2006年12月24日日曜日

Radio VANDA第81回選曲リスト(2007/1/4)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


特集:Sing in Japanese

 

1.クエスチョンズ67/68...シカゴ

2.ロウダウン...シカゴ

3.夢見るシャンソン人形...フランス・ギャル

4. すてきな王子様...フランス・ギャル

5. 涙の小径...・ニール・セダカ

6. High On A Mountain...ニール・セダカ(Oh Carol Boxまで未発表)

7. シング...カーペンターズ

8. 天使のささやき...スリー・ディグリーズ

9. 星空の二人...ビリー・デービスJr&マリリン・マックー

10. ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ...スティング

11. ある愛の詩ー...アンディ・ウィリアムス

12. ゴッドファーザーの愛のテーマ...アンディ・ウィリアムス

13. 手をとりあって...クイーン

2006年12月1日金曜日

☆The Surf City Allstar Band:『Live In Concert』(The Surf City Allstar Band/2001-07)

アル・ジャーディンの息子のマット、ゲイリー・グリフィン、フィリップ・ボードウェル、ドン・レイモンド、デビッド・ロゲマンの5人によりビーチ・ボーイズ、ジャン&ディーンナンバーのコピーバンド、サーフ・シティ・オールスター・バンドのライブCDがこれ。これだけ読むとどうでもいいと思うだろうが、アル・ジャーディンが「California Girls」で、デビッド・マークスが「Little Deuce Coupe」でリード・ヴォーカルをとっていると聞けば、触手を伸ばす人もいるだろう。ディーン・トーレンスは5曲でリードを担当しており、まさに懐メロコンサート。演奏とハーモニーは安定しており、感動するような要素はまったくないが、まあその場にいれば楽しめるだろう。やはりアルのヴォーカルの存在感は際立っており、力強いアルのヴォーカルにより、この曲だけ輪郭がはっきりしている。カール亡き後、アルのヴォーカルがないとビーチ・ボーイズはダメだと改めて思った次第。反面デビッド・マークスのヴォーカルは弱く、なぜ脱退させられたかこの声量が一因だったかも。CDwww.surfcityallstars.comから通販で。(佐野)
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☆SpongeBob SquarePants:『The Best Day Ever』(SonyBMG/82876-86357-2)



スカパーでも放送しているアメリカで大人気のアニメ、スポンジボブのCDである。当然のことながら企画もの、あのアンディ・パレイが作曲・プロデュースを担当したので、随所に60sを感じさせる佳曲が入り、なかなか楽しめるアルバムになった。バックコーラスにはどの曲というクレジットはないがブライアン・ウィルソンのクレジットがあり、BBのファンには見逃せない。まず「The Best Day Ever」にビックリ。このイントロのギターとキーボードのサウンドはどうだ!これは「The Little Girl I Once Knew」から『Pet Sounds』へ繋がるブライアン独特のサウンドであり、バックに木琴を持ってくるところなど、ビーチボーイズファンは泣けてしまうはず。ハーモニーもいい。美しいハーモニーを生かしたバラード「My Tighty Whiteys」もパーカッションの使い方など、ブライアンのエッセンスが散りばめられていて楽しめる。トロピカルなAメロがロック調に変わる「Bikini Bottom/Rock Bottom」もいいし、バブルガム・タッチの「Where's Gary?」もいい。その他の曲はR&B、ロック、ラテン、カントリーなど変幻自在で、アンディの才能を十分に感じることができるだろう。ちなみにブライアンが参加したのは「Doin' The Krabby Party」というロックナンバーで、ハーモニーでブライアンと分かる。なおリード・ヴォーカルはアニメの声なので、あしからず。
(佐野)
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☆Brian Wilson etc:『Carl Wilson Under God』(Endless Summer Quarterly/ESQCWCD60)


アメリカ一のビーチボーイズファンジンであるEndless Summer Quarterly200612月号は、久々CDが同梱された充実したものになった。タイトルを見ても分かるとおり、故カール・ウィルソンに捧げるトリビュート・アルバムで、カールの息子のジャスティン・ウィルソン、アルの息子のマット・ジャーディン、マイクの子供のクリスチャン・ラブ、デビッド・マークス、デシ&ビリー(ディノは既に故人)、リップコーズ(ブルース&テリーはいない)といった縁の人の曲に加え、ベックリー=ラム=ウィルソンのアルバムから3曲持ってくるなど、ファンジンとはとても思えない豪華なラインラップになった。極めつけはブライアン・ウィルソンの登場だ。20042月に録音された「Believe In Yourself」がそれで、ブライアンはジェフリー・フォスケット、ダリアン・サハナジャのバックコーラスを得て、このアップテンポでキャッチーな軽快なナンバーを聴かせてくれる。ブライアンにしては特筆すべきレベルの曲ではないが、新曲がファンジンのCDで聴けるなんてまさに「信じられない」。このファンジン、いったい何者?
(佐野)
Special Edition, Carl Wilson, Under God CD

☆Andy Williams:『マイファミリー「味の素」CMソングコレクション』(Belsmile/BSCH30052)

