さて、本題に戻ろう。ボーナス・ディスクは12曲。個人的に最も好みなのは小気味いいロックンロールの「Tillahassee Lassie」で、こういう3コードでハンドクラップが入ると無条件でカッコいいと思ってしまう。ロックの基本だよね。ギターの間奏も難しいことは何もやっていないのにカッコいいぞ。ラテンビートの「Don't Be A Stranger」はアコースティック・ギターとハーモニカ、マリンバの間奏などストーンズの幅広い音楽性が垣間見られ楽しい曲。「I Love You Too Much」もオープンチューニングのコードがガンガンなって、そして一瞬気をひくメロディが飛び出す麻薬みたいな曲だ。カントリーの「Claudine」「Do You Think I Really Love」「You Win Again」、R&Bの「So Young」、美しいバラードの「We Had It All」、ブルースの「When You're Gone」「Keep Up Blues」などバラエティに富んでいて、クオリティの高い曲も多いのにボツにしてしまうのだからストーンズは凄い。これからのリイシューの蔵出しが楽しみになってきた。(佐野)
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