VANDAでおなじみの鈴木英之氏は、過去の記憶が抜群で、記録にも残してあ るものもあり、その豊富な知識を使わないのはもったいないと、VANDAに誘ったのが最初だった。そして近年、長年のサラリーマン生活に別れを告げ、県立大学の大学院生で学びつつ、音楽だけに留まらない、当時のカルチャー全般の知識を一気に生かした「よみかえれ!昭和40年代」を刊行するに至った。それも小学館からである。もともとデータ集めには労を惜しまない鈴木氏は、静岡に住んでいるのに小学館や国会図書館、はたまた金沢など足しげくかよい、また当時の対象物を扱っている会社にも丹念に電話をかけ、この力作を作り上げた。一見、3タクのクイズ形式で、会話形式で答えを教えてくれるが、この会話の内容の深いこと、インターネットなんかでは調べられない、当時のリアルタイマーでしか知らない、しかし知っている私のような同世代人間にとっては、脳の奥に眠り込んでいた記憶を一気に引っ張り出してくれて、もうその快感たるや、言葉にできないほど。洋楽、邦楽、アイドル、GS、マンガ、アニメ、CM、プラモ、オモチャ、食品、オマケ、スポーツ、深夜放送、テレビから社会問題になったものまでよくもまあこれだけ多岐にわたる知識を持っているものだ。コアな人ほど喜ぶこの本、読み口は軽いし、オススメだ(佐野)
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