2006年11月24日金曜日

Radio VANDA第80回選曲リスト (2006/12/7)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。



特集:John Lennon




1. Give Peace A Chance...The U.S. Vs. John Lennon』ミックス

2. Instant Karma...The U.S. Vs. John Lennon』ミックス

3. Love

4. Imagine

5. Oh My Love

6. How

7. New York City

8. Well...Frank ZappaPlayground Psychotics』収録のミックス

9. I'm The Greatest

10. Goodnight Vienna

11. (Just Like)Starting Over...22秒も長い12インチシングルヴァージョン

12. Grow Old With Me...George Martinがストリングスを付けた『John Lennon Anthology』ヴァージョン

13. Move Over Ms.L

 

 


2006年11月2日木曜日

Radio VANDA増刊Part2(2006/11/30)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


特集:Soft Rock In JAPAN Vol.2

 

1. ある日渚で...加山雄三

2. あの時君は若かった...スパイダース

3. 天使の誘惑...黛ジュン

4. 男と女のスキャット...由紀さおり

5. マイティジャックの歌...フールサンズ合唱団

6. 幸せをはこぶメルモ...桜井妙子

7. ちいさな愛のうた...堀江美都子

8. オリーブの午后...大滝詠一

9. 愛を描いて...山下達郎

10. 明日になれば僕は...Lamp

11. 秘密~彼氏はJリーガー...君島 祥(作曲:ヒロ渡辺)

12. スタールースター...コレクターズ

13. ボーイミーツガール...HAYDON

 



2006年11月1日水曜日

☆Who:『Endless Wire Deluxe Edition』(ポリドール/UICP9015/6)

フー名義のフル・アルバムはなんと24年ぶり、ミニ・オペラもあり、フー・ファンのためにピートとロジャーが贈ったプレゼントのような1枚だ。声の艶はだいぶ衰えてしまったが、ピートの曲にロジャーのヴォーカルは本当によく合う。やはりこの組み合わせがベストと、誰もが感じるだろう。ただし、若い頃にも一部でやっていたが、気張ったようなあの変な歌い方で全曲を通す「In The Ether」みたいな曲は勘弁願いたいが。ベースのピート・パラディーノとドラムのピーター・ハンティントンの演奏は十分なレベルにあり、アップの曲ではジョン・エントウィッスル、キース・ムーンに近いサウンドを作ることができた。個人的にはその往年のフーを彷彿とさせる「Black Windows Eye」がお気に入り。そしてやはりベストは1~2分台の曲を10曲つなぎ合わせたミニ・オペラの『Wire And Glass』になった。特にその往年のフーサウンドが炸裂する冒頭の「Sound Round」、「Pick Up The Peace」と「We Got A Hit」は文句なし。さらに今、売っている「限定盤」にはもう1CDが入っていて、こちらは20067月にフランスのリヨンでのライブが7曲収められている。嬉しいのは冒頭の「The Seeker」で、この曲はライブでは数回しか演奏したことがない「幻の」曲だった。重量感のあるいかにもフーという演奏だ。そしてピートのソロ・シングルのB面で発表されていただけの「Greyhound Girl」もレアだ。ギター1本でピートがソロで歌っていた。最後にジャケットのデザインにも触れておこう。CD2枚が収められたインレイは、それぞれ『Tommy』と『Live At Leeds』そのもので、特に後者はLeedsを赤線で消してLyonと直したしゃれっ気たっぷりのデザインだった。(佐野)
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☆Neil Young & Crazy Horse:『Live At The Fillmore 1970』(ワーナー/WPCR12527)

この時代のニール・ヤングが一番好きだ。ニール・ヤングはいつでもニール・ヤングであり、嫌いな時代はどこにもないのだが、音楽的に時に好きな時代は60年代後半から70年代前半になる。このアルバムはタイトルの通り、19703月にニューヨークのフィルモア・イーストで行われたライブで、ライブ後半のクレイジー・ホースをバックに従えたエレクトリック・セットの模様を収めてあり、まさに最高の時代の最高のライブと言えよう。やはり何といっても14分を超える魂のギターソロが聴ける「Cowgirl In The Sand」と12分に渡る「Down By The River」が圧巻だ。私は元来、「3分の曲」の支持派であり、長い演奏だとほとんど退屈してしまって聴く意欲を失ってしまうのだが、ニールの曲に漂う独特の哀調と、テクニック云々ではないその狂おしいまでのギター・ソロが一体となると、曲のパッションに引きずり込まれ、長い時間など忘れてしまう。長い演奏でも聴けるのはニール・ヤングだけだ。その当時未発表だった「Winterlong」も熱い。『Decade』収録のヴァージョンより、若いニールのパワーを感じさせてくれ、魅力的だ。同じく未発表だった「Wonderin'」の軽快なカントリー・タッチは、重い先の2曲の箸休めとしていい味を出している。そしてこのエレクトリック・セットで名曲「Cinnamon Girl」をカットしてまで収録したのが、ニールとダニー・ウィットンの共作でダニー・ウィットン自身がリード・ヴォーカルを取った「Come On Baby Let's Go Downtown」である。この2年後にドラッグ禍で他界してしまったこの優れたクレイジー・ホースのメンバーを、いかにニールが愛していたかということを感じさせる。ニールのヴォーカル曲と少しも見劣りしない素晴らしい出来だった。(佐野)
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☆Goldebriars:『Climbing Stars』(ソニー/MHCP1136)


カート・ベッチャーがデビューしたバンドとして知られるゴールドブライアーズ。先日、CD化され、アルバム未収録シングルまで含んだ2枚のアルバムで、全てリリースされたと思ったら、196412月に録音されていたサード・アルバム用の9曲に、ファースト、セカンド・アルバムでのボツ曲8曲、サード・アルバム用の別テイク4曲が、こうして新たな1枚のアルバムとしてリリースされた。ファーストでは完璧なフォーク・グループだったゴールドブライアーズが、セカンドではハープシコードなどをフィーチャーし、ポップ・グループへと移行したのは、カート・ベッチャーのベクトルがよりプログレッシヴなものへと向っていたからだ。未発表のまま解散したものの、来るべきサードでは、さらにポップな曲にチャレンジしていた。ここで大きな力を発揮したのがボブ・ゴールドスタイン。「ワシントン広場の夜は更けて」の作者として知られるボブは、セカンドアルバムではアルバムの華である「Sea Of Tears」と「Castle On The Corner」を書き、そのポップ・センスを遺憾なく発揮していた。カートの弱点は作曲能力の不足だったが、サードでは9曲中5曲(2曲はシングルのみでリリースされた「June Bride Baby」と「I'm Gonna Marry You」)をボブが書いたため、「いい曲」がぐっと増えた。特に素晴らしいのが「Tell It To The Wind」と「Nothing Wrong With You That My Love Can't Cure」だ。どちらもティンパニーを配し、曲をドラマティックに演出していた。前者はイントロはマイナーだが歌が始まるとメジャーになり、キャッチーなフックもあり、センス溢れるカッコいい曲。後者は、イントロと曲中のギターのフレーズがサーチャーズ風の、これもポップな快作だった。ファースト、セカンドの曲は従来のゴールドブライアーズ風のフォーク・ナンバーで、カート作の「My Song」という曲もあったが、華やかなものはない。極端な話、サードの2曲のためにだけにでも購入するアルバムだろう。(佐野)