世界最強のロック・バンド、ローリング・ストーンズの登場だ。結成50年を超える世界最高のロック・バンドには、イギリスのフーとキンクス、アメリカにビーチ・ボーイズがいるが、コンスタントにアルバムをリリースした、つまり活動休止がなく、レコード会社を自主レーベルまで落とさないで「新作」が作られ続けたバンドは、ローリング・ストーンズ、ただひとつしかいない。ストーンズの実績は米英偏らない、つまり世界的な人気が常に保たれていることだ。アルバムチャートではアメリカで1位が9枚、トップ10が19枚あり、イギリスで1位が10枚、トップ10が18枚もある。ベスト盤を含めればもっと多い。そしてそのチャートの内容こそがストーンズの凄さ。オリジナル盤について、1964年のデビューのUS盤のみ11位とトップ10を逃しているが、以降2016年の『Blue
& Lonesome』まで全米・全英チャートで全アルバムがトップ10に入っているのだ。52年間、トップ10から落ちないバンドなど2度と誕生しないだろう。ちなみにシングルチャートはアメリカで1位が8曲、トップ10が13曲、イギリスで1位が8曲、トップ10が15曲と凄い数字の上に米英で偏りがなく二重に凄い。このリストを作るのに、1969年までのデッカ時代と、1970年以降のローリング・ストーンズ・レーベル時代で分けて作った。デッカ時代はアラン・クレインの関与が強く、標準リリースがUS盤だったり、昨年ようやくモノボックスを出したりと不自由極まりなかったからだ。アラン・クレインのAbkcoはビートルズの『Let It Be』の権利も持っていて、『Let It Be』のソフトは、レーザーディスクが発売された1984年頃にAbkcoのマークが付いた『Let It Be』のソフトを秋葉原の石丸電機で買ったが、ほどなく権利関係がクリアになっていないという理由で輸入盤コーナーから消えた、それから33年間もAbkcoは『Let It
Be』を塩漬けにしていて、まあある意味凄い。ディズニーのように作った本人がこの世からいなくなっても権利は守られるのだろう。さて、自分のストーンズ体験は小学生からなのでデッカというかロンドン時代から始まっている。自分はビートルズ派でその前はベンチャーズ、小6の頃はビーチ・ボーイズのコンパクト盤も集めていたので東芝音工のあの華やかでカラフルなジャケットに比べ、キングのコンパクト盤「ザ・ローリング・ストーンズ第〇集」の地味なこと、これは大きなハンディだった。ビートルズはコンパクト盤中心に買っていたため、小6の1969年になってレコード屋に最新盤とポスターが張り巡らされた「Let It Be」は、特にジョンの風貌が変貌しすぎていて、メンバーチェンジしたんじゃないかと思うほど。しかし買ったレコードは期待をはるかに上回るスピリチュアルなバラードだった。その時にストーンズも初めてシングルを買った。期せずしてタイトルが似ている「Let It Bleed」。初めて聴いた時にこのブルースフィーリング溢れるナンバーはビートルズとかなり違う地平にいて馴染めなかった。しかしこの馴染めないのが後に大きい。LPが買えない当時のガキはシングルを探して買うがそこで当時最新盤だったレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」も初めて聴く本格的ハードロックで、ああうるさい!と最初は好きではなかった。しかしいや待てよ、また聴いてみようと何度か針を落としているうちにメチャクチャ好きになってしまう。好きな音楽的嗜好が変わっていく、これは本当に楽しい。当時学校ではビートルズ派、ストーンズ派で少し対立している時があったので、ストーンズが気に入った自分は一番最初に『Let It Bleed』のLPを買うが、買ったことは友人に隠していたほど。「Let It Bleed」のスウィング感に離れられなくなり、「Live With Me」のビートや、「The Monkey Man」のイントロのピアノの美しさなど魅かれる要素満載で、今でも自分の最も好きなストーンズのアルバムだ。その後、ストーンズは自身のレーベルでの1971年の『Sticky Fingers』を皮切りに、『Exile On Main St.』を挟んで1981年の『Tatoo You』までアメリカで8枚連続1位と快進撃を続ける。自分は特にミック・テイラーの在籍時が好き。それとは別にデッカ時代を過去に遡る。ロックンロールとは何か?と言われれば自分はどこかのミュージシャンが言っていたと思うが「Jumpin’ Jack
Flash」を聴かせる。全てが完璧。カッコいいリフ、グルーヴ感、全てが完璧なロックンロールだ。「Honky
Tonk Women」「Satisfaction」「19th
Nervours Breakdown…最高のロックンロールがありながら、ストーンズはビートルズを模倣した。65年9月に「Yesterday」のあと12月にストリングス入りの「As Tears Go By」。65年の『Rubber Soul』の「Norwegian
Wood」でシタールを使ったら66年5月の「Paint It Black」でシタールを。ビートルズが65年の『Rubber Soul』以降66年の『Revolver』など全曲オリジナルで、新しい楽器を取り入れ珠玉のバラードも含まれるようになると66年7月「Lady Jane」67年1月「Ruby Tuesday」とそれまでのストーンズにはない美しいバラードを書いた。ただこのバラードへのチャレンジは、ジャガー=リチャードのメロディ・メイカーとしての才能を咲かせたと思う。さらに66年の『Aftermath』からビートルズと同じようにアルバムは全曲オリジナルに移行していく。そしてこれは時期だけの問題だったが67年7月の「All You Need
Is Love」の1か月後の8月に「We Love You」。とどめは67年5月の『SGT.Peppers Lonely Hearts Club Band』の後にどう聴いても駄作の『Their Satanic Majesties Request』。ごちゃごちゃしているジャケットの雰囲気も似ていて、ここがストーンズの底だった。そして1968年はビートルズの影を一蹴して3月に「Jumpin’ Jack Flash」、12月に「Beggars Banquet」である。こうしてストーンズは史上最強のロック・バンドになっていくのだ。キース・リチャードは最近、何度も『SGT.Peppers…』を例に出して、あの時期の曲にいいものはない、クズだと断罪している。それは自分達にも言っているのだが、まあキースらしいアイロニーに満ちた発言で、ストーンズにとってこの時期の作品はクズが多かったが、ビートルズや他のバンドにとっては「宝」だった。レノン= マッカートニーがライバル視していたのは、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンと『Pet
Sounds』であり、ストーンズの作品はさして気にしていなかったのは明らかだ。これだけのフォロワーなら関心を払わない。しかし1968年以降は立場が逆転していくので、迷いを払拭するまでの事を、ビートルズを巻き添えに説明したのだろう。
