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2009年12月9日水曜日

☆Various:『Hope For The Holidays』(JDRF)

チェックが甘く「Endless Summer Quarterly」が届いて初めてそのリリースを知ったマイク&ブルースの「ビーチ・ボーイズ」が参加したクリスマス・アルバムがこれ。遅くなってしまって申し訳ない。このCDは「Juvenile Diabetes Research Foundation」へのチャリティ・アルバムで、マイク・ラブ&ブルース・ジョンストンの「ビーチ・ボーイズ」、クリーデンス・クリアーウォーター・リヴィジテッド、ジョン・アンダーソン、ウィーザーらが参加している。
まずマイクは2006年にインターネット配信のみで配信した自作のシングル「Santa's Goin' To Kokomo」を、ブルースもコーラスで参加しているのでビーチ・ボーイズとして収録している。「Kokomo」のフレーズを使った、いかにも商売の匂いが漂うマイクらしい曲で、「ビーチ・ボーイズ」の一員となった息子のクリスチャン・ラブを初め、Ambha(発音分からず)ラブも参加し、ラブ一家総出の代物だ。この「ビーチ・ボーイズ」は商標登録されていることをいいことにメンバーのRandell Kirschと、カウシルズのメンバーだったジョン・カウシルのソロ曲も「...of The Beach Boys」で収録している。いいのか!でもこの二人の曲はそれぞれのオリジナルで、マイクの曲よりはずっと出来がいい。Randell Kirschの「Christmas Love」はフォークタッチのシンプルなサウンドだがハーモニーは精緻で気品がある。ジョン・カウシルの「Christmastime」は兄弟のボブ・カウシルとマリー・カウシル(誰?)の曲で、メロディもハーモニーも美しく実に見事、これぞクリスマス・ソングという出来だ。リード・ヴォーカルはスーザンで、ポール・カウシルも入り、この懐かしい面々が健在ということを示してくれた。マイクとクリスチャンの親子はDr.Lawrenve Davis3人でDavisのオリジナル「Peace And Love」に参加、明らかにマイクと分かるバックコーラスを聴かせていた。曲自体はいい出来だ。冒頭の「Closing Of The Year」でもこの親子の名前がクレジットされているが、こちらはどこにいるのかよく分からない。その他ではCreedence Clearwater Revisitedの「Run Rudolph Run」にビックリだ。おお、ジョン・フォガティのリード・ヴォーカルだ、サウンドもCCRそのものでいいじゃないかと思ってクレジットを良く見るとリード・ヴォーカルはJohn Tristaoなる人物、声から歌いまわしまでそっくりじゃないか!逆にこりゃすげえなと思ってしまった。よく見るとRevivalじゃなくRevisitedだ。スチュとダグのリズム隊二人がいるのでサウンドはまったく変わらない。あとイエスのジョン・アンダーソンの「O Holy Night」だが、往年とまったく変わらないジョンのハイトーンで透明感のある歌声を堪能させてくれた。イエス、好きだったなあ。「危機」までは夢中で聴いていたもの。という訳で買う価値はある。(佐野)





 


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