1971年の中学2年。それまで日本のミュージシャンで一番好きだったのは加山雄三とスパイダースだったが、小学生の僅かな小遣いは洋楽に全て当てたので買えなかった。しかし中学に入り、お年玉で邦楽を買ったのが、ソロとして活動し始めた沢田研二だった。日本ではデビューの「君をのせて」からレコードを買っており、1973年の「危険なふたり」が日本歌謡大賞を取った時はテレビの前で思わずバンザイ、お手製の「祝…」の垂れ幕まで作ったほど。今ではお笑いになってしまうが、ロックの沢田研二は我々の代表であり、その時の対抗馬の五木ひろしは演歌で旧世代の代表、勝てないと言われていたロックが演歌に勝ったのだから喜びは半端なものではなかったのだ。そういう思いを抜いてもこの「危険なふたり」はカッコ良く、今でも3本の指に入るフェイバリットだ。そしてアルバムは同年の『Julie Ⅵ ある青春』が文句なしのベスト。このアルバムは加瀬邦彦と森田公一が半々を書いたがどれも最高のクオリティの曲が集まった奇跡のアルバムで、今でも愛聴している。その後のシングルは「魅せられた夜」「巴里にひとり」という海外の作曲家の曲が素晴らしく、そして「危険なふたり」を書いた加瀬邦彦の「胸いっぱいの悲しみ」「恋は邪魔もの」「追憶」と続く大ヒットも最高だった。ただこのあとマイナー調のバラード系の曲が増え、作曲も大野克夫に移っていく。その変化の中では大野作の「勝手にしやがれ」が、ビートがあってキャッチーなロックナンバーで、念願の日本レコード大賞を受賞する。そして自分にとってはこの曲を最後にあまり沢田の曲を聴かなくなる。テレビではビジュアル面を目いっぱい生かしたパフォーマンスが人気を博し、沢田研二は全盛期を迎えるが、自分はテレビで見るだけのファンに一歩下がってしまう。このリストは1978年で終わっているが、1979年には口から酒の霧を吹く「カサブランカダンディー」があり、そして電飾パラシュートの「TOKIO」が大ヒットするが、ソロデビューから沢田のバック・バンドとしてサウンドを支えてきて井上堯之は演出に違和感を感じて沢田の元を離れ、「井上堯之バンド」も解散している。このあたりの井上の思いと自分の思いは似ているかもしれない。沢田研二のメイン作曲家は75年までワイルドワンズの加瀬邦彦が中心で、以降はスパイダースの大野克夫中心になるが、加瀬も外すことはなかった。バック・バンドは井上堯之バンドとしてスパイダースの井上堯之と大野克夫とタイガースの岸部修三(今や俳優で知られる岸部一徳)で、GS時代の仲間を長く大事にし、そして成功を収めていく沢田の姿勢は実にカッコよかった。
沢田研二に関して忘れてはいけないのは1975年~1978年に行われた「ジュリー海外進出計画」だ。よくあるアメリカでチョロっとレコード出して、1枚目だけ「ビルボード・ランクイン」なんて狙うお遊び感覚のものではなくて、KENJI
SAWADAとしてフランス語、英語で、15か国で4年にわたりリリース、フランスで「Mon Amour,Je Viens Du Bout Du Monde(日本語で歌ったものは「巴里にひとり」)」はチャートの4位まで上がり20万枚を売り上げる大ヒットになったほどの成功も収めた。この時代の曲はフランス語では華麗に、英語では軽快なロックという2本立て、どちらも非常に魅力的だった。下記の海外リリースだがアルバム3枚の内2枚は日本盤が出ているので1978年リリースのアルバム『Rock’n'Roll Child』が必要だが、今はDiscogsで容易に入手でき、これで大半の曲は揃ってしまう。残りはシングルのみの6曲だが、そのうちの2曲は日本でもリリースされておりシングル・コレクションBOXに入っているので足らないのは4曲が入ったシングル3枚だけだ。この4曲まで集めるかはファンの度合いによるが、最後のシングルとなった「In The City」のB面の「One
Man And A Band(Katte ni shiyagare)」は「勝手にしやがれ」の英語版なのでこれだけは押さえておきたいところ。シングルのみのものも高額ではないので、集めやすい。
沢田研二の映像は『沢田研二in夜のヒットスタジオ』で、1975年の「白い部屋」から1990年まで、102回分の出演シーンがDVD6枚で見られる。1975年の「巴里にひとり」「時の過ぎゆくままに」,1977年の「勝手にしやがれ」「危険なふたり」が目玉だ。
さて沢田研二と言えばビジュアル面が重要だ。ここからはGS時代の沢田研二なのでジュリーに呼び方を変更する。誰でも泣ける映像が『ザ・タイガース
