アメリカ一のビーチボーイズファンジンであるEndless Summer Quarterlyの2006年12月号は、久々CDが同梱された充実したものになった。タイトルを見ても分かるとおり、故カール・ウィルソンに捧げるトリビュート・アルバムで、カールの息子のジャスティン・ウィルソン、アルの息子のマット・ジャーディン、マイクの子供のクリスチャン・ラブ、デビッド・マークス、デシ&ビリー(ディノは既に故人)、リップコーズ(ブルース&テリーはいない)といった縁の人の曲に加え、ベックリー=ラム=ウィルソンのアルバムから3曲持ってくるなど、ファンジンとはとても思えない豪華なラインラップになった。極めつけはブライアン・ウィルソンの登場だ。2004年2月に録音された「Believe In Yourself」がそれで、ブライアンはジェフリー・フォスケット、ダリアン・サハナジャのバックコーラスを得て、このアップテンポでキャッチーな軽快なナンバーを聴かせてくれる。ブライアンにしては特筆すべきレベルの曲ではないが、新曲がファンジンのCDで聴けるなんてまさに「信じられない」。このファンジン、いったい何者?
(佐野)
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