まずライブの曲数が少ない理由だが、マイクやブライアンは時折音程があやしくなる時があるのでそういう曲は外したのか、勘ぐりたくもなる。日本公演では見られなかった「Marcella」が見られたのは嬉しい。冒頭の「Do It Again」「Catch A Wave」「Hawaii」の3曲で観客を一気に引き込ませ、「Little Deuce Coupe」「409」「Shut Down」の曲で心を鷲づかみしてしまう流れの良さは、日本公演と同じだが、こちらの方が歌の精度が高い。「Wouldn't It Be Nice」や「Fun Fun Fun」も完璧にこなしているし、このチームの「ライブ力」の凄さを改めて思い出させてくれた。You Tubeではここに収録されていない倍以上の曲のライブを見ることができるので、フル曲目のライブ盤を今後期待したい。そして最後に『Doin' It Again』で紹介漏れの最も需要な映像とは66年当時の「Good Vibrations」の録音風景が1曲分入っていることだ。ブライアンがハル・ブレインに体を使って叩き方の指示をするシーンや、メンバーで集まって歌うシーン、コントロール・ボックスで真剣に音のチェックをしているブライアンの顔など、この1曲で買う価値がある。(佐野)
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