フォーエヴァーDVD BOX-ライヴ&モア』だ。その中でも後半の録画状態が悪くトラッキングが合わない映像こそ核心で、これこそ探し求めていた映像ばかり。1967年に収録された「僕のマリー」が2テイクと「シー・サイド・バウンド」。若きジュリーの美しいこと!ジャニーズや若手イケメン俳優なんで目じゃないわ。レベルが段違い。他のメンバーもまだ初々しく、爽やかで、タイガースが別格のルックスも持っていたことが分かる。「シー・サイド・バウンド」の振り付けを見て、同じ動きの映像は何度も見ているのに、このテレビ映像で一気に当時にタイム・スリップする。68年のテレビ映像の子供を横に置いて歌う「モナリザの微笑」でも一気に当時にタイム・スリップし、昔の古い記憶にある、階段の踊り場の「モナリザ」の絵のところで涙を流したように歌うジュリーの映像を思い出していた。コミカルな画面をつないでそのあとに歌無しの「シー・サイド・バウンド」をスタジアム内で収録したプロモ風フィルム。そして「スター千一夜」のタイトルバックが出て「シーシーシー」。メンバーがみんな黒ずくめで、そう、ビートルズの「Help!」のオープニングのあのコスチュームだ。どこかの山で撮影という設定である。そして「光ある世界」「廃墟の鳩」と続き、ここでは楽器を持っていない。「光りある世界」でジュリーの横顔が長く映るが、眉目秀麗でギリシャ彫刻のよう。男が見ても惚れ惚れするなあ。他では1967年デビュー当時の「日劇ウェスタンカーニバル」からのカバー3曲や、テレビでの「モンキーズのテーマ」をパクった「タイガースのテーマ」と洋楽カバー1曲があるが、この2つの映像はメンバーで揃いのステップを入れてしまうところが残念で、カッコ悪いGSスタイルになっていた。そういうステップを一切入れないビートルズやローリング・ストーンズなどは今見てもカッコいいのだが当時はこのお揃いがカッコよく見えたんだろう。スパイダースの全員お揃いのミリタリー・ルックもひたすらダサかったし。DVDではその後にカラーで完璧な映像が出てくるが、TBSの1968年の「歌のグランプリ」から「花の首飾り」だ。こんな素晴らしい映像ならジュリーのヴォーカルの曲も見たかったのが残念ながら1曲のみ。他にカラーの『君だけに愛を』があり、大昔に『テレビ探偵団』で録画して持っているのだが、あれが入っていればなとちょっと残念。番組の関係上、映像中に司会者達の言葉が被っていて、あまり良く無かったのだ。タイガースはデビューからはプロ作曲家のすぎやまこういちが中心となって曲を書いていたので、「君だけに愛を」「落葉の物語」「銀河のロマンス」「花の首飾り」「モナリザの微笑」と夢見るようなキャッチーな曲が多く大ヒットを続けていた。中盤になると同じGSのワイルドワンズの加瀬邦彦から「シーシーシー」を書いてもらって大ヒット、プロ作曲家の村井邦彦の「廃墟の鳩」、メンバーの森本太郎の書いた「青い鳥」がみなA面でヒットして、脱すぎやまこういちを図った。その後、メンバーの加橋かつみが抜け、楽器が弾けない岸部シローが加入してからは、新スタッフでサウンドから華やかさが消え、GS自体も終焉を迎えていて、それから1年半後には解散している。タイダースから沢田研二のソロになる間にテンプターズのショーケン(萩原健一)を加え3グループのメンバーによるPYGが1年ほどあったが、たいしたものは残せずに1年余りで消滅、リストだけ載せておいた。ただテンプターズの2人を外すと残る4人は沢田研二と井上堯之バンドになったのだから意味はあった。
★沢田研二(1969-1978)
☆オリジナル・アルバム
1969 『Julie』(ユニバーサル)
1971 『Julie Ⅱ』(ユニバーサル)
1972 『Julie Ⅲ Sawada Kenji Recital』(ポリドール)※ライブアルバム。未CD化。
1972 『Julie Ⅳ
今僕は倖せです』(ユニバーサル)
1972 『Julie Ⅴ
日生リサイタル』(ポリドール)※ライブアルバム。未CD化。
1973 『Julie Ⅵ
ある青春』(ユニバーサル)
1973 『Julie Ⅶ The 3rd 沢田研二リサイタル』(ユニバーサル)※ライブアルバム。未CD化。
1974 『Jewel Julie』(ユニバーサル)
1974 『THE FUGITIVE 愛の逃亡者』(ユニバーサル)※全曲英語。イギリス盤LP『KENJI』と同じ。
1975 『比叡山フリーコンサート』(ポリドール)※ライブアルバム。未CD化。
1975 『いくつかの場面』(ユニバーサル)
1976 『KENJI SAWADA』(ユニバーサル)※フランス盤LP『PARIS LONDRES TOKYO』と同じ。フランス語と英語で、日本語も3曲。
