2001年3月5日月曜日

☆Royalettes:『It's Gonna Take A Miracle』(Celeste/6142)☆Royalettes:『The Elegant Sound Of The Royalettes』(Celeste/6143)




テディ・ランダッツォが全面的に作曲・プロデュースを手掛けたロイヤレッツの2枚のアルバムが、世界に先駆けて日本のみでCD化された。リリースは前者が65年、後者が66年で、テディが“Hurt So Bad"などの傑作を生み出した後の乗りに乗っていた時期の作品なので、文句のつけようがないレベルの作品ばかり。このロイヤレッツの2枚と、BGOからリリースされているリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズの『I'm On The Outside/Reflections』『Goin' Out Of My Head/Payin' Our Dues』の2枚は、テディ・ランダッツォ・ファンはもちろん。ソフト・ロック・ファンも必ず入手しなければいけない必須アイテムと言えよう。転調や巧みなコード展開を駆使した美しいメロディ、華麗なオーケストレーション、強弱を付けドラマティックなプロダクション、どれもテディ・ランダッツォでしか出来ないハイセンスなもので、今でもまったく錆び付いていない。まず前者のアルバムはスマッシュ・ヒットした“It's Gonna Take A Miracle"と“I Want To Meet Him"の2曲に注目が集まるが、同じくテディのオリジナルの“Poor Boy"“You Bring Me Down"“How You Can Face Me"のアルバム収録曲が光る。特にアップの“Never Again"を聴くといつでも浮き浮きしてしまう。後者のアルバムからはヒットは生まれなかったが、15曲中13曲をテディが書き、楽曲のレベルはこちらの方が上回る。特にAメロからの解放感がたまらない“Gettin' Through To Me"と“Don't Throw Me Away"は隠れた傑作だ。オリジナルではないがゴージャスの極致とも言える“Shangri-La"でA面が終わり、B面は6曲連続テディ作の華麗なバラード・ナンバーが並ぶ。ロイヤレッツに於けるテディ・ランダッツォ・ワールドを締めくくるにふさわしいフィナーレだ。そして前者にはテディが外れてからビル・メドレーが作曲・プロデュースしたシングル、後者にはアルバム未収録のテディ担当のラスト・シングルが収められている。なお、このCelesteというレーベルはVivid Sound内のレーベルで、担当はVividで価値あるリイシューを手掛けてきたミヤキさん。、VANDAのインフォメ・コーナーでもご存じでしょう(佐野/Special thanks to ミヤキ)

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