2016年4月22日金曜日

祝入域観光客数八重山110万、宮古50万突破!八重山諸島、宮古諸島の市販されているDVD&Blu-rayを全て紹介、評価した。新石垣空港と伊良部大橋の効果は絶大。




八重山10枚、宮古6枚のソフトがあっても、これで絶対というものがないのが残念。八重山は、黒島、新城島、鳩間島がほとんど取り上げられない。シュノーケリングポイントで最も美しいのは黒島沖と新城島沖の海なのに…。宮古に至っては宮古諸島で最も美しい海は多良間島のウカバだが多良間島自体まったく紹介されない。同じく美しい宮古の水納島も当然無視。大神島もだ。さらに宮古、いや八重山も合わせても最も多くの魚が見られる吉野海岸はようやく今年のブルーレイで紹介された。あと加えて言えば波照間島と与那国島もディスクによってバラつきが大きい。こういう不満足のソフト事情だが、例えばテレビでは多良間島は「田舎に泊まろう」「銭形金太郎」で。宮古の水納島は「Deep Planet宮古」「トシガイ」で。黒島は「行列のできる法律相談所」「クイズヘキサゴン」などで十分取り上げられていたがソフトにはなっていない。大神島も「大神島伝説」で1回取り上げられたが…。なお、今回紹介したソフトにBeach Angelsのようなアイドルグラビアビデオは除外(宮古:松井絵里奈&加藤つかさ、石垣&竹富:中川翔子、石垣:吉木りさ、与論:次原かな…ここは鹿児島県だが別格)いしている。また芸人ネタ(千原ジュニアの宮古、よゐこの西表)も除外しているのでご了承いただきたい。(佐野邦彦)

 

Healing Islands OKINAWA 西表島・竹富島(ビコム)90分 Blu-ray

水牛車に乗ってまずはずっとおじいの解説を聞きながら集落一周を体験する。町並みのバナナの葉が美しい。石垣を覆うピンクのハイビスカス、黄色のアリアケカズラなど実に色鮮やかだ。その後にコンドイビーチへ行くが、子供でも安心して遊べ、なおかつ他の島の完全に干上がってしまうビーチと違って一定の海水をキープできる奇跡のビーチである。この後に西表島へ移り仲間川のクルーズに入る。こうやって実際の乗物からの景色を見ながら実際の船内のナレーションと合わせると臨場感が高まる。浦内川からマリュドウの滝を見て絹のような神々しいカンピレーの滝を見る。その後は畑を抜け島の最南端の南風見田の浜へ。ここで周遊道路は終わる。小さな熱帯魚ならいるリーフに囲まれた星砂の浜へ。続いて海路でしかいけないのでさらに人のいない船浮のイダの浜。弧を描く美しいビーチを堪能する。最後は水牛車で由布島へ渡ってエンディングとなる。

 

Healing Islands OKINAWA2 宮古島(ビコム)90分 Blu-ray

東平安名崎の灯台からの美しい風景からスタート、様々な花とアダンの実を映していくといかにも宮古島に来たという感が高まる、そして砂山ビーチへ。岩のアーチの中から海を眺める。続いて西平安名崎の風力発電、そこから見える池間大橋、さらに池間島の浜へ降りての下から見る池間大橋、そして実際に車で池間大橋を渡り、この最高の海と橋をたっぷりと1425mの橋を堪能する。橋から見える大神島もポイントだ。他では映していないから不思議だ。そのあと島尻のマングローブ林、イムギャーマリンガーデンのあとは、八重山にはない、海岸まで珊瑚が密集し、大型の魚まで楽しめる新城海岸をゆったり取り上げるがこれは宮古のハイライトのひとつなのでいいチョイスだ。海の中も映るが、西表の星砂の浜のようなルリスズメやデバスズメみたいな小魚ではない中型の魚まで泳ぎ回っていてその違いが分かる。待てばダツやブダイなどの大型の魚も泳いでくるのだがそこまで映していない。ただもっと珊瑚が密生し、魚が最も多い隣の吉野海岸を映さなかったのはこの最高のポイントはナイショにしておこうということか?その後は平良港から伊良部島へのフェリーの旅だ。20分くらいの行程だったが、伊良部大橋が出来た今では歴史的な一コマになってしまった。ここで民謡が流れる。フェリーから佐良浜港の道へ出る景色が懐かしい。そしてシュノーケリングポイントと知られる中の島ビーチへ。ここはけっこう波が荒い。外洋と通じるダイビングポイントでもある不思議な通り池、美しい弧を描く白浜の渡口の浜、明和の大津波で打ち上げられた巨岩が沖にゴロゴロころがる佐和田の浜を左に見ながら、いよいよ伊良部島・下地島のハイライトである下地島空港沖の、宮古の中でも最も美しい翡翠の海を堪能しながらその突端へ。水平線からJALANAの大型旅客機が現れ、最も美しい海の彼方からのタッチ&ゴーを繰り返す勇壮な訓練を味わえ、もう離れられなくなってしまう。ただし2015年で両社ともフライトシュミュレーターへの切り替えで撤退し、もうこの光景は見られない。宮古へ戻って来間島からもうひとつの大橋である来間大橋を見下ろす。ここは高い来間島からの景色の方が、海の翡翠と群青が濃く綺麗。1690mという池間大橋よりも長い橋で、ここも実際に車で橋を走りその気分を疑似体験できる。実際に両大橋の車からの景色があるのはこのディスクのみでこれは大きなポイントだ。最後は東洋一、7㎞の白浜を誇り前浜ビーチからの来間大橋とマリンレジャー、夕陽で終わる。