1976 『チャコール・グレイの肖像』(ユニバーサル)
1977 『思い切り気障な人生』(ユニバーサル)
1977 『沢田研二リサイタル ハムレット・イン・ジュリー』(ポリドール)※ライブアルバム。未CD化。
1978 『今度は、華麗な宴にどうぞ。』(ユニバーサル)
1978 『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』(ユニバーサル)
☆沢田研二の必要なコンピレーション
2008 『沢田研二Single
Collection Box Polydor Years』(ポリドール)※ポリドール時代のシングル43枚を集めた究極のコレクション・ボックス。78年までのアルバム未収録曲は下記のとおり。(1971「君をのせて」/「恋から愛へ」、1972「あなただけでいい」/「別れのテーマ」、1972「死んでもいい」/「愛はもう偽り」、1973「あなたへの愛」/「淋しい想い出」、1973「危険なふたり」/「青い恋人たち」、1973「魅せられた夜」/「15の時」、1974「恋は邪魔もの」/「遠い旅」、1974「甘いたわむれ」(A面は「追憶(Single Version)」。『KENJI SAWADA ジュリー・イン・パリ』に同じものを収録。『Jewel Julie』のものは2分以上長い。)、1974 「愛の逃亡者(Single
Version)」(後半の掛け合いのパターンが違う)、1975「風吹く頃」(A面は「白い部屋」。『KENJI SAWADA ジュリー・イン・パリ』に同じものを収録。)、1975「巴里にひとり」「明日では遅すぎる」※『KENJI SAWADA ジュリー・イン・パリ』収録の「巴里にひとり」はフランス語)、1975「旅立つ朝」(A面は「時の過ぎゆくままに」。『いくつかの場面』『KENJI SAWADA ジュリー・イン・パリ』に同じものを収録。)、1976「立ちどまるなふりむくな」(B面の「流転」は『いくつかの場面』に収録)、1976「ウインクでさよなら」/「薔薇の真心」、1976「夕なぎ」(A面は「コバルトの季節の中で」。『チャコール・グレイの肖像』に同じものを収録。)1977「冷たい抱擁」(A面は「さよならをいう気もない(Single Version)」でアルバム『思い切り気障な人生』収録のものより29秒短い),1977「若き日の手紙」(A面は「勝手にしやがれ」で『思い切り気障な人生』に同じものが収録)、1977「Memories」/「Long Ago And Far Away」※西ドイツ発売の英語シングルだが、なぜかこれのみBoxに収録された。1977「俺とお前」(A面は「憎みきれないろくでなし」で『思い切り気障な人生』に同じものが収録)),1978「サムライ(Single Version)」※『思い切り気障な人生』収録のAlbum Versionと違って印象的な上昇するピアノのイントロのあと、サビからスタートするという構成が全く違う)1978「真夜中の喝采」(A面は「LOVE(抱きしめたい)」で『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』に同じものが収録」
☆沢田研二の必要なカセット(レコード化はされていない。)
1970 『ジュリーのロックカクテル』(アポロン)※「ブルージーンズと皮ジャンバー」「ラブミーテンダー」「ビートルズメドレー(イ)ミスタームーンライト(ロ)イエスタディ(ハ)ハーデイズナイト」「アンチェインドメロディー」「最後の恋」「ヴィーナス」「雨にぬれても」「涙のくちづけ」「好きにならずにいられない」「恋はフェニックス」「グッドモーニングスターシャイン」収録
1977 『ロックン・ジュリー・ウィズ・ザ・タイガース』(アポロン)※「監獄ロック」「朝日のあたる家」収録
1978 『Julie Rock’N
Tour ’78 田園コロシアム』(アポロン)※ライブアルバム
◎沢田研二の海外進出時ディスコグラフィー(1975-1978)
※★は未CD化で、輸入盤で購入が必要なもの。☆も未CD化だが、★のLPを入手すれば不要なもの。曲名の後の(F)はフランス語、(E)は英語。邦題のものは日本語。
1975 「Mon Amour,Je
Viens Du Bout Du Monde(F)」/「Fugitive Kind(E)…「The
Fugitive」と同じ曲」(Polydor)※フランス、ベルギー、オランダ、カナダ、スイス、ノルウェー、オーストリア、ギリシャでリリース
