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2016年6月24日金曜日
☆Beach Boys: 『The Beach Boys ’66 Live In JAPAN』(ROXVOX/2047
amazonやタワー、HMVでも平気で売られているビーチ・ボーイズのBootlegの数々はこの前に書いたように音質の悪い配信ものを後にCDにしただけの代物なので、無視するに限ると書いたが、この『The Beach Boys ’66 Live In JAPAN』だけは、Bootlegと言えども今から10数年前に登場した貴重な1966年の日本公演のライブなので、性懲りもなくまた買ってしまった。結論から言おう。その10数年前のものの「完コピ」である。このライブは当時のNHKラジオからの録音だそうで、「Fun Fun Fun」の前半がなく、「I Get Around」の途中が少し消えるのだが、そこは全く同じ、さらに最後のオマケの日本公演のインタビューは当時の「Teen Beat」誌のオマケのソノシートから冒頭の木崎義二さんの日本語の挨拶をカットしたものでこれまた全く同じ。要はほぼ完コピである。おや?「ほぼ」とは?曲の尺が違ったので、どこが違うか調べてみたら、チャプターの入れたかの差である。以前のものは「Hawaii」のドラムの短いイントロが前のチャプターの最後にあり「Help Me Rhonda」は歓声で気づかないがわずかにイントロが同じく前のチャプターの最後に、そして「California Girls」はマイクのナレーションだけだが、前の最後ではなく、チャプターの頭にタイトル紹介がくるように編集されていた。ただし通して聴くと何の違いもない。逆に問題は「I Get Around」の1分22秒から歌が消え、1分28秒にファルセットでまた音が戻る部分だが、この最新版では空白が長すぎるのは嫌と3秒早めて1分25秒からファルセットが聴こえる。これは心の中で歌うと明らかに前の方が秒数が合っているので余計な改変である。こちらはいただけない。まあそんな程度。ただこのBootlegはこの時代のものにしては音質が良く、ビーチ・ボーイズのライブは下手だった噂をある程度打ち消す力になっているので、まだ1回も聴いたことがない人は聴くべし。(佐野邦彦)
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