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2017年7月6日木曜日

☆Favorite Musician 全音源コレクティング第18回:NEIL SEDAKA(1969~1980)


ニール・セダカは最高のシンガー・ソングライターだと確信している。その才能が最も発揮されたの1970年代のニール・セダカだ。一般的には60年代の「Calendar Girl」や「Happy Birthday Sweet Sixteen」などのオールディーズヒットの映像ばかり流れるが、これらの曲もいい曲で彼のオリジナルだが、オールディーズなのでほぼ興味がない。優れたソングライターの彼はRCA時代のBOXでも1965年からはもう転調を用いたソフトロックナンバーのシングルを出していた。ヒットが途絶え、RCAから離れてまずはオーストラリアから、そして本拠地をイギリスに移して1971年にリリースした『Emergence』からが我らがニール・セダカのスタートだ。彼の凄いのは、70年代のシンガー・ソングライターの曲は数あれどじっくり聴くと素晴らしい…と言うレベルが大半なのに対して、ニール・セダカの作る曲はすぐに光るメロディが溢れ瞬時に虜になってしまうのだ。この才能にイギリスのミュージシャンはすぐにリスペクトし参加を買って出て、10CC、ザ・セクションがアルバム全体のバッキングを担当した。イギリス時代のアルバム4枚は珠玉でまさに宝の山だったが、「Laughter In The Rain」がアメリカで全米1位に輝くとエルトン・ジョンのロケットに移籍、ここからはアメリカで大ヒットを連発し、ヒットチャート上での再ブレイクも果たした。その後、70年代後半はエレクトラへ移籍、ジョージ・マーティンのプロデュースでアルバムを作るなど、曲作りも歌も絶好調で黄金の70年代を終えた。1970年代のニール・セダカの凄さを知らずして、ポップ・ミュージックを、ソフトロックを語ってはいけない。

 

NEIL SEDAKA(19691980)

☆オリジナル・アルバム

※参考:1955年から1966年までの曲は下記の1枚で完璧。

2003 Oh Carol:The Complete Recordings 1955-1966(Box Set)』(Bear Family)※1955年から1966年までのRCA時代の全オリジナル曲112曲にイタリア語、ドイツ語、スペイン語、日本語、ヘブライ語などで歌われた曲をプラスした全215曲を、8枚のCDに収録した究極のコレクターズ・ボックス。1965年~1966年のシングル曲は珠玉。

※ここからがレギュラー盤。ライブ盤は除外。

1969 『Sound Of Sedaka』(MCA)※全曲後述のコンピ『Let The Good Times In』(Brill Tone)に収録。オーストラリアがオリジナルで、イギリスではWorkin’ On A Groovy Thing』(Festival)のタイトルでリリース。

1971  Emergence2008 ReissueBGO)※『Solitaire』と2イン1でリイシュー。

1972 『Solitaire2008 ReissueBGO)※『Emergence』と2イン1でリイシュー。UKのみリリース。US159

1973 『The Tra-La Days Are Over2012 ReissueBGO)※『Overnight Success』と2イン1でリイシュー。UKのみリリース。UK13

1974 『Laughter In The Rain2008 ReissueBGO)※UKのみリリース。CDの『Sedaka’s Back』などに多く収録されたので未CD化曲は「Flame」「Going Nowhere」のみ。UK17

1974 『Sedaka’s Back1998 ReissueVarese Sarabande)※USのみリリース。前述のUKのみリリースの3枚からの抜粋。CD+4曲。この盤でしか聴けない曲はない。US23

1975 『The Hungry Years1998 ReissueVarese Sarabande)※USのみリリース。下記の『Overnight Success』と2曲違い、「Your Favorite Entertainer」「Tit For Tat」はこれのみ。CD+4曲で、シングルB面のみの「Hey Mister Sunshine」(1975年「The Immigrant」のB面)も収録。他、『Overnight Success』のみ収録の「Goodman Goodbye」「The Queen Of 1964」と「Betty Grable」(『Laughter In The Rain』収録)。US16

1975 『Overnight Success2012 ReissueBGO)※『The Tra-La Days Are Over』と2イン1でリイシュー。UKのみリリース。上記の『The Hungry Years』と2曲違い「Goodman Goodbye」「The Queen Of 1964」はこの盤用だった。UK31

1976 『Steppin’ Out1998 ReissueVarese Sarabande)※ボーナスで「(Baby) Don't Let It Mess Your Mind」(USLove In The ShadowB面、「Time Waits for No One」(未破票曲)、「(Is this the Way to) Amarillo」(ElektraA Song』収録)、「Should've Never Let You Go」(ElektraIn The Pocket収録曲』の4曲追加。US26

1977  A Song』(Elektra)※未CD化。US59

1978  All You Need Is The Music』(Elektra)※未CD化。

1980  In The Pocket』(Elektra)※未CD化。US135

 

☆必要なコンピレーション

2002 『Let The Good Times In』(Brill Tone)※まずオフィシャル盤としてはRCA後の1969年、SGCからのシングル「Star-Crossed Loves」「We Had A Good Thing Goin’」「Rainy Jane」の3曲と、シングルB面のみの「Lightning Ridge」(1974UKのみの「A Little Lovin’」がA面)が収録されている。さらに前述の『Sound Of Sedaka』全曲収録。目玉はまず1966年~1972年にニール・セダカが書いた貴重なデモで、Harmony GrassTeach Me How」、Frankie ValliMake The Music Play」、MonkeesThe Girl I Left Behind Me」、HondellsKissin’ My Life Away」、Lesley GoreMagic Color」、Bobby ShermanCold Girl」、WishboneLet The Goodtimes In」などのデモが、提供されたレコーディングされたものより出来がいいのでさすがニール・セダカ。未発表曲でも67年「Plastic Dreams And Toy Balloons」、68年「Where Do We Go From Here」、72年の「Don't Hide Your Love」などなぜ発表しなかったのか不思議なハイ・クオリティな曲が一気に聴く事が出来、『Oh! Carol』とその後のオリジナル・アルバムを埋める全57曲が収録されていた。

 

☆シングルのみ

1969 「Jeannine(SGC)A面は「Rainy Jane」。未CD化。

1973 「I Don’t Know What I Like About You(MGM)A面はUKのみの「Our Last Song Together」。未CD化。

1974 「Brighton(Polydor)A面はUKのみの「Going Nowhere」。未CD化。

1974 「Kiddio(Polydor)A面はUKの「Laughter In The Rain」。未CD化。

1975 「Nana’s Song(Rocket)A面はUSの「Breaking Up Is Hard To Do」。未CD化。

 

オマケ〇シングルチャート(19691980

72 Beautiful You-UK43That’s When The Music Takes Me-UK1873 Standing On The Inside-UK26Our Last Song Together-UK3174 A Little Lovin’-UK34Laughter In The Rain-US1-UK1575 The Immigrant-US22That’s When The Music Takes MeUS発売時)-US27Bad Blood-US1Breaking Up Is Hard To Do(新録のSlow Version)-US875 The Queen Of 1964-UK3576 Love In The Shadows-US16Steppin’ Out-US36You Gotta Make Your Own Sunshine-US5377 Amarillo-US4480 Should’ve Never Let You Go-US19

 

(作成:佐野邦彦)

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