2002年5月5日日曜日

☆Various:『Sensational Sounds Of The 70's Volume 2』(Digi Vision 0215) DVD




イギリスでリリースされているこの DVD , amazon.co.ukで見るとVolume 1にはエジソン・ライトハウスの "Love Grows" 、ホワイト・プレインズの "My Baby Love Lovin'" 、ピケティウィッチの "Bring A Little Light Into My World" といった注目のトラックがあるが、これはかつての日本盤LD『'70s Groovy Chocolate Stick』に入っていたものばかりでこちらはとりあえずパスしてビーチボーイズと書かれている Volume 2の方を注文してみた。
するとなんと2曲も入っているではないか。
まずは "You Need A Mess Of Help To Stand Alone" で、モスクのような寺院の前で口パクで録られていた。チャプリン&ファターのリズム隊がいるのでデニスはキーボードを弾いており、マイクはワンカット挿入されただけで基本的にバンドから外れている。ブルースがいないので、『Holland』前の撮影と思われ、いやーこの時代のビーチボーイズを見るのはとても新鮮だ。最高!
そしてもう1曲は "Don't Go Near The Water" 、こちらはマイクがリードを取った口パクで、海辺の展望台のような所で撮影されている。楽器の構成は同じで、イントロとエンディングのハーモニーには波の音が被せられていた。最後でデニスがハーモニカを取り出して吹いているが、このこだわりは◎。
そしてホワイト・プレインズの "Beachcomber" が実に貴重。この曲は72年の "Dad You Saved The World" のB面で、アルバムにも CD にも未収録、なぜかこちらの方でプロモが撮られていた。ピート・ネルソン中心に、メンバー5人が楽器を持たずに海辺の岩場で口パクで歌う。海と美女のカットが時折オーバーラップする謎の演出だ。
他、ブラザーフッド・オブ・マンの "United We Stand" があるが、赤いドレスの女性2人とタキシード姿の男性2人(トニー・バロウズではなさそう)が古城で歌い、これも不思議な演出だった。
全部で40曲も収録され、メリー・ホプキン、ギルバート・オサリヴァン、エミット・ローズ、などこの時代のスターが次々登場するが、フィルムは見事に焼けて退色しており、古い8ミリのフィルムを見ているかのよう。ぜいたくは言えないけどね。
(佐野)

Sensational Sounds of the 70s - Vol. 2 [DVD]


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