2000年6月6日火曜日

☆Various.:『The Warmth Of The Sun』(Varese Sarabande/3020661172)

このコンピレーションは、ディーン・トーレンスが描いたジャケットのとおり、ビーチ・ボーイズ、ゲイリー・アッシャー風のサーフィン・テイストの曲を集めたものだ。リック・ヘンの素晴らしいバラード「Girls On The Beach」(ビーチ・ボーイズの曲とは別)を目玉に、トレード・ウィンズの「New York's A Lonely Town」、イエロー・バルーンの「Yellow Balloon」、ファースト・クラスの「Beach Baby」、さらに60年代のサジタリアス、ロニー&ザ・デイトナス、ホンデルス、サファリーズ、アストロノウツから70年代のハドソン・ブラザースの「Rendezvous」(ブルース・ジョンストン作)、エリック・カルメンの「She Did It」まで有名曲が幅広く収録されている。このあたりは既に揃えている人も多いだろうが、注目は90年代の音源で、ジェフリー・フォスケットの2曲がいいし、アラン・ボイド、フラターナル・オーダー・オブ・ジ・オールもビーチ・ボーイズ=ブライアン・ウィルソンのエッセンスをよく吸収していて楽しい。個人的に嬉しい「新発見」はルビナーズの「As Long As I'm With You」で、ビートの効いた軽快な演奏にファルセットのハーモニーが映えたこの傑作は必聴。実は彼らの77年のデビュー・シングルのB面曲だった。(佐野/Special thanks to Elliot Kendall)
Warmth of Sun: Songs Inspired By Beach Boys

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