バッファロー・スプリングフィールド結成前のスティーブ・スティルスとリッチー・フューレイがいたことで知られる9人組のオウ・ゴー・ゴー・シンガーズのアルバムがひっそりとCD化された。内容は完全なフォーク。バス・ヴォイスをフューチャーした古色蒼然としたスタイルで、そこにバッファローの斬新性は感じられない。しかし「Miss Nellie」と「High Flying Bird」のリード・ヴォーカルは明らかにスティルスで、特にこのアルバム唯一のブルース・ナンバーの「High Flying Bird」はスティルスのソウルフルなヴォーカルとカウンターのコーラスが見事にからみ、楽しめる。この2曲のためだけにでも買う価値はある。ただ作曲者のクレジットが一切載っていないこのCDの作りはいただけない。Rhinoの傘下だというのにこれでは名がすたる。(佐野)
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