2004年12月28日火曜日

☆Brian Wilson:「Good Vibrations/In Blue Hawaii (Instrumental)」(Nonesuch/NS001CD)


Smile」から初の CD シングルがこれだ。(先の "Wonderful" はアナログ限定シングル)
まず "Good Vibrations" は少し手が加えられていて、イントロに短い "Our Prayer" が入り、最後のキーがそのまま "Good Vibrations" のイントロになるという洒落た編集がされていた。
"In Blue Hawaii(Instrumental)" はカラオケ。
冒頭のアカペラ状態の "Water" のパートは同じキーのバッキングが鳴り続けていてちょっと不思議な感じ、続いて "I Love To Say Da Da" になると、もうビーチ・ボーイズ版でもお馴染みだったリードメロディのないヴァージョンになる。
「Smile」のハイライトの1曲なので、これは嬉しい収録、カラオケは都合6曲となった。
(佐野)
  

                                  

2004年12月27日月曜日

☆Brian Wilson:「On A Holiday/Roll Plymouth Rock (Instrumental)」(Endless Summer Quarterly)


数あるビーチ・ボーイズのファンジンの中でも最高のクオリティを誇る Endless Summer Quarterly200411月号(月刊ではない) "Special Smile Issue" ということで、ブライアン・ウィルソン、ヴァン・ダイク・パークスへのインタビューが掲載されていた。
 ブライアンの全曲コメントなど興味深いが、一番のポイントは付属の2曲入り CD である。
どちらも「Smile」からのカットで、1曲目の "On A Hiliday" は同じものだが2曲目の "Roll Plymouth Rock(Instrumental)" はタイトルのとおりカラオケ・ヴァージョン。
 これは先に紹介した LP にも収録されなかった初登場のテイクでこれは貴重だ。オケだけで聴くとまさにブートで聴きまくったビーチ・ボーイズの「Smile」で、逆に新鮮に聴こえてしまった。
 ジャケットもイメージを統一していてさすがである。このジャケットもそうだが、何枚も満面の笑みをたたえたブライアンの写真が何枚もあり、少し前のひき つった笑いしか見られなかったブライアンの順調な回復が感じられて、嬉しい気持ちになってしまった。
 購入は$35を国際郵便為替で Endless Summer Quarterly:P.O.Box 470315,Charlotte,NC 28247 USAまで。これで3号分送られてくる。(佐野)

2004年12月25日土曜日

Radio VANDA 第 57 回選曲リスト(2005/01/06)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。
Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。



特集Pete Townshend

1. Day Of Silence ('70)
2. Begin The Beguine ('70)
3. Sleeping Dog ('76)
4. My Baby Gives It Away ('77)
5. Rough Boys ('80)
6. Let My Love Open The Door ('80)
7. Classified ('73)
8. Uniform ('82)
9. Pinball Wizard ('78) ...
The Second Movement』収録
10. Ascension Two ('82) ...
The Best Of Music And Rhythm』収録
11. I Believe My Own Eyes ('93) ...
ミュージカル『Tommy』用書き下ろし
12. Was There Life ('89)

 

2004年12月16日木曜日

☆Simon & Garfunkel:『Old Friends Live On Stage (Deluxe Edition)』 (Warner Bros./48967-2) DVD/2CD

