2011年12月7日水曜日

☆Beach Boys:『The Smile Sessions(Deluxe Edition)』(EMIミュージック・ジャパン/TOCP-71113-14)

先にレビューした『THE SMiLE SESSIONS』だが、ボックスを買えば全て揃ったかというとこの2枚組のデラックス・エディションは少し違う編集の曲があるので侮れない。
まずボックスでアナログ・シングルとして収録されていた「Heroes And Villains :Part1」「Heroes And Villains :Part2」を、ここではディスク2に収録。CDヴァージョンはこちらでどうぞという訳だ。そして「Good Vibrations Session Highlights」は本CDのディスク2のみ収録だ。「Heroes And Villains」のPart1は『Smiley Smile/Wild Honey』の2in1に収録されていた「Cantina Version」だが、ミックスが断然いいので別の曲のように聴こえるほど。Part2は「Gee」からスタートする419秒のセッション集のつなぎ合わせで、『Good Vibrations Box』の「Heroes And Villains(Sections)」に近いが、こちらは641秒もあり、Part2の方が「Sections」にはないパートを入れていたり編集は上。「Good Vibrations Session Highlights」も『Smiley Smile/Wild Honey』収録の「Good Vibrations(Various Sessions)」に編集の内容が近いが、尺が819秒で、「Various Sessions」の654秒に比べ1分ちょっと長い。もうひとつ、ディスク2の517秒の「Cabin Essence」は、ボックスのディスク3「Cabin Essence(Chorus)」に「Cabin Essence」のインストを通しにして編集したもの。このヴァージョンも本CDのみだ。ちなみにディスク1は今回のリリーズ3ヴァージョン全てに共通の仕様で、『Brian Wilson Presents SMiLE』のビーチ・ボーイズ版である。そして付け加えて言うと、本CDの輸入盤は無用に大きいボックスで邪魔なだけ、コンパクトに作られた日本盤を絶対に買うべきである。(佐野)





 

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