2004年1月30日金曜日

☆The Neon Philharmonic:『Brilliant Colors:The Complete WarnerBros.Recordings』(Rhino/RHM2-7844)



ソフト・ロック・ファンにはお馴染みの、ネオン・フィルハーモニック。
ソングライター、アレンジャー、キーボード・プレイヤーでもあるタッパー・ソーシーが、ドン・ガンドというヴォーカリストと出会って、フル・オーケストラと一流ミュージシャンのバッキングで自分の夢を実現させたのが、このプロジェクトだった。
アルバムは2枚出ていて、ファースト・アルバムはサンデイズドから CD 化されていたが、セカンド・アルバムはこれが初 CD 化。
さらにシングルのみの6曲に、71年の未 CD 化のシングル2枚の4曲と、3曲の未発表曲 "Better Times" , "Jody" , "Letters Crossing" 、ラジオスポットなどが収められ、ライノの面目躍如の仕上がりになった。
初めて聴く未 CD 化のシングル曲は、どれもネオン・フィルハーモニックらしい美しいメロディと華麗なオーケストレーションが施された佳曲が揃い、また未発表曲はオーケストラはないものの、お洒落なポップ・ナンバーばかりで、そのクオリティはとても高い。
ライノ・ハンドメイドからの通販(送料込み$48)でしか手に入らない限定盤なので、すぐに入手しておこう。
www.rhinohandmade.com まで。(佐野)
Brilliant Colors: The Complete Warner Bros. Recordings by The Neon Philharmonic (2004-01-01) 【並行輸入品】

2004年1月25日日曜日

Radio VANDA 第 46 回選曲リスト(2004/02/05)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。
Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


特集Gary Lewis & The Playboys

1. We'll Work It Out ('65)
2. This Diamond Ring
 
('64)
3. Count Me In
 
('64)
4. Save Your Heart For Me
 
('65)
5. Everybody Loves A Clown
 
('65)
6. She's Just My Style
 
('65)
7. Green Grass
 
('66)
8. My Heart's Symphony
 
('66)
9. Where Will The Words Come From
 
('66)
10. Girls In Love
 
('67)
11. Me About You
 
('67)
12. Let's Be More Than Friends
 
('67)
13. Ice Melts In The Sun
 
('67)
14. Young And Carefree
 
('67)
15. Elusive Butterfly
 
('68)
16. How Can I Thank You
 
('68)
17. Peace Of Mind
 ('72) ... Scepterからのシングル

 

2004年1月4日日曜日

Pecombo: 『Pecombo e.p.』(Sol Bossa Records SBCD-0001)












Pecombo(ペコンボ)は近年のトーキョー・ボサノヴァ・カルチャーを背景として、2002年に結成された男女5人によるボサノヴァ・コーラス・ユニットだ。
本作は彼らのファーストEPで、早くもその素晴らしいコーラス・ワークを堪能させてくれている。

ボッサを素材にしたコーラス・グループは60年代から本国ブラジルをはじめヨーロッパ各国にも多く存在しており、当時のポップス(ソフトロック)の影響も受けつつ独自の世界を構築していた。 その最も代表たる存在がクァルテート・エン・シーで、女子4声の無垢で美しいコラース・ワークは現在でも多くのファンを魅了している。
今回のPecomboはそんなクァルテート・エン・シーを始め、クァルテート・フォルマやヴィヴァ・ヴォズ等のボッサ・コーラス系から、ジャズ・コーラス・グループ最高峰のスイングル・シンガーズ、その原型となったダブル・シックス・オブ・パリ等のエッセンスも多分に受け継いでいる懐の深さを感じさせる。 気になる曲を紹介すると、ミッシェル・ルグラン最高峰の一つである「chanson des jumelles」の斬新なカバーを先ず挙げたい。コーラスとフルート・アンサンブルの見事なタペストリーと、ヴィオラオンとパンデイロが刻む大らかなリズムにスティール・パンをフューチャーした、”太陽の下のロシュフォール”といった趣が幸福感と爽快感を醸し出す。
これは本誌でも執筆されている濱田高志氏やルグラン本人にもお聴かせしたいところだ。 太田幸雄とハミングバーズを思わせる60年代和モノ・ラウンジ・センスのスキャットが炸裂する「cat walk」も聴き逃せない。 ここではブラウニー~ケニー・ドーハム的(褒め過ぎかな)なラテン・テイストのトランペット・ソロが良いアクセントになっている。
(ウチタカヒデ)