スカパーでも放送しているアメリカで大人気のアニメ、スポンジボブのCDである。当然のことながら企画もの、あのアンディ・パレイが作曲・プロデュースを担当したので、随所に60sを感じさせる佳曲が入り、なかなか楽しめるアルバムになった。バックコーラスにはどの曲というクレジットはないがブライアン・ウィルソンのクレジットがあり、BBのファンには見逃せない。まず「The Best Day Ever」にビックリ。このイントロのギターとキーボードのサウンドはどうだ!これは「The Little Girl I Once Knew」から『Pet Sounds』へ繋がるブライアン独特のサウンドであり、バックに木琴を持ってくるところなど、ビーチボーイズファンは泣けてしまうはず。ハーモニーもいい。美しいハーモニーを生かしたバラード「My Tighty Whiteys」もパーカッションの使い方など、ブライアンのエッセンスが散りばめられていて楽しめる。トロピカルなAメロがロック調に変わる「Bikini Bottom/Rock Bottom」もいいし、バブルガム・タッチの「Where's Gary?」もいい。その他の曲はR&B、ロック、ラテン、カントリーなど変幻自在で、アンディの才能を十分に感じることができるだろう。ちなみにブライアンが参加したのは「Doin' The Krabby Party」というロックナンバーで、ハーモニーでブライアンと分かる。なおリード・ヴォーカルはアニメの声なので、あしからず。
(佐野)
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