1975 「The Fugitive(Single Version)(E)」/「I Was Born To Love You(E)」(Polydor)※イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、香港でリリース
※1974年11月に日本で沢田研二11枚目のシングル「愛の逃亡者-The Fugitive-」のタイトルで発売された。内容は同一。
1975 『KENJI』(Polydor/2480240)全曲英語。イギリス、インドネシア、香港でリリース
※日本盤の『THE FUGITIVE 愛の逃亡者』と同一
(Fugitive Kind(E) /Go Susy Go/(E)Walking In
The City(E)/Saturday Night(E)/Run With The Devil(E)/Monday Morning Blues(E)//Juke
Box Jive(E)/Way Back In The Fifties(E)/Nothing But A Heartache(E)/I Was Born To
Love You(E)/L.A. Woman(E)/Candy(E))
1975 「Attens-Moi(F)」/「Juliana(F)」(Polydor)※フランス、ベルギー、オランダ、カナダ、スイス、スペインでリリース
1975 「Fou De Toi(F)」/「Ma Geisha De
France(F)」(Polydor)※フランス、ベルギー、オランダでリリース
1976 『PARIS LONDRES
TOKYO KENJI SAWDA』(Polydor/2490130)(E)…英語、※日本盤の『KENJI SAWADA』と同一。3曲は日本語のままで、邦題で表記。
(Mon Amour,Je Viens Du Bout Du Monde(「巴里にひとり」の原語版)(F)/Juliana(F)/
Seul Avec Ma Musique(F)/Go Susy Go(E)/追憶/時の過ぎゆくままに//Fou
De Toi(F)/Ma Geisha De France(F)/Itsumi(F)/Run
With The Devil(E)/ Attens-Moi(F)/白い部屋
1976 「Elle(F)」/「Seul Avec Ma Musique(F)」)(Polydor/)※フランス、ベルギー、オランダでリリース
1976 「★When The
Lights Went Out(E)/★Fooling Around With Love(E)」(Polydor)※イギリスでリリース
1977 「☆Julie Love(F)」/「☆Les Filles De
Ce Pays(F)」(Polydor)※フランスでリリース
1977 「Memories(E)」/「Long Ago And Far Away(E)」(Polydor)※西ドイツでリリース。日本では1か月遅れで沢田研二20枚目のシングルとして発売された。『沢田研二Single Collection Box Polydor Years』収録。
1977 「☆Tu As Change(F)」/「☆L'amour Esperanto(F)」(Polydor)※フランスでリリース
1977 「☆Rock’n’Roll
Child(E)/★「Belle Dame,Douce Dame(Single Version)(F)」(Polydor)※フランスでリリース
1977 「☆Rock’n’Roll
Child(E)/★「You’re My Life(E)」(Polydor)※西ドイツ、ベルギー、オランダでリリース
1978 「☆In The City(E)」/★「One Man And A
Band(Katte ni shiyagare)(E)」(Polydor)※西ドイツのみのリリース。B面は「勝手にしやがれ」の英語版。
1978 『Rock’n'Roll
Child』(Polydor/2480447)※フランス、西ドイツでリリース
(★Rock'n'Roll Child(E)/★Belle Dame,Douce
Dame(F)/ Attends-Moi,Je Reviendrai(F)…Attens –Moiと同じ/★L'amour Esperanto(F)/★Julie Love(F)/★Les Filles De Ce Pays(F)//★L'amour Esperanto(F)/★ Tu As Change(F)/★ Long Ago And Far Away(E)/★In The City(E)/★Elle(F)/★ La Verite(F)/ Mon
