独創的なコード進行と歌詞の世界観は誰にも真似できない素晴らしさである。
先月Lampの新作サンプル盤を喜々として聴き続け1週間程経った頃、丁度届いたこのアルバムであるが、一聴しただけで直ぐに虜になってしまった。
彼のプロフィールについてあれこれ書くより、その音楽に触れてこそ理解できる魅了というか魔力というべき理屈抜きのサムシングを持っている。
アルバム中最もポップな展開を持つ「神に麻酔を」は、サイケデリック期のジョージ・ハリスンに通じるコード進行で一筋縄ではいかないし、「空を切る」はGREAT3~ソロ活動での片寄明人を思わせるひんやりしたロマンティズムがたまらない。
インスト2曲が配置されたバランスや、小編成の木管を中心としたホーン・アレンジなどアルバム全体が実に効果的にまとめられている。
とにかく聴くべきアルバムの一つであることは間違いない。
(ウチタカヒデ)
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