日本でも大人気だったアンディ・ウィリアムス。そんなアンディの人気を裏付けるのが、味の素のCMだ。1970年に放送された味の素のCMは、アンディ自身が登場し、日本語で小林亜星作曲のCMソングを歌った。19691224日にロサンゼルスで小林亜星が書いた「いつでもどこでも」、「Let's Dance」、「すてきなそらを」が録音され、放送されたのは「いつでもどこでも」だけだったが、この3曲は非売品のピクチャーレコードとして配布されていた。このレアレコードが、実際に放送で使われた「いつでもどこでもTVCM30秒ヴァージョン」を加えて復刻されたのは、ファンとしてただもう嬉しい限り。3曲ともソフトロックタッチでアップテンポの流麗なナンバーばかり、小林亜星のセンスの良さを感じさせる佳曲だ。アンディの日本語もなかなか達者で、これはファンならずとも買う価値がある。なお、この2ヴァージョン、出だしの2音のメロディがちょっと違っていた。 (佐野)
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☆Andy Williams:『The Best Of The Andy Williams Show』(Image/82876519599)DVD ☆Andy Williams:『Andy Williams Sings The Hits』(Passport Video/1595)DVD ☆Andy Williams:『The Best Of Andy Williams Christmas Songs』(Questar/QD3283)DVD

先日紹介したアンディ・ウィリアムスのDVDMoon River And Me』ですっかりアンディに夢中になり、その他のDVDも見ないと、さっそく輸入盤を注文して取り寄せた。この3枚のDVDはそれぞれ、先の『Moon River And Me』を補完する形になっていたので、価値がある。まず『Andy Williams Sing The Hits』は全て白黒で、TVのショーでウィリアムス・ブラザースが出ているし、ゲストもいることから、初期の『アンディ・ウィリアムス・ショー』からの映像と思われる。大半はアンディがソロで歌うジャズ・タッチのナンバー。個人的なハイライトは「Bosa Nova Medley」で、アントニオ・カルロス・ジョビンと一緒に5曲を歌う。まさに夢のような一瞬で、ここを見るだけでも買う価値がある。この「The Girl From Ipanema」は『Moon River And Me』と同じものなので、ここだけ65年の収録と判明した。ただし最後を編集で切ってしまったのはいただけない。他でもパティ・ペイジがゲストの回がある。アンディ自身の曲でお馴染みの曲は「Danny Boy」、全部で16トラック、20曲が楽しめる。
そして最も楽しみにしていたのがカラーの『The Best Of The Andy Williams Show』だ。16トラックあり、ソロは4曲。ゲイリー・ルイスの父親で、コメディ王ジェリー・ルイスに振り付けや歌い方を指導されるおふざけのパートと、ジュディ・ガーランドと互いに髭などを書きあうパートは歌ではなくギャグ・パート。デュオは10曲あるが、『Moon River And Me』と同じものは3曲のみで、私のお気に入りのジュリー・アンドリュースとのデュオもここでは「Language Of Love」と違うし、ヘンリー・マンシーニとの掛け合いが楽しい「In The Arms Of Love」や、エラ・フィッツジェラルドとのデュオはDVDとしてはここのみの組み合わせだ。オープニングとクロージングがあるところがいかにもショーということが伝わってきて良く、特にエンディングでのアンディの十八番、「May Each Day」を聴くと、とても暖かい気持ちになって心地よい。本当にアンディの声はジェントル、そしてマイルドだ。優しげで少し笑顔をたたえたアンディの表情も実にいいなあ。なお、このDVDは今はイギリス盤だけなのでPAL、マルチDVDプレイヤーで見ましょう。
The Best Of Andy Williams Christmas Songs』は62年から70年まで続いたクリスマスの定番となったアンディ・ウィリアムスのクリスマス・スペシャルの名場面(名曲)集。奥さんのクロディーヌ・ロンジェ、子供、両親、4兄弟のウィリアムス・ブラザース、さらにオズモンド・ブラザースも登場するとても楽しい歌によるクリスマス・スペシャルで、家族みんなが集まり、楽しくクリスマスを過ごす、豊かで平和なアメリカの理想の世界がここにあり、実に心地いい。私の実家も私が生まれてから行っているというので50年近く家族揃ってのクリスマスをやっており、私と弟は結婚して別に暮らしていても、絶対にこの日だけはスケジュールを空け、子供も連れて行く、元旦と並ぶ佐野家の最重要の行事になっている。クリスチャンではないので、ただご馳走を食べるだけのイベントなのだが、こうやって一家がみな集まるのは実にいいものだ。だからウィリアムス一家の楽しいクリスマスを見るのは嬉しい。こうでなきゃってね。中にはクロディーヌ・ロンジェが一番をソロで歌うアンディとのデュオ、「My Favorite Things」が見られるなど、120分たっぷりと楽しめる。『Moon River And Me』ではクリスマス・スペシャルはダイジェストで少ししか見られなかったので、これはこれで欲しい。この3枚のDVDと『Moon River And Me』を合わせた4枚は、是非早いうちに買っておこう。DVDCDと同じですぐに入手困難になるから、じゃあ来年なんて思わないようにね。
(佐野)
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