Amour,Je Viens Du Bout Du Monde(「巴里にひとり」の原語版)(F)
〇沢田研二ソロ・シングルリスト(~1978)
※曲の傾向を示すため作曲者のみ記した。K…加瀬邦彦 O…大野克夫。レーベルはポリドール
1971/11 「君をのせて(宮川泰)/恋から愛へ(沢田研二)」…オリコン23位
1972/3 「許されない愛(K)/美しい予感(井上堯之)」…オリコン4位
1972/6 「あなただけでいい(平尾昌晃)/別れのテーマ(平尾昌晃)」…オリコン5位
1972/9 「死んでもいい(K)/愛はもう偽り(K)」…オリコン9位
1973/1 「あなたへの愛(K)/淋しい想い出(川口真)」…オリコン6位
1973/4 「危険なふたり(K)/青い恋人たち(K)」…オリコン1位
1973/8 「胸いっぱいの悲しみ(K)/気になるお前(K)」…オリコン4位
1973/11 「魅せられた夜(Jean
Renard)/15の時(沢田研二)」…オリコン3位
1974/3 「恋は邪魔もの(K)/遠い旅(井上堯之)」…オリコン4位
1974/7 「追憶(K)/甘いたわむれ(K)」…オリコン1位
1974/11 「愛の逃亡者(The
Fugitive)(Atrher Greenslade)/アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラブ・ユー(Atrher Greenslade)」…オリコン12位
1975/3 「白い部屋(K)/風吹く頃(K)」…オリコン8位
1975/5 「巴里にひとり(Mon
Amour,Je Viens Du Bout Du Mond)(G.Costa)/明日では遅すぎる(K)」…オリコン5位、フランスRTLチャート4位
1975/8 「時の過ぎゆくままに(O)/旅だつ朝(K)」…オリコン1位
1976/1 「立ちどまるなふりむくな(O)/流転(加藤登紀子)」…オリコン8位
1976/5 「ウインクでさよなら(K)/薔薇の真心(K)」…オリコン7位
1976/9 「コバルトの季節の中で(沢田研二)/夕なぎ(K)」…オリコン7位
1977/2 「さよならをいう気もない(O)/冷たい抱擁(O)」…オリコン8位
1977/5 「勝手にしやがれ(O)/若き日の手紙(O)」…オリコン1位
1977/8 「メモリーズ(Memories)(Klaus Weiss)/ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ(Mart
Shuman)」…オリコン40位
1977/9 「憎みきれないろくでなし(O)/俺とお前(O)」…オリコン3位
1978/1 「サムライ(O)/あなたに今夜はワインをふりかけ(O)」…オリコン2位
1978/5 「ダーリング(O)/お嬢さんお手上げだ(O)」…オリコン1位
1978/8 「ヤマトより愛をこめて(O)/酔いどれ関係(O)」…オリコン4位
1978/9 「LOVE(抱きしめたい)(O)/真夜中の喝采(O)」オリコン4位
★ザ・タイガース(1967-1971)
☆オリジナル・アルバム
1967 『ザ・タイガース・オン・ステージ』2001 Reissue(ユニバーサル)※『The Tigers Perfect CD
Box(Box Set)』収録。67年8月のライブ。
1968 『ザ・タイガース・ア・ゴー!ゴー!』2001 Reissue(ユニバーサル)※『The Tigers Perfect CD
Box(Box Set)』収録。当時はカセットの『ザ・タイガース・チャリティ・ショー』。10曲入りだったがCD化されて14曲になった。 67年12月のライブ。
1968 『世界はボクらを待っている』2001
Reissue(ユニバーサル)※『The Tigers Perfect CD Box(Box Set)』収録。
1968 『ヒューマン・ルネッサンス』2001
Reissue(ユニバーサル)※『The Tigers Perfect CD Box(Box Set)』収録。
1970 『自由と憧れと友情』2001
Reissue(ユニバーサル)※『The Tigers Perfect CD Box(Box Set)』収録。
1971 『サウンズ・イン・コロシアム』2001 Reissue(ユニバーサル)※『The Tigers Perfect CD
Box(Box Set)』収録。70年8月のライブ。
1971 『ザ・タイガース・フィナーレ』2001 Reissue(ユニバーサル)※『The Tigers Perfect CD
