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2004年9月4日土曜日

☆Moody Blues:『The Lost Performance Live In Paris '70』 (SRO/D2959) DVD


ムーディーブルースの最高の時期はやはり1969年の『To Our Children's Children's Children』から1971年の『Every Good Boy Deserves Favour』だが、その真っ只中の1970年のライブという、奇跡のような DVD がリリースされた。
ただ、これはフランスの当時のテレビ番組の映像で口パク。だから曲はフェイドアウトしてしまうし、ハモンドオルガンからメロトロンの音が出て来てしまうなど、気になる点があるにはあるが、そんな事よりも黄金時代のムーディーブルースが、黄金時代の曲をリアルタイムで歌ってくれるのだから、もうそれだけで100点満点である。
 しかしフランスの客はムーディーブルースが目の前で歌ってくれているのに後ろを向いて話したり、目の前から荷物を持って途中退席したり、拍手が少なかったりと、態度が悪いことこの上ない。
タバコも吸いながら見ているし、テメエら叩き出すぞって叫びたいところだが、ここはジャティン・ヘイワードの美しい顔を見てガマンガマン。
曲はこの当時『A Question Of Balance』が最新盤だったので、 "Tortoise And Hare" や "Don't You Feel Small" という信じらない曲も登場する。
ライブでお馴染みの "Ride My See-Saw" や "Lovely To See You" 、もちろん "Nights In White Satin" "Tuesday Afternoon" など、お馴染みのナンバーが嬉しいが、ムーディーブルースファンなら感涙の "Candle Of Life" がハイライト。ライブでは演奏しない曲だったので、口パクならではだ。
また "Gypsy" もカッコいいなあ。
そしてもうひとつのハイライトがもちろん "Question" 。ただこのヴァージョン、レコードとは違うシンプルな別ヴァージョンでこれは必聴だ。
この曲以外でも、別ヴァージョンを使っていたり、マイクのヴォーカルがオンだったりと、曲によってオケが違っていた。私は74年のムーディーブルース初来日の時にコンサートへ行っているが、意外にもかなり音がでかく、そんなにレコードのような繊細なサウンドが楽しめなかった記憶があるので、この別テイクも交ざる口パクはけっこう気にいっている。
全13曲、黙って買いましょう。(佐野)
 


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