では1967年録音のAnd We’re Oneはサンディ・サルスベリ―とドティ・ホームバーグの共作。
◎その他1967年にOur Productionsでカートがプロデュースしたシングル集
1967 Oracle:The Night We Fell In Love/Don’ Say No(Verve/5075)※カートがKeith Olsenと作ったMee-Moo Production。出来の悪い方のB面のみなぜか2009年の『Where The Action Is』(Rhino)でCD化
1967 Jacobson & Tansley:Dream With Me/I Knew
You Back When Babe(Filmways/106)
1967 Brother Cain:Better Times(Boettcher-Mallory)/A面は無関係(Acta/810)
1967 Ray Whitley:Take
Back Your Mind/Here Today,Gone Tomorrow(Columbia/43980)※両面ともJim Bellと共同プロデュース。A面のみ1993年にVarious『Oh,
Split!』(Sony)に収録されCD化済。
1967 Goodtime Singers:Come
On Train/Let The Middleman Win(Smash/2079)
◎Tommy Roe ※コーラスアレンジを受け持ち、メンバーはボールルーム、サジタリアス系。Our Productions
1966 『Sweet Pea』(ABC/575)…94位※プロデュースがSteve Clark/Our Productionsだけあるのでカートが関係している可能性あるというだけ。シングル3枚のAB面がOur
Productionsで、このアルバムにはHooray For Hazel…6位/Sweet Pea…8位/Kick Me Charlie収録。1966年のHooray For HazelシングルB面のNeed Your Love(ABC/45-10852)、Our Productionsのクレジットはないが同年のSweet PeaシングルB面のMuch
More Love(ABC/45-10762)はこの同時期のシングルのみの曲なので、カート参加の可能性がある。
1967 「It's Now Winter's Day」(ABC/594)※CDは2006年にFallout/FOCD2016…159位
※カートはVocal Arrangement。コーラスは(Curt Boettcher、Sandy Salisbury、Lee Mallory、Michele O’Malley、Jim Bell、Dotti Holmberg etc)
Leave Her/Moon Talk/Aggravation/Golden Eyes/Misty Eyes/Have Pity On Me/Sing Along With Me…91位/Long Live Love/Nighttime/Cry On Crying Eyes/Sweet Sounds/It’s Now Winter’s Day…23位
1967 『Phantasy』(ABC/610)※CDは2009年に『It’s Now Winter’s Day』と2in1で『Paisley Dreams』(Rev-Ola/269)
※Vocal ArrangementはJim Bellに変更。コーラスはLee Mallory、Sandy Salisbury、Dotti Holmbergなどだがカートの名前はない、
ちなみにThese Are The Children、Goodbye Yesterdayはサンディ・サルスベリ―の作詞・作曲。
◎Jameson
1967 『Color Him In』(Verve/6-5015)
Jamie/Know Yourself/(Windows And Doors)/Right By My Side/Who’s
Putting Who On/The New Age/Jenny/(Do You Believe In Yesterday)/I Love You More
Than You Know/ See Dawn/Candy Colord Dragon/Places Times And The People)
◎Friar Tuck
1967 『Friar Tuck And His Psychedelick Guitar』(Mercury/61111)※CDは2007年 Fallout/FOCD2038
※Vocal Arrangementはカート。コーラスは(Curt Boettcher、Sandy Salisbury、Michele O’Malley、Jim Bell、Dotti Holmberg etc)
Sweet Pea/Louis Louis/Work Song/Alley-Oop/All Monked Up/Ode To Mother Tuck/A Record Hi/Fendabenda Ha Ha Ha/A Bit Grey Lost/Where Did Your Mind Go?
CD Bonus Track(by Flower Pot)
Mr.Zig Zag Man/Black Moto/Wantin’ Ain’t Getting’/Gentle People
◎Eternity’s Children
シングル
1967 Wait And See/Rumors(A&M/698)
アルバム
1968 『Eternity’s Children』(Tower/5123)※CDは上記シングルと共に2005年リリースの『From Us Unto You: The Original Singles』(Rev-Ola/CREV87)収録
Again Again/Rupert White/Flowers/My
Happiness Day/Lifetime Day/Mrs.Bluebird…69位/Your World/You Know
I’ve Find A Way(Boettcher)/Little Boy/Sunshine Among Us
◎Gordon Alexander
1968 『Gordon’s Buster』(Columbia/9693)※3曲のプロデュースを担当。CDは2011年にKismet/4015
Looking For The Sun/Windy Wednesday/Miss Mary
◎Michele ※Michele O’Malleyのソロ・アルバム
1969 『Saturn Rings』(ABC/684)※CDは2006年にFallout/FOCD2003。ProduceはMike Deasyでカートの名前はない。
Would You Like To Go/Blind As You Are(O’Malley)/Songs To Magic Frog(O’Malley)/Fallen Angel(O’Malley)/Spinning Spinning Spinning(Boettcher=Mallory)/Know Yourself/Musty Dusty(O’Malley=Almer))/Lament Of The Astro
Cowboy(Boettcher)/White Linen(Jameson=O’Malley)/Misty
Mirage(Boettcher)/Believe You(Boettcher)
◎その他1969年にカートが関係したシングル集
1969 Moses Lake:Ooblake/Moses(Together/113)※カートとKeith Olsenの共同プロデュース。CDは2002年The Bards:『The
Moses Lake Recordings』(Gear Fab/183)
1969 New Wave: Canterbury Road (Christy=Boettcher=Mallory=Fennely)※メロディは「There’s Nothing
More To Say」/B面無関係(Epic/10538)※プロデュースはサンディ・リンツァーでカートは無関係