★THE ROLLING STONES
◎(Decca/London Years)
☆オリジナル・アルバム
1964 『The Rolling Stones』(Decca)…「Tell Me」は4分8秒もあり途中でプツンと終わる。ここをフェイドアウトしてしまった下記の『The
Rolling Stones In Mono』ではなく現行のCDが必要。リリースはモノのみ。さらにUKのLPの1st Press(Matrix:XARL-6271-A、6272-A)の「Tell Me」は歌も演奏も荒削りな2分45秒のデモ・ヴァージョンが入っていた。このテイクは未CD化。ちなみにUS1stは『England’s
Newest Hits Maker』。「Mona」の代わりに「Not
Fade Away」が収録されている。US盤は疑似ステレオも発売されているが疑似ステレオの存在は以下省略する。UK1-US11
1964 『12×5』(US盤)(London)…オリジナルはモノのみで『The Rolling Stones In Mono』に収録。1964年に西ドイツでリリースされた『Around And Around』に収録された1分30秒も長いロング・ヴァージョンは『The Rolling Stones In
Mono』ではモノラルのロング・ヴァージョンで収録され、これは初CD化。ロング・ヴァージョンでないとマディ・ウォータースが弾いたとされるギターソロで聴けないので価値が激減。現行の単品CDはチェス録音の「Around And Around」「Confessin’ The Blues」「Empty Heart」「2120 South Michigan Avenue」「It’s All Over
Now」「If You Need Me」はステレオ。「2120 South Michigan Avenue」は2001年前のCDはオリジナルの2分10秒のモノ、2002年以降は3分38秒のステレオ・ロング・ヴァージョンに差し替わっている。なお「Time Is On My Side」はシングルのオルガン・イントロ・ヴァージョン。US3
1965
『The Rolling Stones No.2』(UK盤)(Decca)…オリジナルはモノのみで『The Rolling Stones In Mono』に収録。以前の日本盤CDは「Time Is On My Side」はギター・イントロ・ヴァージョンをステレオで収録していた。また同じくチェス録音の「What A Shame」「Down The Road Apiece」「I Can’t Be Satisfied」もステレオ収録。5分3秒の「Everybody Needs Somebody To Love」(Version 1)収録。UK1
1965 『The Rolling Stones
Now!』(US盤)(London)…オリジナルはモノのみで『The Rolling Stones In Mono』に収録。現行の単品CDは「Heart Of Stone」と上記の「What A Shame」「Down The Road Apiece」はステレオだった。本盤の「Everybody Needs Somebody To Love」(Version1)は上記より2分4秒短いまったくの別ヴァージョンで、完成度が低くデモテイクと言われている。オリジナル盤ではUKで「Surprise Surprise」はこの盤以外入っていない。US5
1965 『Out Of Our Heads』(UK盤)(Decca)…オリジナルはモノのみで『The Rolling Stones In Mono』に収録。US盤とは6曲異なる。ただしこのUK盤のみの曲はない。UK2
1965 『Out Of Our Heads』(US盤)(London)…オリジナルはモノのみで『The
Rolling Stones In Mono』にUK盤も収録。UK盤とは6曲異なる。「The Under Assistant West Coast Promotion Man」はシングル盤と違って2分43秒のYou Break My
ASSの部分をカットしたため10秒短い。オリジナル盤ではUKで「One More Try」はこの盤以外入っていない。US1
1965 『December’s Children』(US盤)(London)…オリジナルはモノのみで『The Rolling Stones In Mono』に収録。この盤のみの「Look
What You’ve Done」「Blue Turns To Grey」に加えUK1stEPの「You Better Move On」収録。現行の単品CDは「Look What You’ve Done」がステレオ。US4
1966 『Aftermath』(UK盤)(Decca)…この盤から始めてステレオ盤が作られた。モノ盤は『The Rolling Stones In Mono』に収録。ステレオとの違いは『The
Rolling Stones In Mono』で後述。US盤は3曲少ない。オリジナル盤ではUSで「What To Do」はこれのみ。UK1
1966 『Aftermath』(US盤)(Decca)…USでもこの盤から始めてステレオ盤が作られた。モノ盤は『The Rolling Stones In Mono』に収録。ステレオとの違いは『The
Rolling Stones In Mono』で後述。US盤は3曲少なく「Mothers Little Helper」の代わりに「Paint It Black」が入った。US2
1966
『Got Live If You Want It! 』(London)及び(Abkco)…66年のライブ。しかし「I’ve Been Loving You Too Long」「Fortune
Teller」はスタジオ録音に歓声を被せたもの。CDは2001年以前のCDはオリジナル盤仕様だが、2002年以降のAbkco盤は大きく編集をいじっておりフェイドアウトしていた「Fortune
Teller」は途中で切って完奏したようにしてあり、曲がいったん終わったあと2回繰り返す「Satisfaction」は繰り返しの1回目ですぐにフェイドアウトして、ストーンズの演奏ではない「God Save The Queen」が加えられた。よって演奏は50秒近く短くなっている。なお「I’m Alright」はUKの同名EPとは別演奏。US6
1967 『Between The Buttons』(UK盤)(Decca)……モノラル盤は『The
Rolling Stones In Mono』に収録され、ステレオとの違いは『The Rolling
Stones In Mono』で後述。US盤「Back
Street Girl」「Please Go Home」を外して「Let’s Spend The Night Together」「Ruby Tuesday」のシングルを入れたため2曲異なる。UK3-US2