 

Healing Islands OKINAWA4 石垣島(ビコム)85分 Blu-ray

まずは石垣島の最北端にある平野海岸からスタート、かなりきれいなビーチで訪れる人もなく期待できそうだ。そして平久保崎の灯台へ。ここからの景色はBlu-rayで見ると実に見事。ここから南へ下って玉取崎展望台へ。太平洋と東シナ海が300mくらいの距離まで狭まっている石垣島で最も細い部分のため、まさに絶景となっている。野底岳では野底マーペーなどポイントで民謡が入るのがいい。ヤエヤマヤシ群落を挟んで米原ビーチへ。ここはキャンプ場も隣接し、石垣島のビーチで最も賑わっている。珊瑚の群落もあるそうだが沖の方なので見たことは無い。名蔵湾のマングローブ林のあとは国の名勝で知られる川平湾。干潮時はただの干潟になる超遠浅の底地ビーチ。ちなみにこういうところには魚はほとんどいない。そして離島桟橋の近くで石垣島に行った人なら誰でも通る730交差点が映ると嬉しくなってしまう。そして現在の離島桟橋へ。あまりに多くの船が頻繁に観光に出発していくので、まるでバス停のようだ。ここではデンサ―節とポイントの選曲がいい。人工の前栄里ビーチ、少し離れてここ数年で開発された石垣島サンセットビーチが映るが、ビーチを囲むクラゲネットが景観を阻害している。子連れには安心だが。オマケはフサキビーチの景観。きれいだがここも遠浅で、こういったビーチはみなリゾートホテルの目の前でプライベートビーチ化している。

 

MIYAKO ISLANDS1宮古島・宮古諸島(Sharata60分 Blu-ray 4K

宮古島のビーチばかり、波の打ち寄せるところだけ1カメで撮り続けたこのブルーレイは4K撮影で、画像のクオリティは半端なく凄い。与那覇前浜、吉野海岸、新城海岸、砂山ビーチ、イムギャーマリンガーデン、東平安名崎、通り池、竜宮城展望台(から見下ろした来間島の海)、いつも通り過ぎていただけの比嘉ロードパークと、名所をきっちり押さえている。宮古の真謝ビーチは、有名ではなく行ったことが無かったが、きれいなビーチだった。凄いのは池間島で、池間大橋下のビーチはカットされていたが、知る人ぞ知るロープで海岸まで下りていく「池間ロープ」、そしてNHK2012年の朝ドラ「純と愛」の舞台となったという岩の隙間がハートに見えるので「ハート岩」と名付けられた岩と、この岩のあるイキズ―ビーチというそれまで無名だったビーチが、今は有名となり駐車場からカフェまでできたというのだから驚きだ。テレビで見ると非常に美しいビーチで、昨年宮古島に行った時に寄ればよかったと後悔しきり。今の状態ではセカンドチャンスは想像もつかないから。ただこのビーチは白浜が50mとコンパクトだそうだ。中にはわざと夕暮れにした場所もあるが、それ晴れで最も太陽の高さがいい時間に撮影しているのでその美しさには惚れ惚れするばかり。宮古島の海は最強だということが誰でも分かるだろう。ただ固定カメラで波が打ち寄せる音だけの60分というのはBGVとしてはいいが、ダメな人はなんだこれって怒るかも。

