というのも私が選曲したので、そんな事が言えるのだが、手前みそではなく、この両ディスクの内容は素晴らしい。両グループをずっと愛し続けていた私が、これなら納得できる。
歌詞カードに対訳まであるし、この内容で1200円はあまりに安い。
すぐに購入すべき、最重要盤と断言しておこう。
さて、まずはゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズだが、スナッフ・ギャレットとレオン・ラッセルというポップスの達人がタッグを組んだ、最強・最高のワークスが、このゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズだった。
役割としては曲をセレクトするのが黄金の耳を持つスナッフ・ギャレット、実際のレコーディングでアレンジを決め、全ての楽器まで弾きこなしてしまう実質的なボスが、レオン・ラッセルだった。
放ったヒットは7曲の全米トップ10、さらにトップ40が5曲と、十分な商業的な成功も収めている。
曲はどれも軽快で華やか、楽しくて、ポップスの理想がここに結実している。
日本の名だたるミュージシャンの多くが、このゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズのファンと公言しているのは、このサウンドこそ求めるポップの姿であり、実は玄人受けするサウンドでもある。
冒頭の "This Diamond Ring" から15曲目までは、彼らのトップ100入りした全てのヒット曲が並ぶ。
どれも名曲揃いだが、美しいストリングスにハープシコードのリフが絶妙にからむ "My Heart's Symphony" 、同じくハープシコードの浮き浮きするリフがポイントのロジャー・クック=ロジャー・グリーナウェイ作の "Green Grass" 、誰でもどこかで聴いたことがあるはずの親しみやすいメロディを持つ "Everybody Loves A Clown" が特にお勧めかな。
でも "She's Just My Style" もいいし、14、15のカバー以外は、どれもが名曲。
さらに今回はきちんとシングル・ヴァージョンを選んでおり、特に "Sure Gonna Miss Her" を聴いて欲しい。シンコペーションを効かせたキーボードが全面に入り、今までお馴染みのアルバム・ヴァージョンとは段違いの出来栄え。
やはり60年代はシングル曲はシングル・ヴァージョンで聴かないと、その良さは伝わってこない。どのテイクもメリハリが効いていて、きっと驚くはず。そして独自選曲の5曲へ移ろう。どれもがアルバム曲だが、シングル以上のクオリティを持つナンバーだ。まずはゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズのナンバーでもこれがベスト1という人も多い "We'll Work It Out" 。
ゴージャスなイントロのピアノでもうノックアウト、華麗なメロディとサウンドを持ち、どうしてこんな名曲がアルバム曲だったのか今でも不思議だ。
そしてソルト・ウォーター・タフィーのファンなら嬉しい "Let's Be More Than Friends" 。この曲はロッド・マクブライエンが、イースタン・シーン、ペブルス&シェルスとして2回もシングル化した親しみやすい佳曲で、ゲイリー・ルイスも同じアレンジでレコーディングしていた。
そしてゲイリー・ルイスのアルバムで最高作と言える『Listen』からは、余韻の残る名バラード "Young And Carefree" 。アレンジがジャック・ニッチェなので注目だ。
そしてこの次作でスナッフ・ギャレットの最後の仕事となった『Gary Lewis Now!』からは、ボブ・リンド作の弾むような "Elusive Butterfly" と、スモーキー・ロバーズ=マレイ・マクレオド=スチュワート・マーゴリン、つまりパレードのメンバー達が作った隠れた傑作 "How Can I Thank You" を収録した。
このアルバムで、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの魅力の全てが分かると言っても過言ではない。(佐野)
役割としては曲をセレクトするのが黄金の耳を持つスナッフ・ギャレット、実際のレコーディングでアレンジを決め、全ての楽器まで弾きこなしてしまう実質的なボスが、レオン・ラッセルだった。
放ったヒットは7曲の全米トップ10、さらにトップ40が5曲と、十分な商業的な成功も収めている。
曲はどれも軽快で華やか、楽しくて、ポップスの理想がここに結実している。
日本の名だたるミュージシャンの多くが、このゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズのファンと公言しているのは、このサウンドこそ求めるポップの姿であり、実は玄人受けするサウンドでもある。
冒頭の "This Diamond Ring" から15曲目までは、彼らのトップ100入りした全てのヒット曲が並ぶ。
どれも名曲揃いだが、美しいストリングスにハープシコードのリフが絶妙にからむ "My Heart's Symphony" 、同じくハープシコードの浮き浮きするリフがポイントのロジャー・クック=ロジャー・グリーナウェイ作の "Green Grass" 、誰でもどこかで聴いたことがあるはずの親しみやすいメロディを持つ "Everybody Loves A Clown" が特にお勧めかな。
でも "She's Just My Style" もいいし、14、15のカバー以外は、どれもが名曲。
さらに今回はきちんとシングル・ヴァージョンを選んでおり、特に "Sure Gonna Miss Her" を聴いて欲しい。シンコペーションを効かせたキーボードが全面に入り、今までお馴染みのアルバム・ヴァージョンとは段違いの出来栄え。
やはり60年代はシングル曲はシングル・ヴァージョンで聴かないと、その良さは伝わってこない。どのテイクもメリハリが効いていて、きっと驚くはず。そして独自選曲の5曲へ移ろう。どれもがアルバム曲だが、シングル以上のクオリティを持つナンバーだ。まずはゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズのナンバーでもこれがベスト1という人も多い "We'll Work It Out" 。
ゴージャスなイントロのピアノでもうノックアウト、華麗なメロディとサウンドを持ち、どうしてこんな名曲がアルバム曲だったのか今でも不思議だ。
そしてソルト・ウォーター・タフィーのファンなら嬉しい "Let's Be More Than Friends" 。この曲はロッド・マクブライエンが、イースタン・シーン、ペブルス&シェルスとして2回もシングル化した親しみやすい佳曲で、ゲイリー・ルイスも同じアレンジでレコーディングしていた。
そしてゲイリー・ルイスのアルバムで最高作と言える『Listen』からは、余韻の残る名バラード "Young And Carefree" 。アレンジがジャック・ニッチェなので注目だ。
そしてこの次作でスナッフ・ギャレットの最後の仕事となった『Gary Lewis Now!』からは、ボブ・リンド作の弾むような "Elusive Butterfly" と、スモーキー・ロバーズ=マレイ・マクレオド=スチュワート・マーゴリン、つまりパレードのメンバー達が作った隠れた傑作 "How Can I Thank You" を収録した。
このアルバムで、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの魅力の全てが分かると言っても過言ではない。(佐野)
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