1967 『Flowers』(US盤)(London)…USの企画盤。モノラル盤は『The Rolling Stones In Mono』に収録され、ステレオとの違いは『The
Rolling Stones In Mono』で後述。この盤で登場した「My Girl」「Ride On Baby」「Sittin’ On A Fence」とUK盤『Between The Buttons』『Aftermath』から漏れた曲などで構成。なお「Out Of Time」は2分近く短く編集された短縮版。US3
1967 『Their Satanic
Majesties Request』(Decca)…モノラル盤は『The Rolling Stones In Mono』に収録され、ステレオとの違いは『The
Rolling Stones In Mono』で後述。UK3-US2
1968 『Beggars Banquet』(Decca)…モノラル盤は『The Rolling Stones In Mono』に収録され、ステレオとの違いは『The Rolling Stones In Mono』で後述。UK3-US5
1969 『Let It Bleed』(Decca)…モノラル盤は『The Rolling Stones In Mono』に収録され、ステレオとの違いは『The Rolling Stones In Mono』で後述。UK1-US3
1970 『Get Yer Ya-Ya’s Out!
The Rolling Stones In Concert(40th Anniversary Deluxe Box Set)』(Universal)…69年のライブ。2010年リリースの40周年記念盤には未発表のライブ「Prodigal Son」「You Gotta Move」「Under My Thumb」「I’m Free」「(I Can't Get No) Satisfaction」の5曲入り。UK1-US6
☆必要なコンピレーション盤(CD)
1972 『More Hot Rocks』(Abkco/London)(Abkco/Universal)…1989年~2001年リリースのCD(分厚い2枚組)の「Poison Ivy(Version
3)」は後述のVersion1にギロが入っていない別ヴァージョン。また「Fortune Teller(Version 2)」にハーモニカが入っていない別ヴァージョンだった。現行の2002年以降リリースのUniversal盤は日本盤タイトルが『More Hot Rocks+3』になっていて、先に録音された音源と元の音源に戻り「Poison
Ivy(Version 1)」「Poison Ivy(Version 2)」と「Fortune Teller(Version 1)」と、ボーナストラックで歓声が入っていないスタジオ・ヴァージョンの「I’ve Been Loving You Too Long」が初めてCD化された。これは1980年の独仏LPの『Collector’s
Only』などに入っていたもの。「I’ve Been Loving You Too Long」は初のステレオで、モノでは小さくミックスされていたギターがはっきり聴こえて新鮮。さらにどちらのCDにもステレオの「Dandelion」(最後の「We Love You」が入っていないAlbum Version)と「We Love You」(最後の「Dandelion」が入っていないAlbum Version)も収録されている。
1975 『Metamorphosis』(Decca)…Decca/London時代の未発表曲、アウトテイクの「Out Of Time(Alternate Version)」「Don't Lie To Me」「Somethings Just Stick In
Your Mind」「Each And Every Day Of The Year」「Heart Of Stone(Alternate Version)」「I'd Much Rather Be With The Boys」「(Walkin'
Thru The) Sleepy City」「We're Wastin' Time」「Try A Little Harder」「I Don't Know Why」「If You Let Me」「Jiving Sister Fanny」「Downtown Suzie」「Family」「Memo From Turner」「I'm Going Down」を16曲収録。当初US盤は2曲少なかった。UK45-US8
1986 『Hot Rocks 1』(London)…初CD化の時は2枚に分売されたが、その1のみ収録の「Satisfaction」「Get Off Of My Cloud」「Play With Fire」はステレオで、このCDでしか聴けない。特に「Satisfaction」は生ギターやピアノがはっきりと聴こえて非常に新鮮なステレオだった。また「Get Off Of My Cloud」はギターのリフが非常にクリアでこれも新鮮。
1989 『Single
Collection-The London Years』((London)及び(Abkco)…London時代のシングルAB面を網羅。1989年から2001年までの1st
Press版(LPサイズのボックス)の「The Under
Assistant West Coast Promotion Man」はSingle Versionの上にエンディングが4秒長くこのLPサイズボックスでしか聴けない。また「Tell Me」は間奏を落として2分42秒に編集したSingle Versionとなり、「Paint It Black」はオリジナルより23秒も長いモノ・ロング・ヴァージョン、そして「Jumpin’ Jack Flash」「Child Of The Moon」はステレオだった。2002年以降のAbkcoの2nd Press(通常のCDサイズ)の『Single Collection-The London Years』ではミックのヴォーカルとコーラスがラフでまったく違う別テイクの「Street Fighting Man」(Single Version)にAlbum Versionから変更されたが上記の4曲はオリジナルのモノになり、「Honky Tonk Women」「You Can’t Always Get What
You Want(Edit)」はステレオに、「Tell Me」がSingle Versionから1st AlbumのAlbum Versionをフェイド・アウトしたヴァージョンに、「Time Is On
My Side」はギター・イントロからオルガン・イントロ、「Jumpin’ Jack Flash」「Child Of The Moon」はモノに差し替えられている。UK138-US91