 

☆沖縄美ら島百景 八重山七島を訪ねて(シンフォレスト)103分 DVD

タイトルの通り、八重山各島の美しい風景を紹介していく。すべて晴天で海が瑠璃色と群青に輝いている。石垣島は川平湾、平久保崎、玉取崎展望台と名所が続いた後は、ヤエヤマヤシ群落と底地ビーチを挟んで御神崎とポイントを押さえた後は竹富島へ。まずはもちろん竹富の白砂の道と珊瑚の塀、赤瓦の伝統集落からだ。観光用の水牛車も現れる。続いて西桟橋、コンドイビーチへ移るが、コンドイビーチはかなり干潮なのが残念。小浜島はシュガーロードから。例によって「ちゅらさん」の跡を追うので、ちゅらさん展望台などTVのシーンを追っていく。そして大岳展望台へ。ここからは八重山諸島がみな見渡せるのでまさに絶景だ。そして超遠浅のトゥマールビーチで終わり。西表島はマングローブの森を見下ろしながら仲間川から始まる。サキシマスオウノキ、干潟を見た後は、星砂の浜へ。後半は浦内川からマングローブの林を映す。珍しい月が浜のあとは、西表と地続きの由布島へ。ここは浅いが海があるので行き来は水牛車でこれが島の名物である。島の中は植物園。そして最南端の波照間島へ。荒々しい波が打ち寄せる日本最南端の碑の後は、八重山随一の美しさを誇るニシ浜をたっぷりと時間をかけて映す編集が素晴らしい。ニシハマに圧倒的な時間配分がなされ、この映像を見た人はみなニシハマに行こうと目指すはず。最後は与那国島だ。ヨナグニウマの放牧風景から東崎へ。立神岩の超クローズアップの映像が嬉しい。そして短く比川浜が移るが、古い収録なのでまだDr.コトー診療所がない。そして最後は西崎だ。日本最西端の碑が映るが、台湾は見えない、オマケ映像は仲間川のクルージング。マングローブの川面をカヌーが走って行く様はまさに西表。ただ人口の少ない鳩間島と新城島を飛ばすのは仕方ないとして、黒島を外したのは納得いかない。BGMは三線。

 

☆沖縄美ら島百景 本島・宮古島を訪ねて(シンフォレスト)37分(本島は60分)DVD

宮古島は砂山ビーチを見下ろす風景からスタート。あの天然アーチと小さなビーチをゆったり映す。仲宗根豊見親の墓を挟んで見事な池間大橋を上と下から撮影するが、翡翠色の海が美しい。そのあとは天気が悪くても遊べるイムギャーマリンガーデン、奇岩が並ぶ東平安名崎と灯台の見事な風景を挟んで、もう一か所の見どころの来間大橋を、前浜から横に、そして来間島から俯瞰で映すが、やはり上から撮影した方が翡翠色と群青が濃くなって美しさが増す。最後は東洋一といわれる7㎞も続く真っ白な浜が続く前浜ビーチがエンディング。透明度が高く初めて見る人はそのきれいさに呆然とするだろう。ただし魚はいない。宮古島には吉野海岸、新城海岸という八重山にはない、波打ち際まで珊瑚礁が発達し、魚の宝庫のビーチがあるのにまったく紹介しないのは実にもったいない。そしてこの映像当時はフェリーで、20分で到着する伊良部島と下地島の見どころへ移る。伊良部の中で最も美しく、見事な弧を描く渡口の浜、そして伊良部島と地続きにある下地島にある通り池は、外洋とつながったダイビングポイントしても有名だ。最後は八重山の波照間島のニシハマに匹敵する海の美しさを誇る下地島空港沖の海から飛んでくる大型旅客の訓練飛行が最大のハイライト。輝く翡翠の海の美しさとその海の彼方から頭をかすめる低さで大型ジェット機が飛んでくる迫力、宮古へ来ると必ずここの下地島空港パイロット訓練飛行場へ行ったものだが、伊良部大橋が完成して簡単にここへ来られるようになった前年の2015年にJALANAも訓練飛行から撤退してしまったため、もうこの風景を見ることはできない。BGMは三線。

