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2002年6月20日木曜日

☆Love Generation:『Love And Sunshine The Best Of The Love Generation』(ウルトラヴァイヴ/7047)

ラヴ・ジェネレーション単独の初の CD がリリースされた。
リリースされた3枚のアバムの中からセレクトされた24曲とアルバム未収録の "Catch In Up On Fun" を加えた25曲がラインナップだ。
フラワー・ムーヴメントから生まれたフォーク・ロック系のハーモニー・グループの中では最もソフト・ロック度が高い彼らの曲は、こうしてまとめて聴くとその良さは抜群。トミー・オリバーのプロデュース作品の中でもラヴ・ジェネレーションがベストだろう。
 まずファーストからはカウンターのコーラスが最高に決まった "She Touched Me" を筆頭にペダルが効果的な "The Love In Me" など、セカンドからはキャッチーなフックへの切り変わりが素晴らしい "You" や様々に表情を変える力作 "W.C.Fields" など、そしてサードからはジム・ウェッブ作の "Montage From How Sweet It Is" 、ニール・セダカ作の "Let The Good Times In" を始め、トミー・オリバー作の楽しさ溢れる快作 "Love And Sunshine" とダンサブルなAメロとブリッジの転調が最高に決まった傑作 "Love Is A Rainy Sunday" が入り、十分な内容のセレクトだった。
あとキャロル・キング作の "Hey Girl" とアンダース=ポンシア作の "Sunrise Highway" が入れば言うことなしだったが、ぜいたくは言うまい。
ラスト・シングルでシングルのみのリリースだった "Catch In Up On Fun" は、牧歌的なナンバーで、その爽やかなハーモニーはラヴ・ジェネレーションそのものだった。
 なお、以前に書かれたメンバーのバス事故死という記述はまったくの誤りで、ツアーに出ていた4人のメンバーの内女性メンバーがツアーを嫌がるようになったため、ツアーには出ずに音楽を作っていたベイラー兄弟が自分達だけでサードを録音したというのが真相だった。
このベイラー兄弟は、後にモンキーズ、パートリッジ・ファミリー、ブレディ・バンチなどのバックコーラスを受け持った重要なスタジオ・ミュージシャンになったという事実も知られていない。(佐野)

Love & Sunshine: B.O.

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