もともとコンポーザー、プロデューサーであったジャンだけに曲を自分で書き、プロデュースもやりながら、ディーンも手助けをしてこのアルバムの曲が作られていった。1967年のことだ。しかし時代はロック・レヴォリューションの真っ只中にあり、ジャン&ディーンは古臭いものと見なされてしまい、結局このアルバムはボツになって封印されてしまう。そうして42年経ち、残されたテープがこうしてRhinoから資料満載、さらに新たにステレオ・ミックスが施されたヴァージョンもオマケされ、ボーナス・トラック(未発表曲のさらに未発表トラック...、なんだか分からんけど凄い)もついてCD化された。曲自体は、リバティ時代のジャン&ディーンのサウンド、メロディの延長線上にある。ただジャンは時代を感じ取っていて、シタールやファズのかっかったギター、様々なSEなどを織り込んで、時代の空気を取り込んでいた。曲はポップで安定していて聴きやすいのだが、1967年にリリースしたとすればキツかっただろう。この中ではフォーク・タッチでシタールも上手に取り込んだポップな「Carnival Of Sound」が、一番、時代に合っていたと思われ、この線でいけば活路も開けたかもしれない。どちらにしてもあんな体でレコーディングに取り組んだジャンの心意気は評価されるべきものだ。2010年4月19日現在、このアルバムはamazonでもワーナーミュージックダイレクトでも品切れだが、Rhino
Handmate本体では普通に売っているので是非。ただ、自分の住所を入力する際にStateを選ばないと先に進めないため、適当なものを選んで先に進み、あとでアドレスを修正すればいいので気をつけされたい。(佐野)
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