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2017年4月8日土曜日

1960年代の小学生の最大の宝はmono100やハイユニなど現在価格1本830円の超高級鉛筆だった。なんとまだ現役、ただmono30とユニPは廃版、コーリンは倒産していた…



小学校に持っていける最高の宝物は鉛筆で当時1100円もしたmono100とハイユニのシリーズが実はまだ現役でビックリ!ただカッコ悪いmono30とユニPは高校の頃に廃版になっていた。コーリン鉛筆も潰れていてちょっと衝撃、という話。さて、自分が小学生の時、唯一、学校の規則にひっかからずかつ自己満足が得られるのは高級鉛筆だった。小41967年に登場したトンボ鉛筆の最高級品mono100、双璧のライバル、三菱鉛筆の最高級品ハイユニはデザインがメチャクチャカッコ良かった。しかし当時1100円である。今の物価で換算すると830円という鉛筆とは思えない高価なもので、自分も筆箱にそれぞれ1本ずつ買って入れたものの、もったいなくてまったく使わなかった。ワンクラス落ちる中級の高級品がmono50とユニ。150円なので現在の415円とこれもおいそれと使えない。デザインはなかなかシャープだが、1100円のレベルには到底及ばない。これも1本ずつ筆箱に入れていた。しかしだ。調べたらこの4種類は今でも発売していたのにはビックリ。現在はデザインが同じでmono100、ハイユニは1本約151円、mono50はデザインを同じまま名前をただのmonoに変え、同クラスのユニは1本約97円で、両社もずいぶん安くなったものだ。しかしここでもう今はない貴重な存在が分かった。それはmonoシリーズ、ユニシリーズの普及版というが最下級品である「mono30」と「ユニP」(Uni-Popularの略)は1975年頃に廃盤となりそれぞれmonoJとユニスターに変わっていた。当時130円なので今の249円もするのにデザインが非常にダサい。価格帯によるデザインの差別化が酷い。ガキの頃からコレクターなのでこれも1本ずつ持っていた。でもめったに使わず、使うのは今でもどこにでもある緑色のトンボのNo.8900と三菱のNo.9800という110円の普及品のみ。トンボ、三菱の次にコーリンがあったがどうなったかと調べたら1997年に倒産していた。花王のマークに似たような三角の横顔の変な顔マークが印象的なコーリン鉛筆、普及品はNo,9900という10円ならではの地味なデザインなものだが、当時は「ハイピアス」という上位鉛筆があり、その下に「ピアス」という中位品があったが、当時の値段はどうしても分からなかった。ただし100円、50円までは高くなかった気がする。中級品の割には目立たない「ピアス」は復刻もされず、鉛筆マニア(いるんだね)の中では相当なレア品だそうだ。他にも鉛筆の会社があるかと調べてみたが、緑と黄色のツートンカラーのヨット鉛筆は見た気がする。地球鉛筆は昭和42年に倒産したので60歳過ぎの方はご存知かも。タイヨー鉛筆も写真を見つけたが、見たこともない。印象深いのはスキー(SKI)鉛筆という11円くらいの激安品があったので買ったら、割りばしみたいに爪を入れると真っ二つになり、芯を押すとお尻から抜ける超粗悪品。あれは何国製だったのか?そういえばステッドラーというドイツ製のもあった。高かったような気がするが、外国産には興味がなかった。この記事の参考になるかと『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)を購入したが鉛筆が会社別になっていて、各社のキャラ鉛筆が並び最低のセレクト。キャラものなら会社のセンスの違いが出る訳がなく、他の商品もツボのものがなく、こういう「懐かし」ものは、担当作家の知識次第、またその知識の度合いを見抜く編集者次第と言う事がよくわかった。(佐野邦彦)



 
 

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