 

☆んみゃーち沖縄・宮古島(ファインダーズ・サプライ)60分 DVD

定点カメラで最も美しい発色の景色をずっと見せるので環境ビデオのよう。最初の前浜の海の瑠璃色の輝きはちょっと他のビデオでは見られない素晴らしい発色だ。特に船の係留場所からの景色はその海が画面の3/4、残りの1/4はバックの碧い空で凄すぎる。そのあと風力発電が3台並ぶ西平安名崎の景色に移る。中央に映るのは池間大橋だ。珊瑚礁のグラデーションの海ながらけっこう波があるのは来間島の長間浜。険しい七又海岸は初めて見る景色。来間大橋は来間島からからの撮影だが、なかなかいい発色をしている。特に来間島から、横アングルで撮影する来間大橋の景色は新鮮。その後は砂山ビーチだがここからは早く画面が変わり島唄と夕陽で終わる。冒頭で書いたように環境ビデオ、BGVと言えよう。参考にはならない。

 

Virtual Trip西表島+竹富島(ポニーキャニオン)87分 DVD

一切のBGMが無く、自然の音だけが聴こえる。最初の西表島編では仲間川を進みかわいい水落の滝へ。次は陸路では行けないサバ崎の海辺を映す。誰もいない船浮のイダの浜は手前の黄色がかった砂浜から翡翠、群青へ変わるグラデーションがきれい。無人の外離島の浜も一部映るがこれもたどり着けないので貴重だ。古見岳の登山は緑と川の水が美しい。この島は本当に水豊かな亜熱帯の島ということが良く分かる。次に沖縄一の大河である浦内川を上っていく。マリウドゥの滝が一瞬映りその上流のカンピレーの滝へ。ミミキリの浜の夜、前良川河口の朝から古見のサキシマスオウの木、仲間川上流へ上がっていき初めて見た西表のヤエヤマヤシ群落を挟みながら陸路は無いので海路でウビラ石の外周を回り西表の海からの景色で終わる。コースが上級編だ。続いて竹富島。八重山の中でも波照間のニシハマに次ぐ美しさを誇るコンドイビーチを干潮から満潮までの移り変わりをたっぷりと味わせてくれたあと、竹富島の集落の早朝から夜までをずっと追っていく映像で終わる。

 

☆八重山巡り(石垣島ケーブルテレビ)60分 DVD

始めに断っておくが、編集が最悪なので、今はない映像を保存しておきたいという人以外買ってはいけない。まずは旧石垣空港から始まるがこれは懐かしい。石垣島は公設市場とか石垣牛の放牧、泡盛作り、唐人墓など景色ではない場所が長い。11分過ぎにようやく川平湾、ヤエヤマヤシ、玉取崎展望台、平久保崎と名所が出るが、マンタが泳ぐ海中以降はミンサー織りやアンガマ、豊年祭、ハーリーなど伝統文化が続くので景色がなくガッカリ。これでもう全体の半分はおしまいだ。竹富島へ行く際に映る旧離島桟橋も懐かしい。集落の跡は井戸、クマヤの生家が映るが肝心なコンドイビーチは10秒しか映らない。小浜島は「ちゅらさん」の名所を追ったあと大岳展望台からの景色を少し移した後は、西表島へ。浦内川とマリウドゥの滝、カンピレーの滝がアップで映るが、まだマリウドゥの滝が滝つぼまで自由に行けた時のフィルムなので貴重。(苔で滑りやすく危なかった)仲間川のあとは由布島へ。そのあとこのDVDでは黒島が映る。牧場のような島の中の風景、豊年祭の模様と西の浜が映ったところですぐに終わる。これじゃあ黒島を取り上げた意味がない。波照間島は日本最南端の碑、最大の祭りのムシャーマが延々と移りなんと最大の見どころのニシハマが映らない!いったいなにを考えて編集しているのか…最後は与那国島でまずティンダバナから祖納の町を見下ろし、その後はヨナグニウマの放牧、今は進入禁止のサンニヌ台と軍艦岩が貴重だが、立神岩などのあとは西崎と夕陽というお決まりパターンで終了。景色が少なく編集方針が間違っている。

