2008年10月5日日曜日

『快腸リセット・ミュージック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)



VANDA誌編集部監修の書籍でもお馴染みで、「松生クリニック」を開業されている大腸の専門医、松生恒夫氏が監修した音楽療法の新刊著書と、同書とリンクした"リセット・ミュージック"のコンピレーション・アルバムがリリースされた。

新しい切り口で多くの健康ガイド本を出版し、テレビの情報番組での解説など八面六臂の活躍をされている医学博士の松生氏の新刊ということで、音楽療法についての著書は2006年出版の『ビートルズでおなかスッキリ』でも既にお馴染みである。
今回は"腸と脳がスッキリ"という副題でもご理解出来ると思うが、新たに【腸と脳が幸福になる本】をテーマに、腸と音楽の密接な関係を分かり易く解説しているのだ。
本書では、「脳がリラックスすれば腸がよくなる」 「音楽がもたらす脳のリラクゼーション」 「身体が喜ぶ食生活」 「快腸リセットミュージック・ア・ラ・カルト」と四つの大きな章から成り、各章に関係する七つのコラムから構成され、それぞれに興味深く読める内容となっている。
「快腸リセットミュージック・ア・ラ・カルト」では、"思い出しミュージック" "イージーリスニング"と二つのテーマから成るディスクガイドの章になっており、117作品がセレクトされている。
そのセレクトの仕方が実に絶妙で、一般的に知られるイージーリスニング系アルバムや名作と呼ばれる映画のオリジナル・サウンドトラックだけではなく、近年の国内テレビドラマのオリジナル・サウンドトラックからも多く選ばれているという、敷居の低さでも読者の興味を惹くだろう。
同時企画として、この章から選ばれた18曲が、本書と同じタイトルのコンピレーション・アルバムとしてBMG JAPANからリリースされているので同時にチェックしてほしい。
(ウチタカヒデ)


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