1996 『Rock And Roll Circus』(Abkco)…68年に収録されおクラ入りになっていたTV番組が映像(DVD)と共にCD化された。スタジオライブ6曲入り。またジョン・レノン(歌とギター)、エリック・クラプトン(リード・ギター)、キース・リチャーズ(ベース)、ミッチ・ミッチェル(ドラム)というスーパー・グループThe Dirty Macも収録。US92
2002 『Through The Past
Darkly』(Abkco)…「Paint It Black」(通常の長さのヴァージョン)「She’s A Rainbow」(冒頭の市場のノイズが入っていないSingle
Version)のステレオ収録。UK2-US2
2004 『Singles 1963-1965』(Abkco)…デビューの「Come On」から「The Last Time」までのUKの9枚のシングルと3枚のEPを網羅したボックス・セット。
3枚目のライブEP『Got Live If You Want
It!』の「We Want Stones~Everybody
Needs Somebody To Love~Pain In My Heart」「I’m Alright」のライブが収録されているが、メドレーライブはこのボックスのみ収録。同EPのライブ「Route66」「I’m
Moving On」「I’m Alright」も入っていた。あと「Tell Me」はSingle Version。UK178
2013 Andrew Oldham
Orchestra『16 Hip Hits+16』(Universal)…Deccaから64年にリリースされた表記アルバムにシングル曲などを入れたもの。ストーンズの大半のメンバーが参加したとされる曲もあるがインスト。「Da Doo Ron Ron」はミックのヴォーカル入り。
2016 『The Rolling Stones
In Mono』(Universal)…待望のDecca/London時代のモノアルバム14枚にモノシングル・EPなどを集めた15枚組ボックス。上記に書いていないステレオ盤との違いは下記のとおり。UK130
① 『Aftermath(UK)』…UKでの4枚目のアルバムで、このアルバムからステレオ盤が同時発売されることになった。モノの「Under My Thumb」はステレオに比べエンディングが17秒も短い。「Goin’ Home」はピッチの関係かモノの方が5秒長い。「Out Of Time」もモノがなんと20秒もエンディングが短い。「I Am Waiting」はモノが2秒長い。「Take It Or Leave It」もモノが2秒長い。「What To Do」はステレオが2秒長い。ステレオ盤、モノラル盤が同時に出るとこのように大きな違いが増えてくる。
② 『Aftermath(US)』…USでの6枚目のアルバムで、このアルバムからアメリカでもリアルステレオ盤が同時発売されることになった。ただしUK盤から4曲減らし「Paint It
Black」が入っただけ…。その「Paint It Black」だがCD時代になってからエンディングが23秒長いものにモノが入れかえったので、この短いオリジナルのモノは初CD化。ステレオもこの短い長さの方で『Through The Past Darkly』などで聴くことができる。「Think」は①(UKモノ)やステレオ盤より6秒長い。さらに「I Am Waiting」は①(UKモノ)より5秒長い。ということはステレオより7秒長い。
③ 『Between The Buttons(UK)』…UKでの5枚目のアルバムでステレオ盤と異なる。長くモノラルの復刻が待たれたベスト3の1枚だ。「Yesterday’s
Papers」はステレオの最後のリフレインの歌がモノは1回多いため17秒も長い。「My Obsession」のモノはオルガンの音圧が素晴らしくピッチが僅かに遅いためステレオより3秒長い。「Connection」がステレオに比べ5秒長くエンディングに「パッパパラララ」のコーラスが入っている。「Cool Calm
And Collected」はモノがエンディングのグシャグシャが僅か1秒長い。「Please Go Home」はステレオが2秒長い。「Who’s Been Sleeping Here?」はステレオの3分27秒から入るエンディングのリード・ギターがモノにはない。「Complicated」のモノはドラムが大きくミックス、ステレオより5秒長い。「Miss Amanda Jones」のモノはピッチが遅く5秒長い。「Something Happened To Me Yesterday」のモノも2秒長い。
④ 『Flowers』…USでのスタジオ録音の8枚目のアルバム。7枚目の『Between The Buttons(US)』はUKの③から「Back Street Girl」「Please Go Home」をカットしてこの『Flowers』に回し、ヒットしたばかりの「Let’s Spend The Night
Together」「Ruby Tuesday」を入れたものだが、このボックスからは外された。というのも『Flowers』には「Let’s Spend The Night Together」「Ruby Tuesday」も収録されたからだ。ステレオの『Flowers』のCDは疑似ステの「Have You Seen Your Mother Baby
Standing In The Shadows」以外は全てステレオ。ステレオの「Let’s Spend The Night
Together」はモノよりエンディングが13秒も長い。逆に「Ride
On Baby」のステレオは最後のリフレインがモノより4回ちょっと少なく6秒短い。「Ruby Tuesday」のステレオはピッチが遅いため5秒長い。「Sittin’ On A Fence」はステレオ盤のピッチが遅いため4秒長い。しかし「Mother’s Little Helper」のステレオはわずかにピッチが速くモノより1秒ちょっと短い。本アルバムの「Out Of Time」のモノは『Aftermath』のモノより1分37秒もEditされていた(同じEditでありながら『Flowers』のステレオはモノより3秒長い…)このアルバムも寄せ集めではあるが、タイトルのとおりポップな曲を集めていてコンセプトがはっきりと出ていた。
⑤ 『Their Satanic Majesties Request』…1967年のこのアルバムからUK、USで統一された。モノラルの復刻が待たれたベスト3の2枚目。「Sing This All
Together」はモノのパーカッションが目立つがステレオの方がコーラスに広がりがある。「Citadel」はモノのギターがより迫力満点でカッコいい。「Sing This All Together(See What Happens)」ピッチが遅くモノは5秒長い。なお8分過ぎの薄気味の悪いメロトロンは45回転で聴くと「We Wish You A Merry Christmas」のメロディになると言われここを「Cosmic Christmas」と名付けられたが45回転でも不気味でそう言われれば聴こえるかもという程度。アナログを持っていない人はYou Tubeで聴けば十分。「The Lantern」は歌の前の鐘の音がステレオは2回でモノは3回と明らかに違う。