 

☆街道をゆく5 オランダ紀行/沖縄・先島への道(NHKエンタープライズ)45分(オランダも45分)DVD

司馬遼太郎の名著の映像版で、2イン1DVDなので後半が沖縄から与那国まで辿る旅である。司馬遼太郎の書いた文のナレーションが実に良い。まずは本島からだが13分後から八重山へ移動していく。まずは石垣島で薩摩支配によるヤマト文化の伝播を知る。続いて竹富島。竹富島の集落の司馬の文が映像と合わさると実に美しい。そして竹富では沖縄の伝統文化を追っていく。そして与那国へ。ここがこのDVDのハイライト。35分で西崎から見える巨大な台湾のシルエットを見ることができる。年に数えるほどしか見ることができない台湾。写真だけでも貴重なのに、映像で見られるのは本DVD以外ない。人頭税の苛烈な時代の紹介しながらナンタ浜へ。そして豊年祭の大綱引きに、いにしえの倭人の原風景を見る。最後はサンニヌ台だ。今は降りて見ることができない軍艦岩でエンディングを迎える。

 

☆下地島パイロット訓練飛行場(竹書房)104分 DVD

このDVDは下地島空港沖の海を楽しもうという人向けではなく、JALANAのどんな機種の飛行機が訓練飛行をしているかという風景を狙ったヒコーキマニアのためのDVDである。よってヒコーキのアップばかりで海は写りこむ程度。他のDVDのように晴天の日に撮影するのではなく曇天でもおかまいなしだ。しかし本DVDの凄さは特典映像にあった。特典映像の8番、「Emerald Dream(ヘリ空撮)」はかなり高度からのヘリの空撮で、あの下地島空港沖の海を眼下に見下ろしながら、旅客機が着陸する様を上からずっと追っている。あの極上のエメラルドグリーンの海に機影が映りこんでいく光景は最高だ。これは初めてみる映像で、素晴らしいの一言。4分だけの特典だが、音楽も勇壮でジブリの映画を見ているかのよう、このためだけに購入する価値は十分である。

 

☆島人の旅1 八重山諸島(石垣島・小浜島・黒島)(ジェネオン・エンタテインメント)60分 DVD

このDVDCSで放送していたシリーズのDVD化である。レポーターは照英で統一しているが、曇天でも平気でロケしてしまうのが大きな問題である。まずは石垣島だがモーターパラグライダーで明石の海の上をタンデムでフライトする。その後は平久保で泡盛入りの味噌作り、三線体験、みんさー工芸館、石垣牛牧場と渡り最後は険しい御神崎へ。長袖を来ているので冬の撮影であり案の上、最後は完全に曇っている。そして次は小浜島。まずはちゅらさん展望台へ。そのあとはシュガーロードを自転車で(おそらく電動)。小浜島のお決まりパターンで「ちゅらさん」を追ってこはぐら荘へ。三線を弾いてもらった後は大岳展望台へ。食事の後は高級リゾートのはいむるぶしでマリンジェットを体験しておしまい。小浜島は天気がおおむね良く成功。そして黒島だ。人口の15倍の牛がいる牧畜の島だ。牧場を貫くまっすぐな道は一瞬北海道かと錯覚させられる。黒島研究所でウミガメの赤ちゃんの調査を見る。ウミガメの産卵で有名な西の浜へ行くが、自分達が登った岩が、遠くから横から見るとウミガメの形をしているのは知らなかった。地元では亀岩というそうだ。食事の後は黒島展望台で360度牧場の景色を見る。そのあと昔の遠見台である、ただ珊瑚の岩を積み重ねただけのフズマリ展望台に登るが、我々も昔は登れたが、今は崩れるというので登るのは禁止になった。そして自転車で島を回るが、この島は極めて平坦なので自転車で十分。干潮の仲本海岸、そして最後はまだ崩れていない?伊古桟橋で終わる。黒島の天気もおおむね良く、第1巻は天気が良かった。

 

