フーの名盤『Live At Leeds』のリニューアルはこれで4回目、4th Editionになる。オリジナルLPは6曲、2ndでは『Tommy』以外の曲が加わり、3rdでその『Tommy』の曲が加わってこれで完全版と思いきや、4thではリーズ大学の収録の前日、ハル・シティ・ホールでのライブもプラスされた。
曲目は『Live At Leeds』で披露された「Magic Bus」が入っていないだけで他は全く同一、もちろん『Tommy』の曲も披露されているのでCDは2枚組、よって『Live At Leeds』と合わせてCD4枚というヴォリュームになり、さらにアナログのオリジナルLP+ピクチャースリーブ付きアナログシングル「Summertime Blues/Heaven And Hell」も入って、昔から持っている人間にとっては思いっきりダブりまくりの内容になった。前にも書いたが『Live At Hull』だけリリースしてくれればいいのに...。さて、ハルの方はリーズと比べてやはり演奏が少し違う。特にアドリブの時に顕著になる。リーズの方が聴きなれているためか完成度が高い気がするが、逆にハルは新鮮に聴こえる。キースのドラムとジョンのベースだけでとてつもない音の壁が作られている上に、ピートのコードカッティングを効かせた縦横無尽のギターが入り、そこにロジャーのヴォーカルと、この頃のフーは史上最高のロックバンドだなと、改めて痛感させられた。なお、ハルのライブは1曲目から6曲目までベースが録音されていなかったため、リーズのライブからベースだけ拾っていれるという信じられない芸当が施されている。また曲間の20秒の欠けた部分もリーズから拾ってつなげたそうで、編集したエンジニアは本当に凄い!(佐野)
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