⑥ 『Beggars Banquet』…モノラルの復刻が待たれたベスト3の最後の1枚。まずは「Sympathy
For The Devil」だがモノはピッチが速い(こっちが正規スピードだそうだ)のでステレオと尺は同じだが、エンディングのミックのアドリブヴォーカルが10秒長く聴ける。また歌が始まるまでのミックの唸り声?もモノはミック単独。「No
Expectations」はピッチが遅くでステレオが6秒長い。同じ理由で「Dear Doctor」のステレオは5秒長い。「Parachute Woman」のモノはハーモニカが1分54秒まで入って2分14秒で終わり、ステレオはハーモニカが1分58秒で入り2分20秒で終わるため6秒長い。「Jigsaw
Puzzle」はステレオが12秒も長い。「Street
Fighting Man」は同じアルバム・ヴァージョンでステレオが3秒、「Stray Cat Blues」は4秒、「Factory Girl」は2秒、「Salt
Of The Earth」は4秒ステレオが長い。これだけステレオが長いのはピッチの関係だろう。
⑦ 『Let It Bleed』…「Live With Me」はモノだとミック・テイラーのギターが若干聴きづらいのでステレオの方が出来がいい。「Midnight Rambler」は3秒、「You’ve Got The Silver」は3秒、ピッチが遅いためステレオが長い。
⑧ 『Stray Cats』…シングル、EPのみ等の貴重音源を集めたコンピ。「Fortune Teller(Version1)」は現行の『More Hot Rocks』に入っていた『Got Live If You Want
It』に歓声を入れる前のスタジオ・ヴァージョン。「Poison Ivy(Version1)」は現行の『More Hot Rocks』に入っている1963年に「Fortune Teller」と一緒に録音された。1986年にリリースされ2001年までリリースされていた旧版の『More Hot Rocks』の古いCDではグイロが欠けているテイクの「Fortune Teller(Version3)」とハーモニカが入っていないテイクの「Fortune Teller(Version2)」が入っていたが本CDに未収録なのは残念。「Poison Ivy(Version2)」はよりヘヴィな仕上がりで同じ1964年のEPの「Bye Bye Johnny」「Money」と共に収録された。「I’ve Been Loving You Too Long」は前述のライブ盤の歓声なしのテイクで現行の『More Hot Rocks+3』に収録されているが初登場のステレオだったので、この歓声なしテイクが登場した1980年独仏リリースの『Collector’s Only』以来のモノラルの初CD化となり貴重。またイタリアで1966年にリリースし、1982年に日本で『Slow Rollers』のLPに収録されていた「As Tears Go By」のイタリア語版「Con Le Mie Lacrime」も実は初CD化。「The Under Assistant West Coast Promotion Man(Single Version)」はアルバムの自主規制部分がないものなので10秒長くなっている。(2001年までのLPサイズボックスの旧版「『Single Collection The London Years』に収録のものはさらにエンディングが4秒長く最長ヴァージョン)。「We Love You」(Single Versionなので最後に僅かに「Dandelion」が聴こえる)「Dandelion」(Single
Versionなので最後に僅かに「We Love You」が聴こえる)のカップリングシングルと、ヴォーカルとコーラスがまったく違い荒々しさが魅力の「Street
Fighting Man(Single Version)」も注目だろう。なお「We Love You」、「Dandelion」のステレオは『More Hot Rocks』などで聴ける。その旧版には「Jumpin’ Jack Flash」「Child Of The Moon」のステレオシングル、現行版には「Honky Tonk Women」「You Can’t Always Get What
You Wants(Single Edit)」のステレオシングルが入っている。あと本CDではモノのみのシングルでは「Come On」「I Want To Be Loved」「I Wanna Be Your Man」「Stoned」「Not Fade Away」「19th Nervous
Breakdown」「Sad Day」「Long Long
While」「Who’s Driving Your Plane」「Street Fighting Man」(Single Version)があり、ステレオが存在するものは「We Love You」(Single Version)「Dandelion」(Single Version)「Jumpin’ Jack Flash」「Child Of The Moon」「Honky Tonk Women」「You Can’t Always Get What
You Want」(Edit Single Version)がある。
☆必要な未CD化のアルバム(LP)
1971 『Hot Rocks』(London)…アナログのごく初期のプレス(Matrix11-18-71)には誤って「Brown Sugar」と「Wild Horses」のデモ・ヴァージョンが収録されていた。前者は歌も演奏もラフで、サックスのソロや、ミック・テイラーのギターもない。後者はコーラスが入っていない。UK3-US4
1977 『A Rolling Stone
Gathers No Moss』(ロンドン)…日本のみのレアリティーズ。この中の「We Love You」にはSingle Versionに加えイントロに短くピアノが入っていた。
1980 『Rock’n’Rolling Stones』(ロンドン)…「Everybody Needs
Somebody To Love」(Version2)のステレオ・ヴァージョン収録。
1984 『The Rest Of The Best』(Decca)…ドイツのみでリリースされたこのボックスには、「Tell Me(2nd
Version)」としてゲリラ的に「Tell Me Baby,How Many Times」を収録した。ゲリラ的に「Cocksucker Blues」の7インチも付けたことがある。
◎(Rolling Stones Records Years)
☆オリジナル・アルバム
1971 『Sticky
Fingers』(Rolling Stones)UK1-US1
1972 『Exile On Main
