最近現れはじめたCDに映像の入ったCD-ROMがセットされたアルバムだが、この手にはパッとしたものがなかったので手を伸ばさないままだった。ところがこのアルバムは凄い。初登場のライブ音源に、さらにそのライブ映像まで見られるのだからもう言うことはない。おまけに全10曲のうち頭の4曲は最も好きなデッカ時代の66年、それもリアル・ライブなのだからただもう涙。ドイツの「Beat Beat Beat」という番組に出た時のもので、「Hey Girl」、「All Or Nothing」、「What'cha Gonna Do About It」、「Sha-La-La-La-Lee」の4曲が収録されたが、愛らしいルックスながらマリオットの歌は比類なきまでにソウルフル、特に暴力的なまでのビートに満ちた「What'cha Gonna Do About It」のカッコよさにはまいった。残りはみな同じくドイツのTV「Beat Club」からの映像で、「I Can't Make It」「Here Comes The Nice」はマリオットが黒いテンガロン・ハットをかぶっているもの、「Green Circles」「Itchycoo Park」はマリオットがペイズリー柄のジャケットを着ているもの、「Tin Soldier」はマリオットがフリフリのシャツを着ているもの、「Lazy Sunday」は模様のような柄が映像に被ってきてしまうもので、こちらはテープで見たことがある方が多いのではないか。ラストの2曲はかつてLDの「Beat Club」シリーズにも入っていた。こちらの6曲の歌はオケ。2枚入って2000円を切る低価格は嬉しいがCD-ROMでは映像が小さすぎる。せっかくの貴重な映像なのだから少々高くてもDVDにしてくれれば。(佐野)
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