待ちに待ったこのミレニウムの3枚組 CD は、これ1枚で今までのミレニウムの CD が全て不要になってしまう程の高いクオリティで作られていた。まずディスク3は『Begin』と "Blight" "Just About The Same"にシングル・ヴァージョンと、Rev-Olaからリリースされていた CD とまったく同じ編集で、既発表音源はこれでパーフェクト。そしてディスク1、2はボールルーム、サジタリアス、ミレニウムのデモ集だが、サンディ・サルスベリーの "Magic Time" "Lonely Girl"という「美味しい」曲をしっかり入れ、『The Second Millennium』『The Millennium Comtinues』のようなラフなデモではない、「聴ける」曲を巧みに選んできている。そしてこの CD のために、いい曲を隠し持っていたのは間違いなく、素晴らしい初登場音源が続々登場する。まずはM.Deasy 作のジャズ・ヴォーカル・ナンバー "Lead Me To Love"、サンディ作の実にキャッチーな傑作 "A Time For Everything"、ハーモニーが素敵な明るいリー作の "Opus To A Friend"、さらに "5 A.M." "Karmic Dream Sequence ♯1"のボールルームのデモ、R.Harris作のサイケデリックな "Sun Arise"を挟み、ゴールドブライヤーズでのベスト・ナンバーだった "Sea Of Tears"のカート&ドティ・バージョンが登場し度肝を抜かれる。その後のカート作でサンディ作と勘違いしてしまいそうなほどキャッチーな "Sunshine Today"、そして同じくカート作のフォーク・ナンバー "DancingDandelion"も聴きもの。未発表バックトラックは "I'll Go Stronger" "Magic Time" "It's A Sad World" "Spinning,Spinning,Spinning" "Love's Fatal Way" "Sunshine Today" "It Won't Always Be The Same" "There Is Nothing More To Say" "To Claudia On Thursday"の9曲。初 CD 化はサマーズ・チルドレンの "Too Young To Marry"、ボールルームの "Baby,Please Don't Go"のエンディングのガラスを壊す音は、シングルと同じく4回に改められた。 しかしRev-Olaのボールルームの CD に入っていたカートの "If You Only Knew"や、サジタリアスの CD のボーナストラックの "Get The Message"というベストの1曲は巧みに外されていた。(佐野)
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