Street(Deluxe Edition)』(Universal)…2010年リリースのDeluxe Editionには未発表の「Pass The Wine」「Plundered My Soul」「I'm Not Signifying」「Following The River」「Dancing In The Light」「So Divine (Aladdin
Story)」「Loving Cup (Alternate Take)」「Soul Survivor (Alternate Take)」「Good Time
Women」「Title 5」の10曲+日本盤のみ「All Down The Line」(Alternate Take)入り。UK1-US1
1973 『Goats Head
Soup』(Rolling Stones)…2008年以降のUniversalリリースのものは「Star Star」が卑猥な歌詞の部分をオーバーダビングで聴きづらくしてあるので要注意。UK1-US1
1974 『It’s Only
Rock’n Roll』(Rolling Stones)…Virgin以降の「Luxury」は30秒長いロング・ヴァージョンになった。UK2-US1
1976 『Black And
Blue』(Rolling Stones)UK2-US1
1977 『Love You Love』(Rolling Stones)…75~77年のライブ18曲。UK3-US5
1978 『Some
Girls(Deluxe Edition)』(Universal)…2011年リリースのDeluxe Editionには未発表の12曲(「So Young(Version 2)」も収録)+日本盤のみ「So Young(Piano Version)」入り。US2-UK1
1980 『Emotional
Rescue』(Rolling Stones)UK1-US1
1981
『Tattoo You』(Rolling
Stones)…Virgin以降の「Slave」は1分30秒長いロング・ヴァージョンになった。UK2-US1
1982 『Still Life(American Concert 1981)』(Rolling Stones)…81年のライブ10曲収録。UK4-US5
1983 『Undercover』(Rolling Stones)…LP時代の「Wanna Hold You」は2コーラス目がカットされたショート・ヴァージョンで37秒短かった。UK3-UK4
1986 『Dirty Work』(Rolling Stones)…最後の隠しトラックはイアン・スチュワートの「Key To
The Highway」というピアノソロ。UK4-US4
1989 『Still Wheels』(Rolling Stones)UK2-US3
1991 『Flashpoint』(Rolling Stones)…89~90年のライブ14曲+「Highwire」「Sex Drive」はスタジオ録音。UK6-US16
1994 『Voodoo Lounge』(Virgin)…LPには最後の「Mean
Disposition」が入っていない。UK1-US2
1995 『Stripped』(Virgin)…95年のアンプラグド・ライブ。14曲中5曲は東京の東芝EMIスタジオ、3曲はリスボンでのスタジオ録音。他はアムステルダム1曲、ロンドン2曲、パリ3曲のライブ録音。東芝EMIからの日本盤にはさらに「Black Limousine」がプラスされているが『The Singles
1971-2006』で聴ける。UK9-US9
1997 『Bridges To
Babylon』(東芝EMI)…東芝EMIの日本盤には、95年3月東京ドームでのライブの「Angie」収録。UK6-US3
1998 『No Security』(東芝EMI)…97~98年のライブ。東芝EMIの日本盤のみ12曲目に「I
Just Wanna Make Love To You」のライブ収録。『The Singles
1971-2006』のライブとは別で、これのみ。UK67-US34
2004 『Live Licks』(東芝EMI)…2002~3年のライブ。東芝EMIの日本盤のみ「If You Can’t Rock Me」のライブ収録。UK38-US50
2005 『A Bigger Bang(Special Edition)』(Virgin)…Special EditionにはDVDが付いていてその中にはアルバム未収録の「Down The Radar」「Don’t Wanna Go Home」を聴ける。UK2-US3
2008 『Shine A Light』(Universal International)…マーティン・スコセッシが監督したライブのサントラ。日本盤のみディスク2の8曲目に「Undercover Of The Night(Live)」収録。UK2-US11
2011 『Some Girls
Live In Texas ‘78』(Eagle Vision)…78年のライブ。ブルーレイもしくはDVDの映像とセットで音源CDもリリースされた。
2013 『Sweet Summer
Sun-Hyde Park Live』(Ward Records)…2013年のライブ。ブルーレイもしくはDVDの映像に音源CD3枚がプラスされた。CDの3枚目は日本のみで「Happy(Live)」が収録されている。なお、日本のWard Recordsに申し込むと、実費(360円)でアルバム未収録のライブ「All Down The Line」「Bitch」「Beast Of Burden」のCDを送ってくれる。これでライブの全公演曲がCD化されたことになる。UK16-US19
2014 『Rolling
Stones From The Vault:Hampton Coliseum(Live In 1981)』(Ward Records)…1981年のライブ。ブルーレイもしくはDVDの映像とセットで音源CDもリリースされた。
2014 『Rolling
Stones From The Vault:L.A Forum(Live In 1975)(Special Box)』(Ward Records)…1975年のライブ。1975年7月12日のDVDと7月13日のライブCDがリリースされたが、この日本限定のスペシャル・ボックスのみ7月12日のライブCDもプラスされた。
2015 『Rolling
Stones From The Vault:Live At The Tokyo Dome』(Ward Records)…1990年の初来日ライブ。2月26日完全版のBlu-rayの他、音源CD2枚と、来日時のオフショットDVD1枚がプラスされた。
2015 『Rolling
Stones From The Vault:Live In Leeds 1982』(Ward Records)…1982年のイギリスのリーズ大学での完全版ライブ。完全版のBlu-rayの他、音源CD2枚のセットだ。
2016 『Totally
