ライノ・レコードがアソシエイションのアンソロジーをリリースした。
CD 2枚組、全51曲は65年のデビューのジュビリーから、ヴァリアント、ワーナー、マムス、A & M 、 RCA 、そして81年のエレクトラまでコロンビアを除く全時代の代表曲が網羅されたまさにライノらしい充実したアンソロジーとなった。 日本ではヴァリアント、ワーナー、コロンビアの全音源が CD 化されているため、初 CD 化の曲のみ記述しよう。 まず CD はブライアン・コールのペンによる未発表のメンバー紹介曲 " The Machine" からスタートする。 次はデビュー曲 " Baby I'm Gonna Leave You" 。レッド・ツェッペリンのカバーでお馴染みのあの曲だ。歌も演奏もまだアマチュアレベルで、後のアソシエイションはこの曲からは感じられない。ヘタながらもっとハーモニーが付けられた片面は未だ未 CD 化のまま。 そしてブラザー・ケインのシングルは知っていたが、アソシエイションのヴァージョンは初登場の " Better Times" 。カート・ベッチャー&リー・マロリーが書いたアップの明るい曲だ。 そしてラリー・ラモスの66年のソロ・シングル " It'll Take A Little Time" 。存在をも知らなかった貴重な音源である。70年にリリースされたカート・ベッチャー参加の " Just About The Same" のシングルも実は初 CD 化。ラス・ギグア71年のソロアルバムからは『Pegasus』1曲。 ここからは初 CD 化の曲ばかり続く。まず73年にマムスというレーベルからリリースされたドラマティックで清純なハーモニーの " Names,Tags,Numbers & Labels" 、見事な転調が素晴らしいA&Mの " Carry On" 、パワフルな RCA の " One Sunday Morning" 、エレクトラはキャッチーなメロディとハーモニーが見事に織り込まれた " Dreamer" 、その後のシングルで安定した " Small Town Lovers" と賛美歌のようなアカペラ " Across The Persian Gulf" のカップリングで、この CD はおしまい。 音質面は完璧で、ワーナーのものとその差を比べてみたら。まさにデジタル・リマスタリング。 (佐野) あと、重要な気を付けていただきたい点がある。 この CD のヨーロッパ盤は、タイトルとジャケットが同じながら、上記のレアトラックがほとんど入っていない。 残ったのは同じワーナーグループのエレクトラの3曲と、ワーナー音源のもののみ。 "Better Times" , "Just About The Same" の2曲しか残らず、残りは既発のアルバムから穴埋めをしていた。 落ちたものはJubilee, Columbia, Mums, Hexagram, A&M, RCA の音源なので、ヨーロッパではこちらの権利関係がクリアになっていないのだろう。 この「ダメ盤」はジャケット左の縦の青丸のレイアウトがないので、そこに注意してほしい。 しかし1曲だけジュールス・アレクサンダー作の "Caney Creek" というカントリーナンバーの未発表曲が加えられており、コレクターはこのヨーロッパ盤も必要。 CD 番号が違っておりヨーロッパ盤は Rhino 8122-73591-2 なので初めて買う人は要注意だ。 さらにディスク1の最後にはシークレットトラックで、"Requiem For The Masses" のカラオケも入っていた。 (佐野) | |
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