この副題の「ミレニウム・コンプリート・ボックス」という名前に引かれ、8枚組12000円のこの高額CDボックスを購入したが、コンプリートとはほど遠い、未収録曲・未収録アルバムだらけのまったくの「不完全ボックス」だった。なんと本ボックスの未収録の既発曲はミレニウム、カート・ベッチャー、サンディ・サルスベリーだけで68曲!これで「コンプリート」は詐欺まがい。まあ3曲だけこのボックスのみと思われる曲があるので救いはあるが、コンプリートを目指すコレクター以外はまずもって不要の代物と言えるだろう。
基本構成はミレニウムとそのデモ、カート・ベッチャー、サンディ・サルスベリー、リー・マロリーのソロを集めて8枚にしたものだ。そのため、マイケル・フェネリーやジョーイ・スティックのソロは外れ、サンディは『Catchy』、カートはボックス収録アルバムより前にリリースされた『There's An Innocent Face』が丸ごと入らず、その他多くの収録曲が落ちている。本当ならミレニウムの前身であるボールルームも入れて欲しかったが、まあそれは本論から若干外れるからしかたないとしても、選曲がお粗末過ぎる。いかに版権の問題などがあるにせよ、こんな内容で「コンプリート・ボックス」というタイトルを付けてはいけない。カートの後半やリーのソロはさして面白くないからまあいいとして、ミレニウム最高のコンポーザーであるサンディの曲が大幅に落ちているのはとても納得できない。
さて、ミレニウムやサンディ、カート、リーの曲についてこのWeb VANDAで書くのは時間の無駄なのでやめる。何度も何度も紹介してきているし、知らない人などいないはず。ではこのボックスから何が落ちてしまったか、記述していこう。
まずミレニウムは『The Millennium Continues』(ポリスター/5873)収録の「Breakdown」「Such A Good Thing」「All That I Am Me」「No Other Love」が未収録。そして『The Millennium Again』(Poptones/mc50012cd)の「Wearing Levis」(こちらは後述のカートの『Misty Mirage』収録のデモとは違う完成されたテイク)も落ちている。
カート・ベッチャーは『Misty Mirage』(Poptones/mc5007cd)で「Astral Cowboy」「Wearing Levi's(Acoustic)」「Stretch Levi's」「Tumbling Tumbleweed(Intrumental)」「Misty Mirage(Instrumental)」「Astral Cowboy(Instrumental)」「Meanwhile Back In The World(Instrumental)」「Dreamworld Fanrasy No 2(Intrumental)」「Baby It's Real(Instrumental)」「Bank Of America」と、いかにインストが多いとはいえ10曲も未収録。アルバム本体が収録された『Chicken Little Was Right』は日本盤(Dreamsville/YDCD0108)で「Party People」「Show Me Do Me」「Bandits」が落ち、英盤(Rev-Ola/crrev73)からは「Louise(Alternate Mix)」「Rest In Peace(Alternate Mix)」と「It's A Sad World」「Believe You」の4曲が落ちている。そして前述のアルバム『There's An Innocent Face』の11曲が入っていないのでカートは28曲が未収録である。
基本構成はミレニウムとそのデモ、カート・ベッチャー、サンディ・サルスベリー、リー・マロリーのソロを集めて8枚にしたものだ。そのため、マイケル・フェネリーやジョーイ・スティックのソロは外れ、サンディは『Catchy』、カートはボックス収録アルバムより前にリリースされた『There's An Innocent Face』が丸ごと入らず、その他多くの収録曲が落ちている。本当ならミレニウムの前身であるボールルームも入れて欲しかったが、まあそれは本論から若干外れるからしかたないとしても、選曲がお粗末過ぎる。いかに版権の問題などがあるにせよ、こんな内容で「コンプリート・ボックス」というタイトルを付けてはいけない。カートの後半やリーのソロはさして面白くないからまあいいとして、ミレニウム最高のコンポーザーであるサンディの曲が大幅に落ちているのはとても納得できない。
さて、ミレニウムやサンディ、カート、リーの曲についてこのWeb VANDAで書くのは時間の無駄なのでやめる。何度も何度も紹介してきているし、知らない人などいないはず。ではこのボックスから何が落ちてしまったか、記述していこう。
まずミレニウムは『The Millennium Continues』(ポリスター/5873)収録の「Breakdown」「Such A Good Thing」「All That I Am Me」「No Other Love」が未収録。そして『The Millennium Again』(Poptones/mc50012cd)の「Wearing Levis」(こちらは後述のカートの『Misty Mirage』収録のデモとは違う完成されたテイク)も落ちている。
カート・ベッチャーは『Misty Mirage』(Poptones/mc5007cd)で「Astral Cowboy」「Wearing Levi's(Acoustic)」「Stretch Levi's」「Tumbling Tumbleweed(Intrumental)」「Misty Mirage(Instrumental)」「Astral Cowboy(Instrumental)」「Meanwhile Back In The World(Instrumental)」「Dreamworld Fanrasy No 2(Intrumental)」「Baby It's Real(Instrumental)」「Bank Of America」と、いかにインストが多いとはいえ10曲も未収録。アルバム本体が収録された『Chicken Little Was Right』は日本盤(Dreamsville/YDCD0108)で「Party People」「Show Me Do Me」「Bandits」が落ち、英盤(Rev-Ola/crrev73)からは「Louise(Alternate Mix)」「Rest In Peace(Alternate Mix)」と「It's A Sad World」「Believe You」の4曲が落ちている。そして前述のアルバム『There's An Innocent Face』の11曲が入っていないのでカートは28曲が未収録である。
そしていよいよサンディ。日本盤の『Everything For You』(Dreamsville/YDCD0109)からは「Love Is A Place For People To Fall In」「Let It Rain Let It Pour」「Happy Go Lonely Me」「I'm In The Mood For Happy」「Misty Eye Smoky Place」「So Much Yourself」「Everyone Should Be In Love」「My Good Friends」の8曲、同英盤(Rev-Ola/crrev77)からは「Do I Miss You」「Married To The Wind」「Everyone Should Be In Love」「Measure Of A Man」「My Good Friend」「Invitation Forever」「Love Me Love Me Not」の7曲、英盤『Sandy』(Rev-Ola/crrev111)からは「Once I Knew A Little Dog(Instrumental)」「Spell On Me(Version2)」「Love Is A Place」「If Roses Are Blue」「The Best Thing」「All I Really Have Is A Memory」の6曲、英盤『Falling To Pieces』(Rev-Ola/crrev5)には「Love Divided By Two」「Bring Me On Back Home Again」「Butter Me Over With Cinnamon Sugar」「Holly In The Summertime」「Back Where You Belong」「I Touched The Sun」の6曲、さらに未収録アルバム『Catchy』は13曲中8曲がこのアルバムのみの曲となるので、なんと合計で35曲が未収録なのだ!落ちた曲にはサンディらしい、メロディアスでポップなソフトロック系のナンバーが多く、本ボックスで2枚の40曲にすること自体無理があった。なにしろ全体の約半分しか入っていないのだから。リー・マロリーは既発通り。
さて、本ボックスのみの曲はミレニウムの「Keep On Dreamin'」。この曲は名曲「There Is Nothing More To Say」のカートによる生ギター弾き語りのデモ。これは価値がある。サンディは「Super Day」で、牧歌的な曲だがサンディとしてはたいした曲ではない。カートは「She's Got The Power」だがミレニウム時代の曲ではないので、あまり印象に残らないフォークソングだった。(佐野)
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