◎その他1970年にカートが関係したシングル集
1970 Mark Richardson:I Keep It Hid※カートとKeith Olsenの共同プロデュース。Jimmy Webbの曲/Lord Baltimore(Global Theatre/101)
◎Song
1971 『Song』(MGM/4714)
10×10/Like We Were Before/Eat Fruit/Whenever I Think Of You/Banana High
Moon/I’m Not Home/Wife/Sugar Lady/Meatgrinder/Medicine Man
◎California Music~California
1976 California Music:Jamaica Farewell/California
Music(RCA-Equinox/10572)
1976 California:Music Music
Music/Happy In Hollywood(Warner-Curb/8253)
1976 California:Music Music
Music(Disco Mix)(Warner-Curb/PRO642)※12インチのプロモのみ
1976 Curt Becher & California:(Just To Let
You Know)I Love You So/Happy In Hollywood(Single
Version)(Warner-Curb/8307)
1978 California:I Can Hear Music/Love’s Supposed
To Be That Way(RSO/901)
1978 California:I Can Hear
Music(Special Disco Version)(RSO/PRO1001) ※12インチのプロモのみ
2000 Various:『California Music & Disney Girls
RCA-Equinox Collection』(BMGビクター)
Jamaica Farewell(Single Version)/California Musicに加えカート以前のブルース・ジョンストンのワークスでカリフォルニア・ミュージックでリリースしたしたシングルDon’t Worry Baby、Ten Years Harmony、Why Do Fools Fall In Love収録。
2001 California:『Passion Fruit』(TYO/46)※1977年の未発表アルバム
Happy In Paradise/Happy In Hollywood/(Just To Let You Know)I Love You So/Jamaica Farewell(Boettcher Trad.)/Music Music Music/Banana Boat
Song/Iko Iko/Come Softly To Me/The Word/Brand New Old Friends/Yes Can,Yes We
Can(Boettcher=Batteaux)//Head Shampoo(Boettcher)※Yes Can,Yes We Canの歌詞を変えたCM/Happy In Hollywood(Single Version)/I Can Hear Music/Love’s Supposed To Be That Way/ I Can Hear
Music(Special Disco Version)/ Music Music Music(Disco Mix)
2001 California:『California Music』(Poptones/5037)
Will You Ever See Me(Version2)※Sagitarrius『The Blue
Marble』より40秒長い。なぜかこの盤に収録されている。
◎Beach Boys ※カートは担当はこの『Wild Honey』収録曲の「Here Comes The Night」のDisco Versionを作成
1979 『L.A.』(Caribou/35752)…100位/UK32位 ※CD化済
Here Comes The Nights…US44位、UK37位
1979 「Here Comes The Night/Here Comes The Night(Instrumental)」(Caribou)…12インチ・シングル。『L.A.』のものは8秒でシンセが入り、42秒でコーラス、3分5秒でカールの歌が始まるが、12インチではドラムが長く続き22秒でシンセ、58秒でコーラス、カールの歌は3分22秒と遅めになっている。ただし12インチのエンディングは盛り上がってオーケストラでピタッときれいに終わるが、『L.A.』のものはそのあとにシンセの余韻のようなリフが17秒近くあり最終的な尺は7秒長くなっているが、いらないエンディングだった。。B面はただのカラオケではなくカールの歌の部分にサックスのソロが入るなど、それだけで聴ける作りになっている。構成は『L.A.』のヴァージョンだが、演奏は1分36秒短くなっている。どちらも未CD化。
★1976年以降は上記以外は目立つ仕事をしていない。タイトルのみ記す。
1976 Kathy Atwater:『L.A.Sound Track ‘76』(K-West/43446) ※1曲のみ担当
San Fernanndo Valerie
1977 Bruce Johnston:『Going Public』(Columbia/33359)※1曲担当。CD化済
Pipeline
1977 Bruce Johnston:「Pipelice(Special Disco Mix)」(Columbia/2310567) CD化済
1977 Sailor:『Checkpoint』(Epic/82256)CD化済
Stay With Me/Romance/Keep Off The Street At Night/Checkpoint
Charlie/Joe's Piano/Down By The Docks/Put Your Mouth Where The Money Is/My
Girl/Istanbul/Nothing Has Changed
1978 Nigel Olssen:『Nigel』(Bang/35792)※1曲担当。CD化済
Say Goodbye To Hollywood
1979 Geno Washington:「My Money Your Money」「Get Some Bad Tonight」(DJS/18005)
1979 Geno Washington:「Baby Come Back」「Caught In The Middle」(DJS/18008)
1979 Geno Washington:「That’s Why Hollywood」(DJS/20561)
1981 Voices In The Dark:『Five Track LP』(Martian/1716)
Da Doo Ron Ron/Connection/All The Way/Yes I Wanna Dance
Tonight/Why Not Get Serious
1981 Mike Love:『Looking Back With
Love』(The Boardwalk Entertainment/33242)
Looking Back With Love/On And On And On/Runnin’ Around The
World/Over And Over/Rockin’ Man In The Boat/Calendar Girl/Be My Baby/One Good
Reason/Teach Me Tonight/Paradise Found
こんにちわ。詳細なディスコグラフィ、とても参考になります。ありがとうございます。
返信削除私はBrand new old friendのヴォーカルはカートだと思っていたんですが、ブルースでしょうか。