Stripped』(Ward Records)…95年のアムステルダム公演から7曲、パリ公演から4曲、ロンドン公演から3曲入りのCD収録。さらに日本盤はボーナスが3曲入りアムステルダム「The Spider And The Fly」パリ「Slipping Away」ロンドン「Sweet Virginia」計3曲のボーナスCDをプラス。同梱のBlu-rayには5月26日のアムステルダム20曲、7月3日のパリ22曲、7月19日のロンドン22曲の3枚があり、Blu-rayで「Totally
Stripped」のタイトルで3公演+3月4・5日の東芝EMIスタジオの映像(4曲収録)が収録されている。
2016 『Havana Moon』(Eagle Vision)…2016年3月25日のキューバ初のコンサート18曲をBlu-rayとCDで全て収録。
2016 『Blue &
Lonesome』(Universal)…全曲ブルースナンバーのカバーの新作。UK1-US4
2017 『Rolling
Stones From The Vault Extra : Live In Japan Tokyo Dome 1990.2.24』(Ward Records)…1990年の初来日ライブだがテスト録画の2月24日完全版のDVDの他、音源CD2枚プラスされた。2月26日と選曲は同じ。
2017 『Totally
Stripped Paris』(Ward Records)…『Totally
Stripped』の中でブルーレイとして追加収録された1995年の7月3日のパリ・オランピア公演22曲だけを単独発売、おまけとしてこの22曲もCD化したが、完全版CDは初。
2017 『Ladies &
Gentlemen』(Universal)…1972年のライブ15曲完全版。2010年にDVD化されたが、7年後にCD化された。
2017 『Rolling
Stones From The Vault:Sticky Fingers Live At The Fonda
Theatre 2015』(Ward Records)…2015年に行われたストーンズ史上初の名盤『Sticky Fingers』再現ライブ。大規模な2015年の北米ツアーの前にごく小規模の会場で、ウォーム・アップ・ギグとしてこのスペシャルライブが1975年5月20日に行われ、その全16曲を収めたBlu-rayとCDが本ボックスでリリースされた。CDの曲順が実際にプレイされた順。
☆必要なコンピレーション盤及び参加盤(CD)
※(様々な別Mixは数が多く、メンバー外の手によるものなので省略する)
1979 『Sucking In
The 70’s』(Rolling Stones)…78年6月デトロイトのライブ「When The Whip Comes Down」収録。「Hot Stuff」「Time Waits For No One」はどちらも1分50秒近く短いRemastered。US15
1998 『Hope Floats』(Capitol)…サントラ。95年の『Stripped』未収録の「Honest I Do」(95年の東芝EMIでのスタジオ録音)収録。
2002 『Forty Licks』(Virgin)…40周年記念ベスト盤。新曲「Don’t Stop」「Keys To Your Love」「Steeling My Heart」「Losing My Touch」の4曲収録。UK2-US2
2006 『Rarities
1971-2003』(Virgin)…「Thru And
Thru(Live)」収録。他は『Sucking In The 70’s』と『The Singles 1971-2006』とダブり。UK133-US76
2011 『The Singles
1971-2006』(Universal)…米英の1971年から2006年までのCDシングル45枚を集めたボックス・セット。このボックスのみ収録は「All Down The Line(Alternate Version)」(※B面曲で日本盤『Exile On Main Street(Deluxe Edition)』のみのボーナストラックのテイクとは違う)「I Think I’m Going Mad」「Cook Cook Blues」「The Storm」「So Young」「Jump On Top Of Me」「I’m Gonna Drive」「2000 Light Years From Home(Live)」「Play With
Fire(Live)」「Undercover Of The Night(Live)」「I Go Wild(Live)」「All Down The Line(Live)」「Gimme Shelter(Live)」「Dance Pt 1(Live)」「Before They Make Me Run(Live)」「Hand Of
Fate(Live)」。
2012 『GRRR!(Super Deluxe Edition)』(Universal)…50周年記念ベスト盤。新曲「Doom And Gloom」「One More Shot」収録。Super Deluxe Editionにはデビュー前のデモ5曲『IBC Demos 1963』で「Diddley
Daddy」「Road Runner」「Bright
Light Big City」「Baby What’s Wrong」「I Want To Be Loved」、アナログ7インチに1964年のBBC録音「Route66」「Cops And Robbers」「You Better Move On」「Mona」収録。UK3-US19
2012
Muddy Waters & The Rolling Stones『Live At
The Checkerboard Lounge Chicago 1981』(Ward Records)…81年シカゴでのローリング・ストーンズ(ミック、キース、ロン)とマディ・ウォータースとの伝説的共演のライブ。DVDの映像とセットで、日本のみ当日の全21曲を網羅した音源CD2枚が付いてリリースされた。海外ではセットCDは1枚のみ。ストーンズが参加したのは「Baby Please Don’t Go」から「Champagne And Reefer」までの10曲で、この2曲の他「Hoochie Coochie Man」「Long Distance Call」「Mannish Boy」を加えた5曲でミックはマディと一緒に歌っている。
2013 『12-12-12:The
Concert For Sandy Relief』(Sony)…2012年のハリケーンSandyの被害救済のための年末のチャリティ・コンサート。「You Got Me Rocking」「Jumpin’ Jack Flash」のライブ収録。他にPaul McCartneyやThe Whoなども出演した超豪華版。
☆必要なシングル(CD)
1991 「Tumbling
Dice(Live)」「Street Fighting Man(Live)」(Sony)…オランダのみのCDシングル「Jumpin’
