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2005年11月24日木曜日

Radio VANDA第68回選曲リスト(2005/12/01)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。




特集:Creedence Clearwater Revival

 

1.Have You Ever Been Lonely('62)...Tommy Fogerty & The Blue Velvets

2.Don't Tell Me No Lies('64)...Golliwogs

3.Brown Eyed Girl('65)...Golliwogs

4.Fight Fire('66)...Golliwogs

5.She Was Mine('66)...GolliwogsUnreleased

6.Walking On The Water('66)...Golliwogs

7.I Put A Spell On You('69)...Woodstock Live

8.Born On The Bayou('69)

9.Proud Mary('69)

10.Bad Moon Rising('69)

11.Travelin' Band('70)

12.Who'll Stop The Rain('70)

13.Up Around The Bend('70)

14.Lookin' Out My Back Door('70)

15.Have You Ever Seen The Rain('70)

 

2005年11月1日火曜日

☆Brian Wilson:『Waling Down The Path Of Life/Love & Mercy』(Oglio/86960-2)

このブライアン・ウィルソンの新しいシングルは、先のハリケーンのチャリティ目的で作られたもの。Scott Bennett,Nelson Bragg,Taylor Mills3人が加わり4人で録音されたもので、この2曲はメドレーでつながっていた。「Waling Down The Path Of Life」はゴスペルタッチの曲で、イントロ部分のメロディー以外は女性ヴォーカルがリードを取る。2分程度の短い曲で、一瞬のブレイクの後、ピアノに導かれブライアンのヴォーカルでの「Love & Mercy」へつながっていく。ピアノ以外はハーモニーというシンプルなテイクだが、ブライアンのヴォーカルが実に清涼感があり、美しい。ライブをこなし歌のリハビリも続けてきたブライアン、ここまで表情豊かに歌えるのようになったのかと、感慨ひとしおだった。購入はhttp://www.brianwilson.com/content/path_player/index.htmlまで。いきなり曲が鳴るので驚かないように。送料込み$12.5paypalで買えるので手続きが超簡単なのが嬉しい。(佐野)
Walking Down The Path Of Life / Love & Mercy



☆Cowsills:『We Can Fly』(ウルトラヴァイヴ/CDSOL7141)

カウシルズと言えば「We Can Fly」、決して「雨に消えた初恋」ではない。確かに「雨に消えた初恋」は名曲中の名曲だったが、「We Can Fly」は桁違いの、超弩級の名曲だったからだ。私は、名刺代わりによく自分で作ったポップス名曲集のCDRを渡すのだが、その冒頭は常に「We Can Fly」だった。華やかで、高揚感があって、ビートも、ハーモニーもあって、ソフトロックの理想の形が結実したのがこの曲だったからだ。特に管楽器のイントロの後のアコースティックギターのコードストロークが泣ける。チャートは21位止まりだったが、そんな事は関係ない、ポップスファンなら未来に語り継ぐべき最高の曲だろう。このアルバムは「We Can Fly」をフィーチャーした68年にリリースされたカウシルズのセカンドアルバムで、元々ガレージ出身のカウシルズは、「雨に消えた初恋」と「We Can Fly」の両方を書いたプロデューサーのアーティー・コーンフェルドから離れて自分達の力を試したいという思いがあったようで、本作では全11曲中9曲の作曲に参加し、内3曲が完全なオリジナルと、オリジナル色の強いアルバムになった。しかしアーティー・コーンフェルドの実力は段違いで、オリジナルはキャッチーさが乏しく、全体的に地味な印象はぬぐえない。しかしそのオリジナルの中ではサビに工夫がある「Mister Flynn」がいいし、フィショフとの共作だが、心引かれる解放感のあるメロディを持つ「One Man Show」は素晴らしい快作だった。この後にカウシルズはコーンフェルドとは離れつつ、外部ライターを多く起用して最高作『Captain Sad And His Ship Of Fools』をリリースするのだが、成功は収められなかった。この後は是非、この未CD化のサードアルバムを出して欲しいものだが...。なお、このCDを作ったCollector's Choice Musicはもともと雑なリイシューをする会社だったが、このCDに至っては表から見えるバックインレイの曲順がメチャクチャで、だいたい11曲入っているのに10曲しか表記していない。正しい曲目と曲順は、実際のバックジャケットを縮小したものがジャケット裏にあるので、そちらを参照して欲しい。(佐野)
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☆Neil Diamond:『12 Songs』(Columbia/8-2796-94776-2)

