2本の映画が1枚になった2イン1DVD。 この内、「Muscle Beach Party」はフランキー・アヴァロン&アネット主演の青春コメディだが、このDVDを紹介するのは、ブライアン・ウィルソンがこの映画のために作曲・バックコーラスなどで参加していたからだ。この映画の作曲の依頼を受けたゲイリー・アッシャーは、ブライアンに手伝ってもらえるかを打診、ブライアンは快諾し、ブライアン、ゲイリー、ロジャー・クリスチャンの3人で、63年10月から11月の間に6曲を共作した。 "Surfer's Holiday" , "My First Love" , "Muscle Beach Party" はハリウッドのウェスタンのスタジオ3 "Running Wild" , "Muscle Bustle" はハリウッドのサンセット・スタジオで録音され、ブライアンはピアノとコーラスを担当し、バックトラックを完成している。 ここに出演者のリード・ヴォーカルを加えたものが映画で使われている。 これらのトラックは残念ながらレコードでは一切使われていないため、映画のみの貴重なトラックと言えよう。では映画のランニングタイムと、その6曲の登場シーンを紹介しよう。(2分)映画の冒頭で、海へ向かう車の上でフランキー・アヴァロン、アネットがデュエットで "Surfer's Holiday" を歌い、ディック・デイルも車上でギターソロを披露してくれる。 ブライアンらのバックコーラスがよく聞こえる。 (52分)二人が向かったクラブで、ディック・デイル&ザ・デル・トーンが "My First Love" を歌う。すぐに台詞が被ってきてしまうのが残念。 (54分)続いて同じくディック・デイル&ザ・デル・トーンズで"Muscle Beach Party" が登場。 いかにもこの時代のブライアンが書きそうな曲で、自家薬籠中の出来だが、この曲も台詞が多い。 (59分)フランキーがアネットに対して恋のさや当てを行うシーンで、フランキーが踊りながら "Running Wild" を歌っている。アップテンポの快調なロック・ナンバー。(67分)パーティーで、ディック・デイルとドナ・ローレンが"Muscle Bustle" をデュエットする。 楽しい曲で、歌もコーラスもよく聴こえる。(69分)キャンプファイヤーのシーンで、みんながディック・デイルを囲んでアカペラで"Surfin' Woodie" を歌う。(佐野)
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