さてシュガー・ショップである。よくもまあ、こんなものまでCD化が進んだこと。シュガー・ショップはピーター・マン率いる男女2人ずつのヴォーカル・グループで、アルバム10曲周中4曲はピーターの作品である。何といってもプロデューサーにアルデ・ロイ が付いたことが大きく、またアレンジャーにはモート・ガーソンが控え、イージー・リスニング系ならお手の物だった。しかしこの4人はソフト&メロウ路線よりも、フィフス・ディメンションのようなタッチのコーラスも多い。ただし4人いるからと言って華麗なオープン・ハーモニーではなくジャジー・タッチな落ち着いた曲想の曲が多い。尽き抜けた曲が少なく、マイナー調の曲が多いのが残念だ。その後はボーナストラック。アルバム曲のシングル化が半分だが、アルバム未収録の「Save The Country」は明るく力強いフィフス・ディメンションばりのコーラスワークを聴くことができ二重丸。B面扱いの「Easy To Be Hard」もスローながら力強いヴォーカルが印象的だった。ライブの「Charlie And Fred」もパワフルだがこの曲はリリースされることはなかった。なお、CapitolではないYorkvilleのシングル「Canada/Thoroughly Modern Millie」は未収録。この内「Canada」はキャッチーで重なり合うコーラスが素晴らしい快作だったのに惜しい。(佐野)
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