Unsurpassed Masters以降、久々に紹介したいブートがリリースされた。前者は「Sail On Sailor」のカラオケからスタート、力強いビートが魅力的で、エンディングのみになぜかアカペラのコーラスのリフレインがずっと入り続ける。「Add Some Music To Your Day」と「Forever」は嬉しいヴォーカル・オンリー、この2曲は濃密で繊細なハーモニーが堪能できる。途中までのテイクも入っている「Slip On Through」と、「Forever」は、まだハーモニーなどが少ないアーリー・ミックス。「Sun Miguel」「Student Demonstration Time」も別ミックスだが、大きな差はない。残りは「Unsurpassed」からのテイク。初CD化の音源がギッシリの後者では、はまずブライアンのピアノ弾き語りデモ「Surfin'USA」にデニスのドラムが被ってきてこれにはビックリ。スポンサーの関係か、"Honda"の商品名を出せずに"Cykle"と歌うアンディ・ウィリアムスと共演の「Little Cykle」も面白い。69年のTVでの「I Can Hear Music」「Never Learn Not To Love」、72年のブロンディ・チャプリンがリードを取った「Wild Honey」、デニスのピアノの弾き語りで美しい仕上がりになった「Only With You」など聴きどころは多い。 (佐野)
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