☆島人の旅2 八重山諸島(竹富島・西表島・鳩間島・新城島)(ジェネオン・エンタテインメント)63分 DVD

竹富島は快晴、まずは竹富の集落から。水牛車で観光し、その後にコンドイビーチへ。干潮が近い浜の状況だが、照英は海には入らずクローズアップしない。食事や醤油の手作りを見て、西表島へ。まずは仲間川のクルーズから。星砂の浜を一瞬映し、浦内川のクルーズへ。ここからはトレッキングしながらマリユドゥの滝を見下ろす展望台へ。なぜかカンピレーの滝へは行かず食事の店へいき由布島へ水牛車で渡る。そして鳩間島へ。鳩間中森の鳩間灯台の隣の展望台へ上がる。ここでもう天気は曇天に。沖に珊瑚のカケラが集まって出来たバラス島へ渡る。そして鳩間へ戻って、最後は新城島(パナリ)の上地島へ。パナリ島観光の西泊さんが案内をするが、「アカマタクロマタ」の豊年祭の素晴らしさを突然話し出し、しかし一切撮影・録音禁止で詳しくは言葉で説明もできないと思わせぶりに話を打ち切ってしまう。西泊さんの案内で遠見台のタカニクへ。ガジュマルの木を見た後は浜崎へ行き、パナリのもうひとつの島である下地島が目の前に見える。大潮の時には渡ることも可能だという。最後はクイヌパナへ上がり、ノッチのような奇岩を見下ろす風景を見ることができる。天気は曇天に近いが陽も若干射すので海の色はギリギリのライン。

 

☆島人の旅3 宮古諸島(伊良部島周辺~宮古島)、久米島(ジェネオン・エンタテインメント)63分 DVD

3巻はまずフェリーで伊良部島へ渡るところからスタートする。到着するやすぐに観光船で伊良部の沖へ。戻ったあとはサシバという鳥をかたどったフナウサギバナタの展望台から海を眺める。佐和田の浜を見て、下地島空港へ。この日は空港から旅客機が発進する日なので翡翠の海から現れるいつもの光景と違う。下地島から通り池への誘導路を歩いて行く。その後は宮古へ戻り来間島へ。来間島海底観光船なるものがあったとは知らなかったが、グラスボートを見る。宮古島は食事とカフェ、そして荷川取漁港、製塩と続き、やっと観光地の西平安名崎へ。池間大橋と大神島、風力発電が見られ天気がいいので絶景だ。池間大橋を歩いて渡っていく。池間島のフナクシなる小さなきれいなビーチは初めて見た。そしてついに吉野海岸へ。せっかくこの最高のポイントに来たのに、水中カメラが無かったのか、水中メガネごしの画像しかなく魚影が少ししか映らずこれではまったく意味がない。最低の演出だ。そして久米島とまったく舞台が変わる。久米島は海中に現れる無人の白浜である「ハテの浜」へ渡ったものの完全な曇天で海がねずみ色、短い時間で久米島へ引き上げてしまう。島の南端の「鳥の口」や島の北にある子供に恵まれない女性に御利益があるという「ミーフガー」が映るが、天気が悪いため、色々なものを食べたりシーサーを作ったりの、雨天用プログラムで終わってしまったのは残念。

 

☆島人の旅4 八重山諸島(与那国島・波照間島)(ジェネオン・エンタテインメント)56分 DVD

日本の最西端の与那国島から。まずティンダハナタへ上がり、島最大の部落の祖納を見下ろす。崎元酒造で与那国だけで許された60度の泡盛「花酒」を試飲する。食事のあとは西崎の日本最西端の碑へ。この日は曇りなので当然台湾は見えず。ヨナグニウマに乗馬してナーマ浜を歩く。立神岩、軍艦岩を遠景で眺め、最後は海底遺跡のダイビングの資料映像をインサートし、食事と文化体験という雨天パターン。続いて最南端の波照間島へ渡るがここも曇天だ。まずは日本最南端の碑へ。珍しく竹富町が作った巨大な碑の方で撮影する。ここで撮影したのを見るのは初めて。センスが悪い。星空観測タワー、食事を挟んで八重山で最も美しいニシハマへ行くが曇天ではイマイチ、10秒ほどで画面が変わり、また様々なお店で食べ、最後は波照間小学校、波照間中学校へ行って遊んだり給食を食べたりとこれもまた雨天パターン。せっかくの最西端、最南端の組み合わせなのにどちらも天気が最悪で残念だった。こういう天気でも天気の回復を待たずに放送し、さらにDVDでも販売してしまうジェネオンのずうずうしさには呆れてものが言えない。絶対買わないこと。

