Creedence
Clearwater Revival:『Creedence Clearwater Revival(40th Anniversary Edition)』(Universal/ 0888072308763)
Creedence Clearwater Revival:『Bayou Country(40th Anniversary Edition)』(Universal/ 0888072308770)
Creedence Clearwater Revival:『Green River(40th Anniversary Edition)』(Universal/ 0888072308787)
Creedence Clearwater Revival:『Willy And The Poor Boys(40th Anniversary Edition)』(Universal/ 0888072308794)
Creedence Clearwater Revival:『Cosmo's Factory(40th Anniversary Edition)』(Universal/ 0888072308800)
Creedence Clearwater Revival:『Pendulum(40th Anniversary Edition)』(Universal/ 0888072308817)
気が付くのが遅くてちょっと紹介が遅くなったが、このCCRの6 枚目までの結成40周年記念盤は、 全てに未発表のボーナストラックが入り、我々CCRファンにとっ ては、最高のプレゼントになった。 紙ジャケの日本盤は7枚目のアルバムであり最後の『Mardi Gras』まで出ているが、これは40周年記念盤ではないので当 然ボーナストラックは無く、騙されてはいけない。 だいたい日本盤は1枚2800円と高く、ボーナストラックだけで 6枚のアルバムはキツイと誰もが思うだろうが、今は円高、 それを利用しない手は無い。この6枚をイギリスのamazonか ら取り寄せると1枚が4.33ポンド、つまり585円程度しかな く、6枚を通常の送料で頼んで37.10ポンド、つまり4996 円程度で、今なら6枚5千円で買えてしまうのだ! そして注文してから届くまではたったの6日しかかからない。 日本盤の3割以下の値段で揃えられるのだから、 日本盤なんてもう買っていられない。最安の日本のHMVでも6枚 7200円、取り寄せがまざるので、 一週間以上かかることがザラだ。HMVの3枚セットは値段が本当 に安くていいのだが、取り寄せ期間は当てにならないので要注意。 それなら海外のamazonで「In Stock」を探して揃えてしまえば確実だ。 ただし最近はアメリカのamazonは安くなく、この6枚を揃え れば8000円以上で、HMVに負ける。日本のamazonは何 故かこの輸入盤は取り扱ってもいない。ここで蛇足。 今注文しているのでこれから届き次第紹介するが、 キンクスのレア音源集、CD6枚組の『Picture Book』もイギリスのamazonで送料込み5293円、HM Vで無理矢理3枚買ってようやく7238円、日本のamazon だと8629円、アメリカのamazonで送料込み7358円と 、イギリスのamazonが圧勝だ。まあみなEU盤ということも あるのだが、イギリスのamazonで調べてみることを忘れない ように。
前置きが長くなったが、これらの名盤について紹介しても、Web VANDAをご覧の皆さんなら意味がないので、 ボーナストラックについてのみ、紹介しよう。
まず『Creedence Clearwater Revival』の目玉は未発表のボー・ディドリーのカバー「B efore You
Accuse Me」だ。この曲は5枚目の『Cosmo's Factory』に収録されているが、その2年前の1968年の ファースト・アルバムの時にも録音されていたのだ。『Cosmo 's
Factory』ではシャッフル・ ビートにアレンジされているが、こちらは完璧なロックンロール。 リード・ギターのリフもいいし、 この初期テイクの方が断然カッコいい。そして69年3月14日の フィルモアでのライブが「Ninety-Nine And A Half」と「Sisie Q」。以降紹介するボーナストラックではライブ録音が多く、 ライブの感想を細かく書いてもしようがないので、 まとめて書いておくが、 みなライン録音なので頭と最後以外歓声は入らず、 スタジオライブを聴いているよう。 もともとスタジオで一発録りをしてきたCCRなので、 まさにリハーサル・テイクの嵐のような錯覚を覚えてしまう。 若干荒っぽくなっているところが逆にロックンロールの魅力を際立 たせて、みな惚れ惚れと聴いてしまうだろう。ただでさえ長い「S isie Q」なんて11分46秒とさらに長尺になっているが、 初めて聴くギターの間奏が多く楽しめ、最高だ。 ギターのコードだけで聴かせてしまうギタリストは、ジョン・ フォガティとピート・タウンゼンド以外、いないんじゃないかな。 もう1曲の「Call It Pretending」は、CCR名義で初めてScorpioレ ーベルから出したシングル「Porteville」のB面曲で、 ファーストアルバム未収録だった曲。ただCCRの6枚組BOXな どに既に入っているので、希少価値はない。『Bayou Country』はまずは「Bootleg」の別テイクだ。 全体的な印象は同じだが、ブラシが強く入っていたり、尺も2分4 5秒も長く、編集前と言った印象が残る。トム・フォガティが抜け 3人でツアーを回っていた71年9月28日ロンドンでの「Bor n On The
