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2000年1月18日火曜日

☆Bugaloos:『The Bugaloos』(Vivid Sound/VSCD581)

ビデオ・ソフトがアメリカで発売されて喜んでいたら、日本のみでついに唯一のオリジナル・アルバムがリイシューされたバガルーズ。もちろん世界初の快挙だ。このバガルーズは70年9月から71年1月にかけてNBCネットワークで17回に渡って放映された子供向けテレビ番組で、アルバムは70年にキャピトルからリリースされた。全11曲中7曲を作曲したのは、プロデューサーのHal Yoergler。ところがこの人物のプロフィールがよくわからない。しかし力強いコーラスパートが魅力的な「If You Become A Bugaloo」や、平坦な歌い出しが高揚感のあるサビに変わって一気に心を奪われてしまうジョイ(キャロライン・エリス)のヴォーカルによる「The Senses Of Our World」という傑作を聴くと、優れたセンスを持つ実力者ということがよくわかる。爽やかな「Believe」や「It's New To You」もいい。残りの4曲はコミカルなテーマ・ソング「The Bugaloos」を作ったチャールズ・フォックスと、シングル・カットされたキャッチーな「For A Friend」を書いたアル・カーシャで2曲づつ分け合った。それぞれ「バーバレラ」、「Will You Be Staying After Sunday」など、数々の名曲を残した素晴らしいコンポーザーである。さらにアレンジャーはゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズを担当していたアル・キャップスと、マーク・リンゼイなどを担当していたアーティー・バトラーである。このスタッフなのだから出来は保証。ソフト・ロック・ファンも、ポップス・ファンも、これは「買い」だ。(佐野)

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