2003年12月のサイモン&ガーファンクルの再結成ツアーを収録した DVD 。
実はこのデラックス・エディションは CD 2枚も付いた3枚組なのだが、 DVD は CD ではカットされた "Keep The Customer Satisfied" や "The 59th Street Bridge Song" とゲスト出演のエヴァリー・ブラザースの2曲も多く収録されたいたため CD はオマケと言ってもよく、 DVD と呼ぶことにした。それでいてアマゾンで2707円なのだから安い!
   DVD はツアーのハイライトとなったニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンとニュージャージーのステージを中心に構成したもので、剥げ頭に近くなったポール・サイモンと、年をとってバック・トゥ・ザ・フューチャーのドクのような風貌になったアート・ガーファンクルの二人の姿にまず驚かされた。
しかし冒頭が "Old Friends/Bookends" だよ。歌は70歳の旧友を歌っているが、今の二人は62歳、そう、もう歌を書いてから35年も経っていたんだね。いつの間にか、歌の世界と同じになっていた二人。歌は時代を超え、歌を愛する人に囲まれ、こうして二人は万雷の拍手の中で歌ったんだ。なんて素晴らしい旧友なんだろう。もう冒頭だけで泣けてしまった。
彼らが存在していた1970年の時は私は中一だった。ビートルズが好きな私、ローリング・ストーンズが好きなThe Sidewinderこと中原寧君、そしてサイモン&ガーファンクルが好きな坂本君は、よく渋谷の坂本君の家に集まってはレコードを順にかけて聴いていたものだ。
当時は「~派」のような壁があって、なかなかお互いの好きなものをストレートにほめにくかったものだが、私はどれもみな好きでひそかにレコードを買っていた。そんな坂本君は親の跡を継いで医者になったが、若くして病気で亡くなってしまった。23年ぶりにサイモン&ガーファンクルが集まってアルバムも出したよ、そんな事を坂本君に知らせたくて。少し余計な事を書いてしまいました。
アート・ガーファンクルの声は僅かにかすれているが、やはり天使の声だ。ポール・サイモンの歌に最も映える。披露された S&G の26曲はどれも名曲揃いで、曲の力だけでも感動したが、当時のアメリカの理想と希望、矛盾と絶望を描いた歌を聴きながら、今のアメリカをこんな視点で描けるミュージシャンがいるのだろうかと、ふと思ってしまった。
ボーナス映像は70年のTV『Songs Of America』からの6 曲が楽しめる。 "Bridge Over Troubled Water" , "The 59th Street Bridge Song" はリハーサル、ライブでは "Mrs.Robinson" , "The Sound Of Silence" , "For Emily,Whenever I May Find Her" はフル、 "Homeward Bound" , "The Boxer" は一部が見られ、貴重な当時の映像に釘付けになってしまった。
特に "For Emily~" でのポールのギターの上手さとアートの歌の美しさが印象的だし、また歌詞の違う "The Boxer" の一部も必見。
とにかく迷わずこの DVD を買いましょう。(佐野)   

                                 

2004年12月11日土曜日

☆Pete Townshend:『Live Brixton Academy '85』 (eelpie.com/EPRO20)☆http://thumbs.ebaystatic.com/images/g/g7cAAOSwzgRWyQVJ/s-l225.jpg』(eelpie.com/EPRO19) DVD


前者はネット通販オンリーのピート・タウンゼンドのライブ CD の最新版だが、過去の5種より圧倒的に古い85年のライブが登場した。ちょうど『White City』をリリースし、ギターにデイヴ・ギルモアを迎えたDeep Endでのライブなので、バンド形式のパワフルなライブが堪能できる。
CD 2枚組、約140分のライブは圧巻だ。
後者はピートが心酔するインドの導師、ミハー・ババの組織のために制作された DVD 。
箱入りでNTSCとPALが表裏になったマルチな仕様、なるほどいい作りだが、内容はキツイ。スーパーマリオのようなジジイの顔をこれでもかと見せられ、うんざりさせられる。
そんな苦行もすべてはここでしか聴けない72年のピートのインドでの生ギター1本での弾き語りライブのためにある。
フーの "Bargain" とカントリー・タッチの " Time Passes" が初登場。以前パソコン用の画像でしか見られなかった8分を超えるライブの "O Parvardigar" が音声に付いたミハー・ババの映像集も DVD でたっぷりと見られるが、有り難た迷惑といった所だろう。
気になるのはタイトルの "第1集"。これでもう勘弁して欲しいものだ。(佐野)