Box(Box Set)』収録。71年1月の解散コンサートのライブ
☆ザ・タイガースの必要なコンピレーション
2001 『The Tigers
Perfect CD Box(Box Set)』(ユニバーサル)上記の全アルバムCD9枚と、シングル曲全部30曲を集めた『Single Collection 1』『Single Collection 2』そして未発表音源「タイガースのテーマ」「スキニーミニー」「白いブーツの女の子」「愛するアニタ」「南の島のカーニバル」「涙のシャポー」「傷だらけの心」「坊や祈っておくれ」「Lovin' Life」や沢田研二のソロに入っていた「誰もとめはしない」のタイガース・ヴァージョンに、明治チョコレートを買って応募した人がもらえたピクチャー・レコードのみの音源、ファン・クラブ用のソノシートのみの曲など加えた超貴重音源19曲を集めた『Legend Of The Tigers』の計12枚CDボックス。これでオフィシャル・コレクティングは完了だ。
2001 『The Tigers
Rare & More CollectionⅠ-The Live History』(ポリドール)※既発表音源もあるが、未発表の加橋かつみ在籍時の「落ち葉の物語」「銀河のロマンス」「花の首飾り」「青い鳥」などのライブはここでしか聴けない。全18曲収録。
2002 『The Tigers
Rare & More CollectionⅡ-Original Soundtrack』(ポリドール)※タイガース主演映画3作からのサウンドトラック。全22曲中13曲は映画用でしか聴けないトラックで、バンド・ヴァージョンや、編成を変えて録音した曲など、貴重音源満載である。
2002 『The Tigers
Rare & More CollectionⅢ-Novelty Records』(ポリドール)
上記ボックスセットにも収録されなかったファン・クラブ用クリスマス・レコードのみの歌や、ファン・クラブ用ピクチャー・レコードに入っていたカラオケ5曲、初登場のCM音源「チョコレートは明治」「愛しのデラ」「トースト・ココナッツ・バー」など曲としては16曲収録。
〇ザ・タイガース・シングルリスト
※曲の傾向を示すため作曲者のみ記した。S…すぎやまこういち、K…加瀬邦彦、M…村井邦彦。レーベルはポリドール。
1967/2 「僕のマリー(S)/こっちをむいて(S)」…ヤングミュージック12位
1967/5 「シーサウドバウンド(S)/星のプリンス(S)」…ヤングミュージック2位
1967/8 「モナリザの微笑(S)/真っ赤なジャケット(S)」…ヤングミュージック1位
1968/1 「君だけに愛を(S)/落葉の物語(S)」…オリコン2位(※オリコンが開始)
1968/3 「花の首飾り(S)/銀河のロマンス(S)」…オリコン1位
1968/7 「シーシーシー(K)/白夜の騎士(S)」…オリコン1位
1968/10 「廃墟の鳩(M)/光ある世界(S)」…オリコン3位
1968/12 「青い鳥(森本太郎)/ジンジンバンバン(S)」…オリコン4位
1969/4 「美しき愛の掟(M)/風は知らない(M)」…オリコン4位。※加橋かつみ脱退、岸部シロー加入
1969/7 「スマイル・フォー・ミー(Barry
Gibb-Maurice Gibb)/淋しい雨(Ronald F.Bond-Ronnie Sebastian)」…オリコン3位
1969/8 「嘆き(M)/はだしで(M)」…オリコン8位
1969/12 「君を許す(M)/ラヴ・ラヴ・ラヴ(M)」…オリコン18位
1970/3 「都会(クニ河内)/怒りの鐘を鳴らせ(クニ河内)」…オリコン10位
1970/7 「素晴らしい旅行(沢田研二)/散りゆく青春(森本太郎)」…オリコン15位
1970/12 「誓いの明日/(クニ河内)出発のほかに何がある(森本太郎)」…オリコン18位
※PYGはタイガースとソロの間のスピンオフと考えるべきで、オマケ扱いとする。
★PYG(1971~1972)
※沢田研二、岸部修三(一徳)の2人に、スパイダースの井上堯之、大野克夫、テンプターズの萩原健一、大口広司の6人で組んだ、いわゆるスーパーグループ。
☆オリジナル・アルバム
1971 『PYG!オリジナル・ファースト・アルバム』(ポリドール)
1971 『Free With PYG』(ポリドール)※71年8月のライブ
☆必要なコンピレーション
2004 『PYGゴールデン☆ベスト』(ユニバーサル)※1971年~1972年の全シングル5枚10曲にライブや英語ヴァージョンを加えた18曲
(作成:佐野邦彦)