2002年8月26日月曜日

☆Blue Mink:『Good Morning Freedom Anthology』(Sanctuary 530)



ロジャー・クックとマデリン・ベルのデュオ・ヴォーカルを基本としたグループ、ブルー・ミンクは、1969年の "Melting Pot" が全英3位に輝いて以来、1973年の "Randy" まで数多くの全英ヒットを生み出した人気グループだった。
そのヒットを書いたのは当然、ロジャー・クック=ロジャー・グリーナウェイの黄金コンビ。
本 CD は36曲と、今までで最も多く CD 化されたコンピであり、内 15 曲がクック=グリーナウェイ、それぞれが単独で作曲に入っているものを含むと18曲がこの 2 人の作品で、ファンとしてはこたえられない内容だった。ヒットしたクック色が強い "Melting Pot" や "Good Morning Freedom" は、ポップ色を帯びたソウルといった感じで、そういったグループなのかと思っていたら、こうやってまとめて聞くと R & B 色の強いファンキーなナンバーも多く、クック=グリーナウェイの作品でも "Get Up" のようなビート・ナンバーがよりいい出来だった。
クックのグループなのでグリーナウェイ色は薄いが、その中でキャッチーなフックが飛び出す "Randy" はグリーナウェイのセンス全開の快作だった。
またグリーナウェイがクックとではなくDundasなる人物と組んで作った "Where Were You Today" はポール・マッカートニー作といいたくなるような洒落た傑作で必聴。
2曲の未発表曲も含めれているがその内の1曲はなんとジョン・レノンの "Instant Karma" 。ほぼ完コピで、出来が特別いい訳でもないが、何度も聴いてしまった。何て言ったって "Instant Karma" だ、完コピなんて泣けてしまうよね。
(佐野)

Good Morning Freedom: The Anthology

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