アメリカを代表するミュージシャンであるニール・ダイアモンド。しかし日本ではあまりに人気がなく、新譜が出てもほとんど取り上げられることもなく、事実、このCDも肝心なこのデジパックヴァージョンはいつまでたってもレギュラー盤しかネット販売のラインナップに出てこなかった。今は出ているがとんでもなく高い値段が付けられている始末。amamzon.comで買うと送料込み2500円くらいで買えるのでそちらをどうぞ。話は回り道してしまったが、このCDはボーナス・トラックにブライアン・ウィルソンが共演した「Delicious Love」という曲が入っているのだ。このテイクはデジパック仕様の盤しか入っていないので間違えてもレギュラー盤を買わないこと。この曲はアルバムの中でも最もビートが効いてキャッチーなナンバーだったが、ブライアンが加わるとバックコーラスとカウンターのハーモニーが入り一気にポップに変貌、曲は新たな輝きを見せた。この1曲のために買う価値があるね。(佐野)
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☆Various:『LIVE8』(東芝EMI/TOBW3271-4)DVD

今年の72日、全世界で30億人が見たと言われるロックの歴史的イベント、「LIVE8」のDVDが4枚組みのボックスでリリースされた。発起人は20年前に「LIVE AID」(このタイトルにも引っ掛けている。巧い!)を実現させたボブ・ゲルドフで、やはりその当時と同じく、アフリカの貧困を救済すべく企画されたイベントだった。丁度この時にイギリスで開催されていたサミット、G8の首脳に向けて企画されており、事実、G8の首脳から毎年250億ドルの予算の増額をアフリカのために引き出すことに成功している。もちろんこのイベントだけで決められたものではないだろうが、無視できない大きな存在であったことは間違いない。さて、この世紀のイベントはこのDVDだけでも70アーティスト、100曲以上、10時間以上が収録されており、とても紹介しきれないので、VANDA向けのアーティストのみ、取り上げさせてもらおう。
オープニングとエンディングを飾るポール・マッカートニーは、ここでも存在感を見せる。
オープニングでU2と共演した「SGT Pepper's Lonely Hearts Club Band」はオープニングとして最高のアクトだ。バックのホーンセクションが、アルバムと同じ服装、同じヒゲを付けて演奏していて、演出もいい。このSGT Peppersはこのイベント全体の演出になっており、ジャケットやレーベルにはSGT Peppers風の服装を着せられたG8の首脳が大きく写っていて、ディスク2のレーベル半分は小泉首相だった。「Get Back,Drive My Car,Helter Skelter」と続くロックナンバーは60歳過ぎとはとは思えないほどパワフルで、十分に聴かせてくれた。ポールと同じく前回も出演したフーは「Who Are You,Won't Get Fooled Again」の2曲。日本公演と同じような雰囲気で、ピート・タウンゼンドのカッコ良さが際立ってていた。体型が崩れないのがさすがだ。ブライアン・ウィルソンは「Good Vibrations」の1曲のみ。あのビリビリの手の動きがカッコ悪いが、演奏はいい出来栄えだ。ただこのDVDのハイライトは何といってもピンク・フロイドだろう。長い間仲たがいしていたメンバー4人全員が本当に久々に顔を合わせ、そして演奏もするなんて信じられない思いのファンも多いだろう。ロジャー・ウォーターズがデイブ・ギルモアに電話をして出演が決まったそうで、一夜限りの夢が実現した。「Speak To Me,Breathe,Money,Wish You Were Here,Comfortably Numb」の5曲に加え、ロジャーとデイブがアコースティック・ギター歌うリハーサル風景まで収められていて、ファンならずとも涙ものだ。髪の毛が伸びロマンスグレーになったロジャーは、どうみてもリチャード・ギアで、こんなに似ているとは思わなかった。(ということは小泉首相にも似ていることになる。)強面のデイブはジャック・ニコルソンみたい。ピンク・フロイドの美しいサウンドに久々に酔わせてもらった。(佐野)
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