Jack Flash(Live)」のカップリング曲。
1991 「Harlem
Shuffle(Live)」(Sony)…CDシングル「Ruby Tuesday」のカップリングのこのライブは『The Singles
1971-2006』収録のものより30秒程度長い。最後の間奏のあと前述Boxのは2回のリフレインで終わるよう短く編集されているが、CDシングルは4回リフレインが入っている。
☆必要な未CD化のアナログ盤
1971 『Hot Rocks』(London)…アナログのごく初期のプレス(Matrix11-18-71)には誤って「Brown Sugar」と「Wild Horses」のデモ・ヴァージョンが収録されていた。前者は歌も演奏もラフで、サックスのソロや、ミック・テイラーのギターもない。後者はコーラスが入っていない。
1971 「Brown Sugar(Single
Version)」(Rolling Stones)…アナログ7インチのシングルはモノの別テイクで、曲が終わった後の声がキースのYeahではなくミックのAll Right.。なお同じく収録された「Bitch」「Let It Rock(Live)」もモノで、ステレオ復刻のCDシングルとは異なる。
1971 「Sway(Single
Version)」(Rolling Stones)…USアナログ7インチのシングル(「Wild Horses」のB面)は、ヴォーカルが別テイクで、2コーラス目からハモッているなどアルバムと異なる。『The Singles 1971-2006』収録のものはアルバム・ヴァージョンのEdit。
1972 「Exile On Main
St.」(Rolling Stones)…アルバムのプロモーションのためにニュー・ミュージカル・エクスプレスの72年4月29日号に付けられたソノシート。ミックがピアノの弾き語りで曲を紹介していく楽しいもの。
1978 「Before They
Make Me Run(Alternate Take)」(Rolling
Stones)…プロモのみのこのシングル、間奏以降のギターの構成も歌詞も違う。さらにベースが強調されていてAlbum
Versionより出来がいい。ステレオ&モノ収録。
1979 『Time Waits
For No One:Anthology 1971-1977』(Rolling Stones)…UKのみのベスト盤。「Time Waits For No One」に僅かに長くリム・ショットが入っている。
オマケ〇シングルチャート
63 Come On-UK21、I Wanna Be Your Man-UK12、64 Not Fade Away-UK3-US48、Tell Me-US24、It’s All Over Now-UK1-US26、Time Is On My
Side-US6、Little Red Rooster-UK6、Heart Of Stone-US19、65 The Last Time-UK1-US9、Play With Fire-US96、(I Can’t Get No)Satisfaction-UK1-US1、Get Off Of My Cloud-UK1-US1、As Tears Go By-US6、66 19th Nervous Breakdown-UK2-US2、Paint It Black-UK1-US1、Mother’s Little
Helper-US8、Lady Jane-US24、Have
You Seen Your Mother Baby Standing In The Shadow?-UK5-US9、67 Let’s Spend The Night Together-UK3-US55、Ruby Tuesday-UK3-US1、We Love You-UK8-US50、Dandelion-UK8-US14、In Another Land-US87、She’s A Rainbow-US25、68 Jumpin’ Jack Flash-UK1-US3、Street Fighting
Man-UK21(’71)-US48、69 Honky
Tonk Women-UK1-US1、71 Brown
Sugar-UK2-US1、Wild Horses-US28、72 Tumbling Dice-UK5-US7、Happy-US22、73 You Can’t Always Get What You Want-US42、Angie-UK5-US1、Doo Doo Doo Doo
Doo(Heartbreaker)-US15、74 It’s
Only Rock’n’Roll-UK10-US16、Ain’t Too Proud To Beg-US17、75 I Don’t Know Why-US42、Out Of Time-UK45-US81、76 Fool To Cry-UK6-US10、Hot Stuff-US49、78 Miss You-UK3-US1、Beast
Of Burden-US8、Respectable-UK23、Shattered-US31、80 Emotional Rescue-UK9-US3、She’s So Cold-UK33-US26、81 Start Me Up-UK7-US2、Waiting On A
Friend-UK50-US13、82 Hang
Fire-US20、Going To A Go-Go(Live)-UK26-US25、Time Is On My Side(Live)-UK62、83 Undercover Of The Night-UK11-US9、84 She Was Hot-UK42-US44、86 Harlem Shaffle-UK13-US5、One Hit(To The
Body)-UK80-US28、89 Rock And A
Hard Place-UK63-US23、Mixed Emotions-UK36-US5、90 Almost Hear You Sigh-UK31-US50、Teriffyring-UK82、91 Highwire-UK29-US57、Ruby Tuesday(Live)-UK59、94 Love Is Strong-UK14-US91、You Got Me Rocking-UK23、Out Of Tears-UK36-US60、95 I Go Wild-UK29、Like A Rolling
Stone(Live)-UK12、97 Anybody
Seen My Baby-UK22、Saint Of Me-UK26-US94、98 Out Of Control-UK51、02 Don’t Stop-UK36、03 Sympathy For The Devil(Remix)-UK14-US97、05 Streets
Of Love-UK15、Rain Fall Down-UK33、06 Biggest Mistake-UK51、12 Doom And Gloom-UK61
(作成:佐野邦彦/Special thanks to寺田正典)
0 件のコメント:
コメントを投稿