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2016年8月27日土曜日

あの孫悟空が耐え切れずに食べ天を追い出され五行山に閉じ込められた中国の桃、蟠桃。一年待ってようやく入手。甘くて歯ごたえがあって最も好きな桃のひとつだった。

蟠桃(ばんとう)という桃をご存じだろうか?形を見ていただければわかるが扁平で日本の桃と明らかに違う形。これだけでは興味は持たれないだろうが、あの孫悟空が天帝に蟠桃園の管理をまかされたものの、その美味しそうな香りに勝てず、9000年に一度生る不老不死になる蟠桃まで食い尽くし、これがきっかけで孫悟空は五行山に閉じ込められとた…と聞けばみな興味を持ってくれるだろう。昨年9月の「マツコの知らない世界」で取り上げられたものの収穫時期が過ぎていてネットでもまったく手に入らず、一年待ってようやく手に入れられたので、感慨ひとしおだ。前置きが長くなったので果たして美味しいのかどうか?甘くて硬さもあり、自分の最も好きな桃で最高に嬉しかった。自分の好きな果物は1位梨、2位桃とこの2トップは何十年も変わることがないのだが、桃に関しては熟して皮がぺろりと剥けてしまうものより、ある程度歯ごたえのある硬めの桃の方が好きだった。実家に桃が送られてくると手で押して(本当はダメ)硬さのあるものを選んで食べていた。しかし甘さがなければ論外。その中この平べったい蟠桃は、食べるには小さめだが、硬さと甘みと両方を兼ね備え、相当な高得点である。桃のかおりもいいし、これじゃ孫悟空は食べちまうだろうなと思った次第。今だったらギリギリ手に入るよ。(佐野邦彦)

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