2004年9月14日火曜日

☆Who:『YOKOHAMA 24・07・04』 (themusic.com)

フーのライブを全て CD 化してファンに届けている www.themusic.com から、7月24日に待望の初来日を果たしたフーの横浜でのライブが届いたので紹介しよう。
フーは『ロック・オデッセイ2004』に参加するために来日、ピート・タウンゼンド、ロジャー・ダルトリーの他はザック・スターキー、ピノ・パラディーノ、サイモン・タウンゼンド他という最近のベスト・メンバーでライブを行った。
長年、夢を見ていたフーのライブは、こういったフェスティヴァルなので、持ち時間が短く、86分と短めで終わってしまったが、とにもかくにも生でピートとロジャーの姿が見えただけで満足してしまった。私の席からは遠すぎて、モニターでしかよく見えなかったけど、その場に居合わせただけでよかった。
音とは関係ないが、ピートは黒いTシャツにサングラスがよく似合い、実にカッコいい。スレンダーだし、精悍な体は、得意の風車弾きなどパワフルなステージ・アクションに不可欠だろう。
曲は "I Can't Explain" からスタート、 "Subsititute" から "Anyway Anyhow Anywhere" と初期のナンバーが続き、 "Baba O'Reiley" のイントロが登場すると大きな歓声が会場を覆う。
"Behind Blue Eyes" の後はピアノで "Can'tHelp Falling In Love" が弾かれすぐに "Real Good Looking Boy" へ変わっていった。
そしてピートの「日本は初めてだ。来ようとは思っていたんだけど。ファンタスティックだ」というコメントが入り、大いに盛り上がる。ただ、このコメント、マイクの状態が悪くて、ステージで聴くよりはるかに聴きにくいのが残念。
そして "Who Are You" , "5:15" と続き、このステージのハイライトのひとつ "Love Reign O've Me" が登場する。ロジャーの声がよく出ていて、感動的だった。
そしてピートがバックのメンバー紹介するが、一番人気はザック・スターキー。 "My Generation" はピノのベースが控えめで残念、さらにすぐにリズムが変わってしまってブルース調になってしまうのもいまひとつ。
新曲の "Old Red Wine" をはさみ、 "Won't Get Fooled Again" が登場し再び大歓声が会場を包むが、ちょっとザックのドラムの入り方がよくない。一瞬なのだががモタモタした印象が残ってしまう。
ここでメンバーはステージを引き上げ、アンコールへ移る。
最後は『Tommy』メドレーだ。 "Pinball Wizard" , "Amazing Journey" , "Sparks" , "See Me Feel Me" の4曲はまさに鳥肌もの。
特に "See Me Feel Me" は、ステージで聴くと霊的な力があるようで、思わず一緒に歌ってしまうパワーがあった。
最後はピートが2年ぶりにギター・スマッシュを行い (横浜のみ)、ギターはネックを残して木っ端みじん、その光景がスローモーションのように思い出された。
やはり実際に行ってよかったと、 CD を聴きながら思った次第。翌日の大阪のものも販売されている。(佐野)


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