さて、一番好きなマンガ家はと聞かれれば、30数年前から一貫して吾妻ひでおと答える。それほど吾妻ひでおは自分にとってインパクトがあった。人気は山あり谷ありだがこちらは首尾一貫して変わらない。吾妻フリークは主に1980年代のSF・不条理マンガで生まれ、この当時はまさに神扱い。そして美少女を描かせれば他の追従を許さず、美少女キャラにひかれたファンも数知れず。しかしだ。個人的に最も好きなのはそのちょっと前、1970年代後半に少年誌、少女誌に描いていたギャグマンガ時代が最高だ。我が道を行くヘンな主人公、ひどい目にもあったりするけどいつも支えてくれる美少女の友達、そして周りの不気味、ナハハ、さんぞうなどの変態サブキャラ達...いろんな毒が少年・少女誌のオブラートに包まれながらはみ出しちゃうところがたまらない。前から吾妻さんの復刻をやりたいと思っていたんだけど、ここで出来るチャンスが来たので、ただの復刻では付加価値が欲しいということで、単行本未収録が10編もあった「チョッキン完全版」からスタートした。全3巻で各巻に未収録作品は散らしてある。Amazonでもちろん売っているが、復刊ドットコムから買うとオマケがもらえるらしい。(詳細は知らない)12月まで1巻ずつ発売。(佐野邦彦)
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