 

☆野口健ECO×TOUR西表島の旅(GL Visual56分 DVD

アルピニストの野口健が自然と人をつなぐ新しい旅のライフスタイルで日本全国を回る。西表島では自然体験観察ガイドの森本孝房と行動を共にする。マングローブにいる様々な生物を一緒に観察しながらも常にゴミ袋を持ち歩き、循環型社会を目指しゴミの回収を忘れない森本の姿勢に野口は共感を覚える。ピナイサーラの滝の上まで行き、夜は五感を研ぎ澄まさないと分からない生物を見つける楽しさを知る。海でのシュノーケリングのあとは再び森本と合流、宇多良炭坑跡に僅かに残るレンガの橋脚に幾重にもからみつく植物の姿に野口は衝撃を受けた。そして森本が仕掛けた猪の罠にかかった猪を野口は担ぎ、猪をさばくまでの過程を見届けたいと頼む。命をいただいて食べる過程を我々は知るべきと野口は語る。その後はカヤックで浦内川の上流へ行きマリユドゥの滝を展望台から見てカンピレーの滝で西表の旅は終わった。野口は西表の厳しい環境だからこそ必死に生きる、生きてやるという生命の気迫に打たれ、都会に住むと失いがちな生きる気迫を思い出すことが出来たと語る。

なお、このシリーズには「野口健ECO×TOURトカラ列島の旅」があり、屋久島から奄美大島まで点々とつながる7つの有人等と6つの無人島のトカラは、人口も7つの島を合わせてもたったの624人(2009年)とまさに秘境中の秘境。足は村営船だけで週2便しかない。鹿児島からだと一番近い島で6時間、遠い島で12時間、奄美大島が終点なので逆便の時はその逆となる。その中で野口は今もずっと噴煙を上げ続けている諏訪瀬島、奇怪な面を付け草に覆われた草装神のボゼで知られる悪石島、そしてキャプテンキッドの宝の隠し場所の伝説がある宝島の3島を回る。悪石島のボゼ祭りの実際の映像がインサートされているが、動くボゼが見られるのはこのDVDだけで貴重この上ない。宝島は江戸時代末期にイギリス船が島から牛を強奪しようと上陸、島に派遣されていた薩摩藩の役人が鉄砲で見事に一人を射殺、鉄砲があることに驚いたイギリス人どもはすぐに逃げて行った。この事件を受けて幕府は異国船打払令を出すのだが、こんな不便な小島にまで鉄砲を持たした役人を送り込んでいた薩摩藩はさすが日本有数の軍事国家(藩)だったと言えよう。

他に「野口健ECO×TOUR対馬の旅」と「野口健ECO×TOUR礼文島・利尻島の旅」も購入したが、前者は対馬から見える韓国・釜山の町並み、後者は海抜0mから高山植物に覆われた礼文島の映像などが見事でこれもオススメしておこう。

 

(番外編☆旅立ちの島唄~15の春~)(アミューズソフト)計214分 DVD

これは南大東島を舞台にした映画であり、高校のないこの島では中学を卒業するとみな沖縄本島の高校へ通うため親元を離れることになる。その多感な時代を描いた映画だが、内容に関しては映画なので言及しない。那覇に行く子供は、船便(所要13時間)の場合、島が断崖絶壁で人工的な桟橋しかないため人間は鳥かごのような柵のゴンドラに入れられ、クレーンで一気に持ち上げて船の甲板へ移すという、南大東島ならではの乗船方法がまず印象に残る。そして数千万年かけてニューギニアからプレートに乗って移動してきたと言う隆起サンゴ礁の島である南大東島にはまったくビーチがないため、島の岸壁をダイナマイトでプール型に削ってあってそこでみな泳ぐ。水は満潮時に囲いを超えて海水が入ってくる。この海軍棒プール、満潮時は波が縁を越え荒々しいが、こうやって干潮時は穏やかだ。また島の製糖工場の煙突の「サトウキビが島を守り島が国土を守る」の大きな文字も印象に残る。そしてBEGINが歌う「春にゴンドラ」のテーマソングのPVがあるが、日の丸展望台からのパッチワークのような島のサトウキビ畑の光景に心を奪われるだろう。南大東島のDVDがないため、特別にこれのみ掲載させてもらった。








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