Bayou」、71年9月21日ストックホルムでの「Proud Mary」の2曲のパワフルなライブの後はインストの「Carz y Otto」。69年3月14日、フィルモアでのライブで、9分近 いブルース・ジャムだが、例によってジョン・ フォガティはコード弾きでも聴かせてくれる。ブルース・ ハーモニカの腕前もいい。
『Green River』には「Broken Spoke Shuffle」と「Glory Be」という2曲の歌なしのバッキングトラックが入っている。『 Green River』のセッションで録音されたものだが、 前者はカントリー・ロック、 後者はエレキギターを前面に出したロック・ナンバーで、 完成していたら十分に聴ける曲になっていただろう。そして71年 9月16日、ベルリンでの「Bad Moon Risingと、その翌日にハンブルグで録音された「Lodi」 、71年9月17日、ストックホルムでの「Green River/Sisie Q」のメドレーがライブ。ちなみにこれら最も多い1971年のラ イブはみな3人になってのライブアルバム『Live In Europe』のアウトテイクである。『Willy And The Poor Boys』でも同時期のライブで71年9月1日、 マンチェスターでの「Fortunate Son」と、71年9月16日、ベルリンでの「It Came Out Of The
Sky」というロック好きの我々にはたまらない2曲が納められた 。3人のバンドとは思えないパワフルでビート溢れるライブで最高 !この時期のライブではベストの出来だろう。そしてブッカーT& MG'sと共演した「Down On The Corner」が何といっても関心を惹く。 これはTV用のスペシャルとして70年にファンタジーのスタジオ で録音されたものだ。参加したのはブッカーTとスティーブ・ クロッパー。非常に期待したが、 CCRのデモにキーボードが薄っすらと入った程度で、 期待したような化学反応は起こさなかった。まあCCRのような「 シンプル・イズ・ザ・ベスト」 のようなバンドに余計な音を付けるのは難しい。『Cosmo's Factory』のボーナストラックにも同じブッカーT T&MG'sとの共演で「Born On The Bayou」が入っているが、 こちらはあのリフにキーボードがピタリと張り付き、 より目立つようになったが、 ブッカーTサウンドと思わせるものはどこにもなく、「Green Onions」のようなクールなものにはならなかった。次作『P endulum』が、CCRにブッカーT&MG'sのサウンドを 取り込んだものとしてジョン・ フォガティが狙ったものだったので、 まあこんなところまでしかさせなかったのかもしれない。 このアルバムのボーナストラックの最大の注目点は「Travel in' Band」(Remake Take)だ。これはTVの口パク用に69年12月19日に録音 されたテイクで、当然ながらホーン・セクションが入っていない4 人だけのアンサンブル、 元々最高のロックンロールだったこの曲がさらにシンプルでカッコ よくなり、もう一発で打ちのめされてしまった。もう1曲は71年 9月10日、アムステルダムでの「Up Around The Bend」のライブで、3ピースのライブとは思えない迫力で、 これもベストの出来。最後は『Pendulum』だが、 ここのボーナストラックの「45 Revolutions Per
Minute(Part 1)」「45 Revolutions Per
Minute(Part 2)」は当時、CCRがプロモシングルとして出したお遊びで、 演奏はほんの少しだけで、全編トーク。レア盤だが、 どうでもいい代物だ。CCRのBOXセットに入っていたので、 初登場ではない。唯一のアンリリースドは71年9月17日に録音 されたハンブルグでの「Hey Tonight」のライブのみ。出来もまあまあで、 アルバムと同様に印象にあまり残らないものだった。
このCD6枚ははじめて見る写真も満載で、 ビジュアル面でも楽しめる。絶対に「買い」。ただし輸入盤でね。 (佐野)
Creedence Clearwater Revival:『Bayou Country(40th Anniversary Edition)』(Universal/
Creedence Clearwater Revival:『Green River(40th Anniversary Edition)』(Universal/
Creedence Clearwater Revival:『Willy And The Poor Boys(40th Anniversary Edition)』(Universal/
Creedence Clearwater Revival:『Cosmo's Factory(40th Anniversary Edition)』(Universal/
Creedence Clearwater Revival:『Pendulum(40th Anniversary Edition)』(Universal/
気が付くのが遅くてちょっと紹介が遅くなったが、このCCRの6
前置きが長くなったが、これらの名盤について紹介しても、Web VANDAをご覧の皆さんなら意味がないので、
まず『Creedence Clearwater Revival』の目玉は未発表のボー・ディドリーのカバー「B
『Green River』には「Broken Spoke Shuffle」と「Glory Be」という2曲の歌なしのバッキングトラックが入っている。『
このCD6枚ははじめて見る写真も満載で、
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